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2024|01|02|03|04|05|

2011-04-25 レイヤが違う

通信ネットワークシステムを語る時、「レイヤ(層)が違う」という言い方があります。

異なるレイヤ間で、どのような通信を行うかを議論しても、いつまで立ってもシステムは動き出しません。

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技術者:「バルブAの出力を、毎分3%で開いて、5分間継続! 10分以内に計器Bの反応値を確認したら、そのまま定常から15%を上限で維持!!20%を超えたら、その場で叫べ!」

記者:「それって、どういうことですか。危険じゃないんですか。放射性物質と放射能の違いってなんですか。どうして、国民に情報を開示しないんですか。」

技術者:「やかましい! そこで黙って見ていろ!! 気が散るだろうが!!!」

記者:「なんだ、その態度は。あんたたちが『安全だ』と言ってきた原子炉が、制御できない状態なんだぞ!責任をどう思っているんだ!! どうして、外国の専門家を呼ばないのか」

こんな感じでしょうかね。

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政治に係わる人は、被災地なんぞを回らなくて良いと思うんです。

被災地を回らないことを非難する人はいると思いますが、そんあことは無視して、逆に「支持率が低い」ことを「奇貨」として、本当に役に立つ場面で全力を尽して欲しいんです。

特に、海外の技術協力を取り付けることや、その事故対策の最前線でチームをまとめ上げることは、技術者には難しい領域です(というか、はっきり言って『下手』)。

目立たない活動かと思いますが、政治家の皆さんの持っている政治力で、こういう最前線のチームを纒め上げて欲しいんです。

本当に。


2012-04-25 山 山に非ず これを山という

「『山 山に非ず これを山という(金剛般若経)』 わかるか、岡」(エースをねらえ!)

岡選手が、

(そんなもん分かるか! まったく、突然、訳の分からんことを言い出す、迷惑なコーチだなぁ)

と、思ったかどうかは、不明です。

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昨夜、嫁さんに、私のツイッターのページを見せながら、ツイッターの仕組みを説明していました。

嫁:「なるほど、この『ツイート』に出てくる発言が、あるテーマについて皆で議論をしている様子な訳ね」

私:「うんにゃ、そうじゃない。これらの発言には、何の関連性もなく、共通のテーマなどない」

嫁:「え、じゃあ、皆が、バラバラに、なんの脈絡もなく、なんの背景の説明もなく、勝手に発言しているだけなの?」

私:「その通り。どういう意図で発言されたかも不明で、その発言の意味を読みとることも、事実上不可能」

嫁:「では、このツイッターの目的は何なの」

私:「目的は、ただ単に自分が『つぶやく』ことと、ただ単に他人の『つぶやき』を見ることだけ」

嫁:「いや、そういうことを尋ねているんではなくて、この『ツイッター』というシステムによって得られる『利用者の利益』のことを質問しているの」

私:「その質問をしたい気持ちはよく分かるよ。でも、敢えていえば、その利益は、『つぶやく』ことと『つぶやき』を見ること、となるんだろうなぁ」

嫁:「あのさ・・・、楽しい?」

私:「いや、全然」

嫁:「もの凄い時間の無駄使い、じゃないの?」

私:「全く、疑いなく、その通りだと思う」

嫁:「なんで、そんなことやっているの?」

私:「『ITの研究員』だから」

嫁:「?」

私:「エンターテーメント性としての価値は、正直、私には全然分からないんだけどね」

と言った後で、以下の様なことを説明しました。

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一つは、私が発明者となっている特許発明との関係を調べる必要があったこと。

そして、もう一つは、利用者としての「ツイッター」(Facebook, その他、同類のサービスも)を理解する必要があった為です。

我々IT通信のエンジニアは、これまで緊急災害速報のシステムを色々考えてきました。

しかし、これらの全てのシステムは、「ツイッター」の効力の前には、――正直、忸怩たる想いはあるけど ―― 遠く及ばない、と認めざるを得なかった為です。

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という訳で、今の私は、

「ツイート ツイートに非ず これをツイッターという」

という心境です。


2013-04-25 メイキングオブ「踊るプレゼンテータ」

今回の「英語コラム」のイラストでは、「ダメ出し」バージョンも表示しています。

私がダメ出しをしたとき、「どこがいけないのか、ちゃんと説明してよ!」という娘に対して、

「迫力がない」「映像がこっち側に飛び込んでこない」と説明したのですが、

「その説明では修正ができない」と文句を言われました。

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至極、もっともだ、と思いました。

上記の私の批評は、論理的な説明になっていません。これで修正しろというのは、論理的に無理だと、私でも思います。

ただ、今回、娘は初版を作っていたとき、パソコンでアニメ映画を見ながらやっていたという事実は、ちょっと注目に値します(私は気がつかなかったのですが)。

「ながら」で作っている作品には、「魂が籠らない」というのは、確かに本当なのだなぁ、と実感しました。

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私は、「ながら」が生活の全般を占めていますので、娘を叱責するようなことはしませんでした。

■本を読みながら、駅まで歩いていますし、

■部屋掃除しながら、ラジオ英会話聞いていますし、

■風呂に入りながら、エッセイやプログラミングしていますし、

とくに、最近は「風呂」に節操がなくなってきており、「風呂でビール」「風呂で熱燗」、最近では「風呂で御飯」というのもやっています。

家族からのクレームについては、私の帰宅時に「誰も起きていない」というのが、必要かつ十分条件となります。

それはさておき。

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「どこがいけないのか、ちゃんと説明してよ!」という娘に対して、私がどうしたかというと、

色を指定し、ディテイルを細かく指示し、そして、自らを題材としたのですよ。

つまり、娘の為に何度も「踊った」のですよ、あのプレゼンテータのごとく。

正直申し上げて、コラム書くより大変でした。

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ですから、あそこに描かれている「踊るプレゼンテータ」は、紛れもなく「私」なのです。


2014-04-25 「ですけど、それは、江端さん一人だけからの申立ですよね」

以前にもお話しましたが、私は「通勤途上災害」を起こしたことがあります。

Previously I told you that I had an commuting accident.

一昨年の下期、数百人の所員の中で、この災害の対象となったのは二人。

The second half of the year before last, just two persons of several hundred researchers had the commuting accident.

私はその中の一人でした。

I was one of these two.

この件に関して、私は誰からも一言の叱責を受けませんでした。

On this matter, I have not received a word of reproach from anyone.

詳細はこちら。

Click here for more information.

"I go to office by axilla crutch."

"Good wound and bad wound"

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K君:「ですけど、それは、江端さん一人からの申立ですよね」

K:"However the source was reported from you, Ebata-san only"

江端:「そうだけど?」

Ebata:"Yes?"

K君:「江端さん以外、その事件の経緯、誰も証明できませんよね」

K:"Nobody knows the truth of the accident"

江端:「・・・え?」

Ebata:"What?"

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私の周りには、こういう後輩の同僚(後僚)が、やけに多いのです。

There are a lot of junior colleagues like him around me awfully.

以前、この事件で、後僚から以下のように言われました。

One of the junior colleagues said the following,

江端さんは、

"Ebata-san was

(1)空のベビーカーを追いかけただけ。

- just chasing the empty stroller.

(2)かりにベビーカーの中に赤ちゃんがいたとしても、結果としてはその赤ちゃんを救うことはできなかったハズ。

- not able to save a baby even if the stroller is not empty. (because I could not keep running anymore by the wound.)

(3)結論として、江端さんは、誰も救っておらず、単に「自爆」しただけ

- In conclusion, Ebata-san didn't save anybody, and bowed himself.

―― まあ、確かにそりゃそうなんですけどね。

"O.K. You are right."

―― 研究者としては、正しい見方だけどね。

"From the view of a research engineer, your vision is nothing to be desired."

―― 愛がねーだろうが、愛が。

"However, where is your love and sympathy going?"

-----

で、話を戻しまして

Let me go to the subject.

K君:「江端さん、さすがです」

K:"Ebata-san, well done!"

江端:「何が?」

Ebata:"For what?"

K君:「シニアエンジニアとしての、全スキルを発揮した、素晴しい報告です」

K:"Your report was the best of all, that was including your all skills you have had."

江端:「はい?」

Ebata:"What?"

K君:「ブログ、上司への報告、事後処理、そして風評コントロール(エスピオナージ)、どれを取っても完璧です! 尊敬します!!」

K:"Your blog, report to your boss and rumor control (espionage). Everything was perfect! I do respect you again."

K君は、私に親指を立てて、キメ顔で言いました。

He thumbs up to me, with proud face.

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という訳で、某企業の研究所で、私の英雄的行為は、詐欺行為にまで堕とされています。

Anyway, in a company research laboratory, my act of heroism has been to the fraud.


2015-04-25 主義や信念もなく(あるいは「ある」くせに)、上からの命令が下れば粛々と実行するという、ダブルスタンダードを行使して、なんの痛みも感じない人間

(Continuation from yesterday)

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長い前置きでした。

I am sorry for this big prelude.

私、ここ二月ばかり、部の引越しの取り纏めをやっておりまして、まさに、この「部課」という「領土問題」の最前線にいた訳です。

For almost two months, I had been a leader of the moving project of the laboratory, and I had been in the battle front of "the territorial problem", of the departments and units.

自分の所属する職場の職場環境に不利益がないように、他の部の取り纏め者との間での、交渉 ―― 泣き落し、恫喝、懇願、腹芸、妥協 ―― などを繰り返して、自分の所属する組織のテリトリー(領土)の確保に奔走してきました。

To keep our workplace environment not to have any disadvantage, I was engaged earnestly among the leader of other department in order to maintain our section territory by negotiations, using sob story, graymail, entreaty, belly‐talk, and compromise again and again.

私は、「領土主義」を軽んじて、「民族主義」を揶揄しながら、やっていることは、国家主義の政治家や、民族主義の活動家と、大して変わらないのです。

While making light of "the principle of territory", and making fun of "nationalism", what I did is not so much difference from a politician of the nationalism and an activist of the nationalism.

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私が、このような「引越し取り纏め者」として選ばれたのは、まあ、それが私の能力の限界である、という解釈も可能でしょうが、ポジティブに考えれば、そのミッションに「プロパーな人物」であったから、とも考えられる訳です。

I think that I having been chosen as such a "moving leader person" because of my capability limitation. But positively thinking, it is also the reason "I am a right who is a detailer".

その「プロパーな人物」とは ――

The right person,

■取り組む対象の意義や目的を1mm足りとも信じていないくせに、

who don't never believe the target significance and purpose at all thought,

■それが「ミッション」として固定化された瞬間、

the moment when it is immobilized as "a mission"

■そのミッションの完遂の為に全力を注ぐことが可能となる

is going to be able to concentrate all energy for the successful execution of the mission

―― という人物です。

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それは、主義や信念もなく(あるいは「ある」くせに)、上からの命令が下れば粛々と実行するという、ダブルスタンダードを行使して、なんの痛みも感じない人間。

He/She, without principles and faith (or with principles and faith), can carry it out solemnly when the order from the top falls. They can use the double standard, and feels no pain.

私は、そういう最低な奴なのです。

I am such worst guy.


2016-04-25 新宿から490メートルの地点で、事故が発生していないのに、全列車が停止する

本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。

Today, new my column is released, so I take a day off.

"Let's turn the world by "Number" Accident resulting in injury or death (29) "

Great taboo or not - to verify accidents resulting in injury or death

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週末に作っていた、「人身事故用の列車シミュレータ」は、バグだらけでした。

The "train simulator for the injury" I was making on the weekend, was buggy.

■新宿から490メートルの地点で、事故が発生していないのに、全列車が停止するは、

- All the train was stopped at a point 490 meters from Shinjuku, even any accident has not occurred.

■それにも関わらず、始発駅は列車をバカスカ発車させ続けるは、

- Nevertheless, the starting station will continue to depart the train from one minute to the next.

―― まあ、一番最初のシミュレーションプログラムとは、こんなものですけどね。

"Well, the first version of new simulator is such a thing."

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さて、今回から新シリーズになりました。

Well, the new series has started.

いつも通り、今回も、読者の皆さんのアンケートの参加やコメントを、心よりお待ちしております。

As usual, at this time, we look forward to your participation and comments of the survey.

アンケート用のメールアドレス(one-under@kobore.net)から、私に御一報頂けましたら幸いです。

I am happy if you send me your mail with using this form.

今回はグーグルのアンケートフォームなども活用して、皆さんにお手間を取らせないように、努力していく予定です。

This time, I am going to utilize a questionnaire form of Google, and I try to make your effort less.

言うまでもありませんが、今回もまた、絶対的な意味において、アンケートに応じて頂いた方のプライバシーを守ります(従来通り、頂いたメールは、メールアドレスごと読後廃棄します)。

Needless to say, at this time I also do keep any your privacy information in an absolute meaning.(I promise "disposal after reading" with your mail address as before.)

For other conditions, please see this my diary.

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読者の皆様のご協力を、心よりお待ち申し上げております。

Thank you very much for your great cooperation, in advance.


2017-04-25 ―― 時をかけるパソコン

昨日、「ハードディスクをクラッシュさせてしまった」というお話をしました。

About a week ago, I wrote "I crashed a HDD by my mistake" in my diary.

先日、ヤフオクで退避用のハードディスクを落札しました。

A few days ago, I got a HDD by yahoo auction to recover files.

競りの時間がもったいなかったので、出品者希望価格で、そのまま落としました。

I wanted to save time, so I made a bit of owner's suggested price.

昨夜、復旧ソフトを起動して、今朝まで放置していたのですが、

Last night, I started a recovery software, and left it until this morning.

This software showed in a display

―― 残り時間33.45時間

"The estimated remaining time 33.45 hours"

と表示されています。

ファイル名は全部、英数字の文字列になっているので、その付替は手動で変更作業を行わなければなりません。

All files has renamed alphanumeric characters, so I will change the file names again.

この辺も、プロに頼めばなんとかかるのかもしれませんが、流石に個人のHDDの復旧に数万円を費やす気にはなれませんでした。

If I ask this work for a professional engineer, it might go well. However I didn't want to spend much money for this task.

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今更ながら ―― ですが、

I know well "It's too late to say such a thing", however,

ファイルは勿論ですが、OSイメージのバックアップは頻繁に行いましょう。

I ask you to work for backup, not only files but also OS images.

特にOSのイメージのバックアップは、非常に重要です。

In fact, OS image backup is very important.

今や、パソコンは、自分のポカで壊すだけでなく、外部のマルウェアによってパソコンを乗っ取られることもあります。

Now, PC is crashed by not only users, but also mal-ware from outside world.

OSのイメージのバックアップさえ取っておけば、そのバックアップの時点まで、完全に戻ることができるのですから。

If you save the OS image backup, you can date back to the time.

一度、漢字だけで表示されるクラッキングソフトにPCを乗っ取られたことがあったのですが、その時は、たまたま残してあったOSイメージで、クラック前に戻ることができました。

Once my PC was hijacked by a crack software that showed Kanji characters only. At the time, I can recover the PC before the cracking attack.

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―― 時をかけるパソコン

"The PC that leapt Thought Time"

ができる、という点において、パソコンは偉大です。

At this point, PC is great.

但し、過去方向にしか、タイムリープできませんけど。

However, PC can just leap to a past time.


2018-04-25 『論理的であることが、必ずしも正解ではない』と、かなりいい感じで説教されました。

本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。

Today, new my column is released, so I take a day off.

Let's turn the world by "Number"(48) : Work style reform(7) "

Use of woman, and, gentle death of the state

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今回は、酷く後輩に叱られました ―― めずらしく。

This time, unusually, my junior scolded me badly.

『論理的であることが、必ずしも正解ではない』と、かなりいい感じで説教されました。

"To be logical is not necessarily a correct answer," I was pretty much preached by him.

でも、それを言うなら「連載開始時だろ?」 とも思うんですよ

But if he wants to claim that, I think "it was time to start serialization"

今回のコラムには、「論理的に語れない、人間としての根本的な不愉快さ」があるんだろうと推測しています。

I guess there will be "fundamentally unpleasantness that can not be described logically" in this column.


2019-04-25 NHKテキストの「100分de名著」。これ凄いです。このテキストこそ名著です。

「PSYCHO-PASS サイコパス」のヒロイン、常守朱 (つねもりあかね)が、法を遵守することに固執している理由が ―― 少くとも、原作を読まずに、アニメを見ているだけの私には ―― 良く分かりませんでした。

I didn't understand why is Tsunemori Akane, the heroine of “PSYCHO-PASS” adhering to compliance with the law. At least it may be because I am watching anime without reading the original.

意外と思われるかもしれませんが、私は「遵法」の考え方そのものは、よく理解している方だと思っています。

You may be surprised, but I think that I can understand the significance of "law-abiding".

ただ、私の場合、「特許法」から「法の精神」にアプローチした珍しい人間です。

However, in the case of me, I am a rare person who approached the "spirit of law" from "patent law".

ですから、「法」を「社会システムを運用する装置」として認識している点が、他の人とは違うかもしれません。

Therefore, it may be different from other people in that "law" is recognized as "a device that operates a social system".

それさておき。

That aside.

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先日、イマヌエル・カントの「永遠平和のために」を読んで ―― 正確にいうと、NHKテキストの「100分de名著」を読んで、ですが ―― 、サイコパスのヒロイン、常守朱 (つねもりあかね)の考え方が、なんとなく分かってきたような気がします。

The other day I read Immanuel Kant's "For Eternal Peace" --- To be precise, I read "100 minutes de masterpiece" of NHK text, ---, I came to feel that the heroine's way of thinking is always understood.

NHKテキストの「100分de名著」。これ凄いです。このテキストこそ名著です。

"100 minutes de masterpiece" of NHK text. This is amazing. This text is a great book.

このテキスト書いている人の文章構成力がすごい ―― 著書の中のセリフ、その解釈、そして私達の生活に当てはめた実施例のバランスが絶妙です。

The author of this text is amazing --- The balance of the words in the book, their interpretation, and the examples applied to our lives is exquisite.

キレイに纏められた、特許明細書を読んでいるような感動を受けました。

I was impressed, as if I am reading a patent specification that has been beautifully praised

バックナンバーを入手されて、御一読をお勧めします。

I recommend you to read it once, getting the back number.

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私の乱暴な理解では、カントは、

In my rough understanding, Kant was

―― 人間の本質は悪である

- Human nature is evil

―― 人間の本質は悪であるが故に、それをうまいこと転がしてやれば、「永遠平和」は実現可能である

- Because human nature is evil, if you do it well, "eternal peace" can be realized

―― 具体的には、(1)法治された民主主義国家と、(2)それらの国家を束ねる「連合」を作って、転がすことができる

- Specifically, (1) a legalized democratic nation, and (2) a coalition that ties those nations together can be created and rolled.

という、システムエンジニアにとって非常に理解しやすい、「永遠平和システム」のシステム構築・運用マニュアルを書いたのです(と、私は、そのNHKのテキスト(×原書)から読み取りました)。

wrote a system construction and operation manual of "Eternal Peace System" that is easy for system engineers to understand from the NHK text (not the original book)

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常守朱は、私とは違って、この、イマヌエル・カントの「永遠平和のために」の原書の方を読んだのだろう、と推測します。

Tsunemori Akane, unlike me, would have read this Immanuel Kant's original book of “For Eternal Peace”.

そのような背景があるとすれば、彼女にとって、シビュラシステムによる社会統治は、

Given such background for her, social governance by the Sibyl system is

―― めちゃくちゃ不愉快ではあるけど、カント思想の具体化(めちゃくちゃ偏向しているが)

"Although it is awfully unpleasant for her, it is a materialization of Kant's thought (though it is insanely biased)"

と判断したのかもしれません。

She may have judged as above.


2020-04-25 さて、江端さんは、3月21日以前に頭の中に浮かんだ最悪の数字をどのように受け止めておられましたでしょうか?

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

ぶっちゃけ、少し理系の考えになじんでいる高校生以上の人の相当な数の人間が、2月の中国の状況とダイヤモンドプリンセスで乗客の2割に瞬く間に感染者が広がったのを見て、心の片隅で「あ、指数関数だ」「集団の1~2割に簡単に広がる病気なんだ」と知ったはずです。

A considerable number of people above high school who have science thought, noticed "Oh, it's an exponential function." or "It's a disease that easily spreads to 10 to 20% of the population." with kooking at the situation in China in February and the spread of infected people to Diamond Princess in 20% of passengers,

その段階で収束に向かう根拠を思い描けなかった人は、「何かがヤバイ」と心の片隅に不安がよぎったはずです。

If you couldn't imagine the reason for the convergence at that stage, you should be worried about something in your heart.

そして、予測はしたけれども、ほとんどの人は正常化バイアスに飲み込まれて自分の予測を信じなかった、というのが真相だと思っています。

And, while making predictions, I think the truth is that most people did not believe in their predictions based on normalization bias.

「第2次世界大戦で(本当は勝てないと知っていたはずなのに)本当の本気で負けるとは思っていなかった」という人と同じくらいの割合で、「指数関数に乗ったままコロナウイルスが蔓延する可能性」について一瞬でも不安を覚えた人は膨大な数いたはずです。

There must have been an enormous number of people who were even a little worried about the possibility that the coronavirus could spread while riding an exponential function, at the same rate as those who said, "I didn't think I would really lose in World War II (I knew I couldn't really win),"

「現実的に指数関数はあり得ない、結局はロジスティック曲線でしょ」とやや冷静に考えていた人も、その先を考えれば「ロジスティック曲線の終着となる患者数」、「集団免疫達成の患者数」であるとパッと思い浮かぶはずです。

Even Some people who thought a little calmly, "There can be no exponential function in reality, in the end it is a logistic curve", come to think that "the number of patients who reach the end of the logistic curve" is "the number of patients who achieve collective immunity."

なので、ひょっとして増加速度は指数関数にしばらくほぼ乗っかるのかも・・・と不安を感じたはずで、きっとそれなりの人数が居たのではないかなぁ、と予想しています。

So they might have felt anxious that the rate of increase could almost ride on the exponential function for a while ...I'm sure there was a reasonable number of people.

ただ、多くの人は「算数なんぞで人類の未来を予測できるものか」と数字を軽く見ていたか、「現実になったらヤバすぎる・・・」と数字の重さに本能が安全弁を働かせたか、どちらかなのではなかろうかと、考えています。

I think it was either "what kind of mathematics can predict the future of humankind" or If it becomes a reality it is too dangerous ..." instinctly.

さて、江端さんは、3月21日以前に頭の中に浮かんだ最悪の数字をどのように受け止めておられましたでしょうか?

Now, Mr. Ebata. how did you take the worst number in his mind before March 21st?

====== シバタ先生(通称「轢断のシバタ」さん)からのお返事、ここまで ======

====== the end of Reply from Dr. Shibata ("Shibata of the overrun") ======

(江端補足)

(Supplement by Ebata)

ここでの「ロジスティック関数」とは、簡単に言えば100人しかいない国を想定した場合、感染者が100人に近づくほど、感染者が減るということ。または、時間を無限に取れば、必ず全員が感染するということ。

The "logistic function" here simply means that, assuming a country with only 100 people, the closer the number of infected people is to 100, the more the number of infected people decreases. Or, taking infinite time, everyone will be infected.

ここでの「指数関数」とは、毎日、倍々ペースでで感染者が増えていく状況のこと。いわゆる「感染爆発」のこと。

The "exponential function" here is the situation where the number of infected people increases at a doubling pace every day. So-called "infection explosion".

(続く)

(To be continued)


2021-04-25 私は、今でも、この人の為なら『死んでもいい』と思っています。

世の中には、無茶な命令をしてくる人間がいますよね。

There are people in the world who give you reckless orders.

絶対に不可能であると説明しても、難癖つけて、あるいは組織の都合で、それを押し通してくる奴です。

The guy who, will push it by using the convenience of the organization, even if you explain that it is absolutely impossibility or difficulty, using

―― そんなに大切なことなら、お前が、自分でやればいいだろう

"If it's so important, why don't you, uh, do it yourself?"

と思いますが、それが言えないのがサラリーマンの辛いところです。

But it's hard for a salaried worker to say that.

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ところが、私の長いエンジニア人生の中で、たった一人だけですが、

However, in my long career as an engineer, there has only been one boss, who said

『江端君。今、君が凄く忙しそうだったから、君の考えた発明、君を筆頭発明者として、私が特許明細書を書いておいたよ。特許出願してもいい?』

"Ebata-kun. Since you seemed to be very busy right now, I wrote a patent specification for your invention with you as the first inventor. Can I apply for a patent?"

と言ってくれた上司がいました。

私は、今でも、この人の為なら『死んでもいい』と思っています。

I still think that I would be 'willing to die' for him.

―― 0さん、お元気でいらっしゃいますか?

"Mr. 0, how are you doing?"


2022-04-25 筋トレには興味ないのですが、『視野に入るところに「鉄棒」があれば、なんとなくぶら下がってみたくなる』というのは、新しい発見でした。

私は、1993年から続けているhtmlによるサイトと、2年前から新しく始めたWordPressによる、2つのサイトを運営しています。

I run two websites, one in html, which I have been doing since 1993, and the other in WordPress, which I newly started two years ago.

WordPressの管理者画面では、読まれた記事のランキングが表示されます。

The WordPress admin screen shows the ranking of read posts.

And now, the No. 1 article of the month is this one.

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結構、これが、気持ち良くて、毎日3回はぶら下がっています。

I feel pretty using this trial, and hang out three times daily.

ぶら下がりより、懸垂の方、思いの外好調でして、現在、頭を天井ぶつけて、5cmだけ離し、しかも、足をジタバタさせて勢いをつける、という「インチキ懸垂」が、連続10回ほどできるようになりました。

I am doing better at pull-ups than hanging, and I can now do about 10 pull-ups in a row by hitting my head against the ceiling, pulling 5 cm away from it, and flailing my legs to gain momentum.

で、懸垂後に、ぶら下がりに移行するのですが、正直こっちの方が辛くて、20秒以上ぶら下がっていることができません。

And after the pull-ups, I move on to hanging, which is honestly more painful, and I can't hang for more than 20 seconds.

工事作業用のゴム手袋をして、ぶら下がっているのですが、20秒を越えると、握力が耐えられなって落ちてしまう、という状態です。

I wear rubber gloves for construction work and hang on, but after 20 seconds, my grip becomes unbearable and I fall off.

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この握力問題ですが、筋肉トレーニングしている人にとっては、よくある問題ということを知りました。

I have learned that this grip strength problem is a common problem for people who are doing muscle training.

So today, I went to Amazon and bought something called "Power Grip".

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筋トレには興味ないのですが、『視野に入るところに「鉄棒」があれば、なんとなくぶら下がってみたくなる』というのは、新しい発見でした。

I am not interested in muscle training, but I discovered something new: 'If there is an "iron bar" in my field of vision, I kind of want to hang on to it.


2023-04-25 『自分が何をしなければならないか、ようやく気がついた時、それは、非常に小さくて基本的なものであった』

『膨大な回り道をして、もの凄く小さな真実に辿りつく』 ―― いえいえ、私は、「いい話」をしたい訳ではないのです。

'A huge detour, leading to an awfully small truth.' No, no, I am not trying to tell a "good story".

ここ数日間、慣れない言語(Python)で、機能モジュールを作る為に、ネットで公開されている沢山のプログラムを片っぱしから写経して、成功したり失敗したりを続けてきました。

For the past few days, I have been trying to create a functional module in a language (Python) that I am not familiar with, copying from scratch many programs available on the Internet, with success and failure.

『自分が何をしなければならないか、ようやく気がついた時、それは、非常に小さくて基本的なものであった』

'When I finally realized what I had to do, it was something very small and basic.'

ということって、結構あります。

This is quite often the case.

私は、今、1つの山を越えて、ちょっとホッとしています。

I am a bit relieved now that I have crossed one mountain.

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最初から「正解が見える人」もいるかもしれませんが、私はそういう人間ではないようです。

There may be people who can "see the right answer" from the beginning, but I don't seem to be one of those people.

This 'low & incompetence' of mine continues to consume a huge amount of my time, but I believe I can also think positively that 'I don't have time to feel bored'.

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By the way, I like the opening of the anime "Skip and Loafer," which started this season (jump to YouTube).

主人公の『ポンコツなエリート女子』が、ほのぼのと良いです。

The main character, a "clunky elite girl," is mildly good.

後半のダンスの部分は、実際に踊った人の動きをトレースしたのだろうなぁ、と思います。

I think that the dance part in the latter half must have been traced from the actual dancers.

服の動きが、とてもリアルでいいなぁ、と。

The movement of the clothes is very realistic, I thought.

メイキングの映像も見たいです。

I would like to see a video of the making of the film.


2024-04-25 「地球から240億キロ、ボイジャー1号システム復旧に成功 5カ月ぶりに解読可能データ受信」

"24 Billion Kilometers from Earth, Voyager 1 System Recovery Successful, Receives First Decipherable Data in Five Months."

という記事を読んで、感極まる人はそれほど多くないかもしれません。

Not many people may be moved to tears when they read an article called

しかし、私は涙が出そうになりました。

However, I almost cried.

"ボイジャー" ―― この一語だけで、私は、もう、思考停止してしまうのです。

"Voyager" -- this one word is enough to make me stop thinking.

■"VOYAGER - Tombstone without Date" used in "Farewell Jupiter"

■「秒速5センチメートル」の「コスモナウト」の主人公の邂逅

■A chance encounter with the protagonist of "Cosmonaut" in "5 Centimeters per Second".

"それは本当に、想像も絶するくらい孤独な旅であるはずだ"

"It really must be an unimaginably lonely journey."

"本当の暗闇の中をただひたむきに、一つの水素原子にさえ、めったに出会う事なく、ただただ深淵にあるはずと信じる世界の秘密に近づきたい一心で"

"Just to go on and on through the real darkness, rarely encountering even a single hydrogen atom, just with the single desire to get closer to the secrets of the world that I believe must lie in the abyss."

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ネットワークでのリモートホストを行うための"ping"の応答時間は、長くても1秒以内。

The response time for a "ping" to the remote host on the network is less than one second at most.

比して、ボイジャー1号との応答時間は、45時間(162000秒)です。

In comparison, the response time to Voyager 1 is 45 hours (162,000 seconds).

『このチップを修理する手段がなかったことから、同チームはこのチップに保存されていたコードを同システムのメモリーの別の場所に移すことにした。全てのコードを保存できる区画は見つけることができなかったが、コードをセクションに分割して、それぞれ飛行データシステムの別々の場所に保存することに成功した。』

'Since there was no way to repair this chip, the team moved the stored codes to another location in the system's memory. Although they could not find a compartment to store all the codes, they could break them into sections and store each in a separate location in the flight data system.'

―― マジか!

"Really!?"

これは、240億キロの彼方にいる患者の脳の毛細血管のバイパス手術を、目をつむりながら、その状態の一つ一つを45時間ごとに確かめて行うという、想像を絶するオペレーションです。

This operation is unimaginable to bypass the capillaries of a patient's brain, 24 billion kilometers away, with his eyes closed, checking each one of its conditions every 45 hours.

しかも、多分、数ビット/秒通信という中、誤って通信リンクを切断したら、もう永遠にボイジャー1号とは通信ができない、という、最大級のリスクを背負っての、極限の環境下でのオペレーションです。

Moreover, the operation was in an extreme environment with the highest level of risk. If they mistakenly cut the communication link by a few bits per second, the communication with Voyager 1 would be lost forever.

この"もの凄さ"を、どうやったら説明できるだろうか ―― 私には、到底表現しきれない"偉業"で、そして"奇跡"です。

How can I describe the "greatness" of this "feat" and "miracle" that I cannot even begin to describe?

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この技術者たちの『もの凄さ』を言語で表現できないので、私は、他の人間に当たり散らすことにします。

Since I can't express in words the 'awesomeness' of these technicians, I'll hit others.

「UFOの呼び方」とかの本を書いている奴、それを信じている奴、実施している奴。

Who writes books like "How to Call UFOs," who believes in them, and who tries them?

お前たちが何を信じているかは、もちろん、お前たちの自由ではある。

What you believe is, of course, up to you.

しかし、「45億キロメートルの彼方の宇宙空間探査」に「応答時間45時間」で、「メモリ上のコード移動」を成し遂げ、そして「再起動」を成し得たエンジニアたちの、気の遠くなるような努力と、その成果に対して、

But for the mind-boggling efforts and accomplishments of the engineers who managed to 'move the code in memory' and 'reboot it' in '45 hours of response time' to 'space exploration 4.5 billion kilometers away', I would like to say a few words,

『お前たちの口から、何か語れることがあるか?』

"What can you tell them about what you do?"

とは、問いたい。