通信ネットワークシステムを語る時、「レイヤ(層)が違う」という言い方があります。
異なるレイヤ間で、どのような通信を行うかを議論しても、いつまで立ってもシステムは動き出しません。
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技術者:「バルブAの出力を、毎分3%で開いて、5分間継続! 10分以内に計器Bの反応値を確認したら、そのまま定常から15%を上限で維持!!20%を超えたら、その場で叫べ!」
記者:「それって、どういうことですか。危険じゃないんですか。放射性物質と放射能の違いってなんですか。どうして、国民に情報を開示しないんですか。」
技術者:「やかましい! そこで黙って見ていろ!! 気が散るだろうが!!!」
記者:「なんだ、その態度は。あんたたちが『安全だ』と言ってきた原子炉が、制御できない状態なんだぞ!責任をどう思っているんだ!! どうして、外国の専門家を呼ばないのか」
こんな感じでしょうかね。
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政治に係わる人は、被災地なんぞを回らなくて良いと思うんです。
被災地を回らないことを非難する人はいると思いますが、そんあことは無視して、逆に「支持率が低い」ことを「奇貨」として、本当に役に立つ場面で全力を尽して欲しいんです。
特に、海外の技術協力を取り付けることや、その事故対策の最前線でチームをまとめ上げることは、技術者には難しい領域です(というか、はっきり言って『下手』)。
目立たない活動かと思いますが、政治家の皆さんの持っている政治力で、こういう最前線のチームを纒め上げて欲しいんです。
本当に。