2月13日の夜、私が帰宅すると、そこには疲弊し尽した母娘が、ソファーや床の上で俯していました。
中学の娘が、100人分の手作りチョコを作成を実施し、その支援をしていた母親が
「指を切って病院で指を縫う惨事」
が起っていました。
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バレンタインって、こういうイベントだったっけ?
もっと、甘酸っぱくて、ドキドキするイベントじゃないのでしょうか。
ここに倒れている二人は、
『工場のラインで徹夜して納期を守ったプロの菓子職人』
としか見えませんでした。
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「友チョコ」という、「同性間でのチョコレート譲渡」という新しい概念を作り上げた菓子業界は立派だと思う。
むしろこれは、簡単にそのような戦略に、嵌り捲り、踊り捲る、需要者側に問題があるとも思う。
しかし、そうであったとしても、チョコレート業界は、もう少し需要者のマインドコントロールに配慮した方が良い。
もはや、「バレンタイン」が、肉体労働の「苦役」になっている。
我が家の、チョコレート原材料の支出も、笑顔で看過できる状況ではない。
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このままでは、保護者、学校が組織化して、「バレンタイン」のイベント自体を潰しにくるかもしれないし、
――最悪のケースは、
女子自身が、このイベントの忌避を始める。
朝日新聞が2/11日の記事で、
「首輪に仕込まれたメモリーカードには、「ソースコード」と呼ばれる遠隔操作ウイルスのプログラムが記録されていた」
と掲載し、筆者がネット上でかなり叩かれています。
勿論、正解は、
「首輪に仕込まれたメモリーカードには、遠隔操作ウイルスのプログラムのソースコードが記録されていた」
ですし、もっと簡単に、
「首輪に仕込まれたメモリーカードには、遠隔操作ウイルスのプログラムが記録されていた」
でも良いのです。
にも関わらず、わざわざこのような記載をしたということは、
――「「ソースコード」という名前のウイルスプログラム」が存在すると勘違いしていた
と推認されても仕方がなく、叩かれるのはもっとものように思えます。
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そこで、今回、私は、この筆者の弁護を試みてみたいと思います。
技術コラム屋として、日々、バカスカ叩かれている我が身では、この筆者を守らずにはいられないのです。
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仮説として、この筆者は、
プログラムには「ソースコード」と「バイナリコード」の2種類があって、このパソコンには、容疑者が犯人であると断定しうる「ソースコード」という証拠があった
と主張したくて、この記事を書いたのかもしれません。
もしそうなら、これは誠に素晴しい。ソフトウェアの仕組みまでをも同時に解説しようとしたと評価できます。
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しかし、正直この理屈では苦しい。
「「ソースコード」と呼ばれる」の、「呼ばれる」で、ダメなことがバレてしまうからです。
検証してみましょう。
■「ホゲホゲ」と呼ばれる食べ物が、棚に隠されていた。
これは意味が通りますね。名称「ホゲホゲ」という食物、と認定できます。
■「バナナ」と呼ばれる食べ物が、棚に隠されていた。
なんだこれ? っていう文章ですよね。
単純に「バナナが、棚に隠されていた」
と書けば済むことです。
「ソースコード」の解説となるフレーズがどこにも出てこない状態で、「呼ばれる」と記載されれば、当然「名称」を言っていると解釈するのが自然です。
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さらに、検討を続けます。
文字数の問題があったのかもしれません。限定された文字数で記事を書くことは、大変なことなのです。
この筆者は、「ソースコード」などとは言わずに、「容疑者自身が自作したプログラム」と書きたかったに違いない。
よし、では、当てはめをしてみよう。
■修正前
「首輪に仕込まれたメモリーカードには、「ソースコード」と呼ばれる遠隔操作ウイルスのプログラムが記録されていた」
■修正後
「首輪に仕込まれたメモリーカードには、容疑者が自作したと考えられる遠隔操作ウイルスのプログラムが記録されていた」
・・・文字数、一文字違いかあ。
これなら、ITの素人からプロまで、全員が納得できる記事として、完成しているよなぁ。
朝日新聞社で記事を執筆するような方が、私でも思いつくこの程度の文章が書けない訳がない。
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【結論】
この筆者の記事は、どのように善意で解釈しても、
「プログラムの名前が「ソースコード」である」
と誤認していたと考え得る。
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技術コラム屋として、この朝日新聞社の筆者を弁護したくて、書き始めたのですが、逆の結論になってしまいました。
お役に立てなくて、本当にごめんなさい。
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さて、この「ソースコード」と「バイナリコード」の話ですが、詳しく知りた い方は、この記事が大変参考になりますので、ご一読下さい(と宣伝する)。
以前、レンタルDVDで借りた"NUMBERS 天才数学者の事件ファイル"という番組が、地上波で放送されていたので、録画予約して週末見ています。
The other day, I got the loan of a DVD, whose title is "NUMBERS".
Now the drama is broadcasting through broadcasting satellite(BS).
今週のテーマは「素数」でした。
This week theme was "prime number".
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「素数」というのは、1と自分自身でしか割りきれない数をいいます、
A prime number is a natural number greater than 1 that has no positive divisors other than 1 and itself.
1,3,5,7,11... ですが、大きな素数は、どこにどのように現われてくるかまったく予想がつかず、その性質から暗号を作成するのに使われます。
We know well that some prime number 1,3,5,7,11.. for example, but it seems to be difficult to find big prime numbers, because we cannot know how to find out the numbers.
もし、この素数を作りだす(見つけだす)アルゴリズムが発見されたら、現状のインターネットの商取引はもちろん、ホテルや飛行機の予約システム、そして国際為替市場は、
If someone could make this algorism or find the method, it is said that the electric commerce business, hotel and flight reservation system, and international exchange market are going to
―― 崩壊
collapse.
すると言われています。
ネットワークやコンピュータの暗号化されたデータが、全て解読可能な状態になるからです。
All kinds of encrypted data in computers and on networks are ready to be decoded.
(楕円暗号の話は、いずれまた)。
Story of "Elliptic Curve Cryptography" will be at some future date.
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この「どこに登場するか分からない」この素数の場所を予想する方法として「リーマン予想」というものがあります。未だに証明されていない「予想」です。
Against this "nobody know where the big prime numbers appear", there is "Riemann Hypothes" that can estimate where they appear.
この、"NUMBERS 天才数学者の事件ファイル"では、この「リーマン予想」を使って、素数を見つけだるプログラムを作成し、それを使って、電子的に銀行強盗をする ―― もう、最高にワクワクしますよね。
This week "NUMBERS" would show a electric cracking to national bank using the big prime number by this "Riemann Hypothes". I was really excited.
どういう理屈で、「リーマン予測」から、「素数発見アルゴリズム」を作れるかは分かりませんが、ドラマなのですから、何だっていいんですよ。
I don't know how to make the discovery program from "Riemann Hypothes", but I don't care it at all. the drama is the drama.
ま、ともあれ、―― そういう番組になっていたらしかったんですが、私は知らないのです。
However I didn't know the program story at all.
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「雪」が原因と推測しています。
It was for heavy snowing on last Friday.
BSデジタル放送の電波が、電波障害を起こして、録画画面はブロックノイズの嵐。
The recoding picture showed storming of block noises despite of electromagnetic radiation suppressor.
音声も再生できないくらいの、壊滅的な電波障害だったようです。
It was likely to be devastating electric wave troubles.
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素数、暗号、リーマン予想。
Prime Number, cipher, Riemann Hypothes
これだけネタが揃った数学ドラマの放送日に、一体、どこの誰が、我が国の歴史的豪雪日とぶつけてきたことやら。
Who has thrown a drama date with these special topics to a historical heavy snowfall day in Japan?
入試一週間前の明け方、午前5時。
Early morning at five A.M. one week before the examination.
凍った星の瞬きを仰ぎつつ、車内の温度を確認すると、丁度、摂氏0度でした。
It was just zero degrees centigrade when I confirmed temperature in the car while seeing the blink of the frozen star.
冷え切った自動車の助手席に、通信カードを繋いだノートパソコンを搭載し、予定の時刻ピッタリに、近くの駅に向けて出発しました。
In the cold indoor, I put my notePC tied a communications on assistant driver's seat. And I left for station nearby just in time.
その駅で、数分停車した後、電車の運行スケジュールテーブルを睨みながら、前日にシミュレーションした通りの道を寸分違わず運転し続けました。
After stopping at the station for a few minutes, I watched the time table of the train, and I kept driving the road I had simulated the previous day accurately.
丘陵部にさしかかったところで、朝日が登ってきたので、私は、朝食かわりのリンゴを齧り始めました。
When I went to the hill area, I saw that the morning sun was rising, and I started biting an apple as a breakfast.
電車の乗換駅のロータリーに到着した所で、その時間を自分の携帯電話のメモに書き込み、所定の時間待った後、受験校の最寄りの駅に向けて運転を再開しました。
When I arrived at the rotary of the transfer station of the train, I wrote my arrival time at my cell-phone memo. Waiting for the scheduled time, I started again driving to the examination school.
カーナビの指示を受けながら、入り組んだ道を進み続けて、目的地である受験校の前についたのは、『電車を使っていたとした場合の到着時刻の3分後』でした。
I got the route information from my car navigation system and went ahead through the complicated small road. It was three minutes later in the time of the train arrival station near the school.
―― この結果は悪くない
"The result is not bad"
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私の考えた作戦は、「電車の運行に併せて、自動車を併走させる」というものでした。
The operation I thought was "driving my car linked with a time tables of the train”
(To be continued)
(Continuation from yesterday)
(終電?を待っていると思われる)一組の男女が、線路をはさんで、ホームの上りと下り側に立って、御互いの顔を見あっている(なんとなく寂しげに)。
A couple of a woman and man are standing on the train platform of both side. and watching them each other, face to face. They seem to wait for the last train with feeling sorry.
ここで、心情風景がテロップに出てきます。
The telop of their mind is coming in the scene.
『電車の時間なんて、気がつかなればよかった』
"I should not have noticed the time of the train"
『電車の時間なんて、気にしなければよかった』
"I should not have taken care of the time of the train"
そうしている内に、女性の方のホームに電車が入ってきます。
For the meanwhile, the trains is coming on her platform.
その電車を見送りながら、溜息をつく男性。
The man sends her off with sigh.
ところが、電車が通過した後、彼女はそのままホームに立ったまま残っていました ―― 少し照れたような笑顔をして。
But the woman keeps standing on the platform thought the train has gone, with smiling bashfully.
彼女の笑顔につられ、彼の方も少しづつ、微笑みを浮かべます。
The man also start smiling little by little synchronising her smile.
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(ちなみに、うちの娘(次女)だったら、これを見る度に『リア充、爆発しろ!』と叫びかねない(ちなみに、次女は、毎日小田急を利用するユーザですが)、しかし、ほんわかした気持ちになれる、いいCMだと思います。
I think that my junior daughter is likely to shut "This productive couple must die!" whenever she watch the CM (She is a daily Odakyu-Dentetsu user as a commuter), however, this is a good CM that makes us feel ease.
# ところで、この「リア充」を、"productive couple"と訳したのは私です。
# 名訳と思いませんか?
まあ、このCMだけでなく、最近のCMは、もう、それ自体が一つの小作品と言えるほど、完成度が高くなっていると思います。
Well, not only this CM but also many CM in these days, become high-quality finished form, like a fancy movies.
しかし、どのようなCMも、そこには必ずメッセージが込められているはずで、(商品やサービスの拡販とか、企業イメージアップとか、会社の強みとか)、それが、エンドユーザに届けなければ、CMの意味はありません。
But any CM should be have their messages, for example. expansion of goods or services, enhance their image, and strength of firm. And the CM should carry the messages to the end-users.
では、このCMに込められたメッセージは何だろう? ―― 私はずっと考えています。
"What is the message of this CM ? " I have been turning over in my mind.
(To be continued)
「バレンタインデー」イベントというのは、私たち(特に男性)が考えている以上に恐しいイベントであるようです。
The "Valentine's Day" seems to be a more scary event than we are thinking (especially men).
この度、家族旅行中に、この「バレンタインデー」イベントについて話をしたのですが、女性陣と男性陣(私だけだけど)の間に、物凄い認識違いがあることが、判明しました。
During my family trip this time, I talked about this "Valentine's Day" event, however, it turned out that there is a tremendous misunderstanding between the female team and the men team (only me)
そもそも、私は「バレンタイン」というのは、文字通り、女性から男性への愛の告白という形をとったイベントの一形態であるにすぎないと思っていました。
In the first place, I thought that "Valentine's Day" event is just a event of confession of love from women to men, literally.
ですから、そのような、告白を受けない者にとっては、無関係なイベントであり、そして(ここが重要なのですが)義理チョコというのは、単なるそのイベントの「余白」程度としか考えていなかったのです。
Therefore, I thought that the event is an unrelated event for those who do not receive confession, and (this is important) the "obligation chocolate" was just thinking about "margin" of that event.
という訳で、「義理チョコ」に「お返し」をするというのは、「バレンタインデー」イベントの座興のようなもの、程度と思っていたのです。
I also thought that "return" to "obligation chocolate" is something like the extra of the "Valentine's Day" event.
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長女:「何?その上から目線のもの言いは?」
My eldest daughter: "What's the story about it from above?"
江端:「いや、だって、『バレンタイン』というイベントに関して、恋愛関係にない者は、単なる『部外者』だろう?」
Ebata: "As for the event" Valentine ", people those who are not in romantic relationships are just "outsiders" aren't they?
次女:「私たちが、どれだけの労力を費してチョコを作っているのか、知っているでしょ?」
Second daughter: "Do you know how much effort we are making chocolate, do not you?"
Ebata: "Yeah, honest, I was scared."
長女:「その労力に対して、『お返し』がない、ってどういうこと!」
My eldest daughter: "What does it mean "there is no return" against that effort!"
江端:「うん、お前達の言いたいことは分かった。だが、お前たちの過大なコストの話、賭けてもいいが『義理チョコを受けとった男子』には、1mmも伝わっていないぞ」
Ebata: "Yeah, I know what you want to say. But, for talking about your excessive costs, I believe that "men who have received obligation chocolate"cannot understand it at all."
長女:「何?」
My eldest daughter: "What?"
江端:「あのな、男子にとって、本命チョコ以外のチョコは、チョコであってチョコではない」
Ebata: "It's a chocolate. But it is not the chocolate except for a favorite chocolate for men"
(To be continued)
家族で、"友人"をテーマに話をしていた時のことです。
This was the story when my family talked about "friends".
江端:「私には、"友人"と呼べる人いないからぁ」
Ebata:"I don't have anyone who I can call a friend"
長女:「パパの言うことは信じない。平気で嘘をつくから」
Senior Daughter(SD):"I don't believe you. You make no bones about telling lies"
江端:「"嘘"ではない。敢えて言うのであれば、"愉快な演出"と言って欲しい」
Ebata:"Not telling lies. I dare to say that it is a "cheerful presentation""
SD:"In Singapore, when I saw that you talked with the taxi driver cheerfully, I decided that "You are a liar"
江端:「いや、あの程度の英会話では、全然お話にならなくて・・・」
Ebata:"There is a limit to work it well for my daily business..."
長女:「英語をしゃべっていたことは事実だ。だから『嘘つき』だ」
SD:"It was true that you could use English abroad. So you are a liar"
江端:「そうじゃなくて、ええっと、何て言えばいいのかな・・」
Ebata:"It is your misunderstanding, How to explain it to you ..."
と、嫁さんの方に振りかえった、嫁さんは娘に向かってこう言いました
I made eye contact with my wife, and my wife said to her.
嫁さん:「つまりね、『パパの会社』や『パパの仕事』の内容から見れば、 ―― パパの程度の英語力では、全く『お話にならない』 ―― 訳なの。分かる?」
Wife:"Let me say... From the viewpoint of Papa's works and the company's qualities, Papa's English proficiency is "just a joke". Do you understand?"
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うん、二人とも、正しいのだけど、"二重"に傷つけられている気がするのは、何故だろう?
Yes. I could agree with their opinions perfectly. However How do I felt that I was hurt doubly by them ?
(Continuation from yesterday)
江端:「仕事とか、あるいや、ご友人とかとは、メールのやり取りはしないのですか?」
Ebata:"Do you want to get mails from your friends or coworkers?"
女性:「仕事の通達のメールはきますけど、滅多にこちらから返事をすることはないですね。もっぱら読むだけです」
Woman:"I sometimes get a mail from coworkers, however I seldom replay to it, "Read only"
江端:「キー入力が難しくて、イライラしたことはありませんか」
Ebata:"Do you feel the input characters annoy you ?"
女性:「最初は、もちろん時間かかりましたけどね。娘が教えてくれますし」
Woman:"At the beginning, I needed much time for it, however, my daughter helps me"
江端:「質問ばかりで、すみません。実は、私、町内会の役員をやっているんですけど、一部の人間が、メールを使ってくれなくて、本当に困っていまして ―― で、お話の中に何かヒントがないかな、と」
Ebata:"I am sorry for querying you a lot. To tell you the truth, I am a member of a neighborhood association(NA), and I am really in trouble that some people don't want to use e-mails"
この時、本当は、私は「『メールを使えない』と言い張る者たちの『暴力』」と言いたかったのですが、メールを使えない人にインタビューしているので、それは言えませんでした。
At that time, I wanted to say that "sabotage terrorism of them", however, I was interviewing a person who don't use e-mail, so I could not say it.
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女性:「本人の"やる気"、とか?」
Woman:"Lack of their can-do spirit?"
江端:「本人に"やる気"があっても、分からないことにぶつかると、"やる気"も失せますよね」
Ebata:"I know that person come to lose the spirits easily, if they face the trouble"
女性:「パソコン教室で学ぶという手もありそうですが」
Woman:"How about going to join a PC class ?"
江端:「といって、パソコン教室にいるのは、高々、一週間に1~2時間程度です。パソコン教室にいるときに、問題が発生する、なんてことは稀(まれ)ですよね」
Ebata:"The class gives them one or two house in a week at most, and it might be a rare case if a trouble happened in the class"
女性:「あ、そうそう、メールと言えば、私、自分のメールアドレス? というのが分からなくて、困ったことがあるんですよ。先方が、メールアドレスを教えてくれ、と言ってきたのですが、全く対応できなくて」
Woman:"Well, I remember that I was in trouble that I could not answer the question about.. how to say "mail address"? I could not do any response of a person"
江端:「で、どうされたんですか?」
Ebata:"And?"
女性:「娘に、『お母さん、もう、携帯電話を先方に渡してしまいなさい』と言われて、その通りにしました」
Woman:"My daughter told me that "Mom, Pass your phone to the person in front" and I did what she said"
江端:「・・・(絶句)」
Ebata: "... (speechless)"
情報漏洩とか、セキュリティとか、もはや、そういう次元の話ではなさそうです。
It seems that it is not a story of such dimension any longer, such as information leakage or security.
『電話番号やアドレスリストが流出すれば、自分だけの問題ではなくなるんだけどなぁ』と思ったのですが、もちろん、黙っていました。
I thought that if phone numbers or mail address list leaked out it would not be a problem for herself. But, of course I remained silent.
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なんとなく分かってきました。
Somehow I understood.
つまり、パソコンやメールは、
In other words, for PCs and mails,
(1)自分が困った時に、サポートしてくれる人間(上記の女性の場合は「娘さん」)が、側(そば)ににて教えてくれる
(1) When you are in trouble, people who support you ("her daughter" in the case of the above woman) will tell you the side
(2)パソコンが使えなくても、その代理をしてくれる人間(「旦那さん」)が、側(そば)ににて教えてくれる
(2) Even if the personal computer can not be used, a person ("her husband") who acts for that will tell the side
(3)メールやパソコンを利用する為の、明確な理由(「娘さんとの連絡」)ある
(3) There is a clear reason ("Contact with her daughter") for using e-mails and personal computers
の3つの条件が成立しないと、利用することができない、ということです。
If these three conditions are not established, PC and mail can not work.
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これらの条件を成立させる為には、
In order to establish these conditions,
(A)仕事などで、パソコンを使わなければならない状況にある人が、少くとも一人いる
(A) At least, one person in a situation where it is necessary to use a personal computer at work, etc.
(B)電子メール等が通常の通信手段としている世代の人間が、少くとも一人いる
(B) At least, one person of other generation who can use e-mail etc. is as usual communication means
(C)メールを使わなければ連絡が取れない人が、少くとも一人いる
(C) At least, one person who can not contact unless you use mail
という、「24時間営業」の「非営利」の「小集団」の「構成員」でなければならない、ということです。
are needed, and that means, she must be a "member" of a "small group" of "non-profit" of "24 hours sales".
その時、
At that time, I noticed,
―― あ、それって"家族"のことか
"It is "family" isn't it?"
と、気がつきました。
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「そうかぁ、家族とは『ITリテラシー』に必須のチームなのだ」
"Okay, a family is an essential team for "IT literacy."
と、深く納得しました。
I could understand it deeply.
最近、ある学会から、シンポジウムの企画開催のオファ(提案)依頼のメールを受けとっています。
Recently, I received an e-mail from a conference requesting an offer (suggestion) for holding a symposium plan.
『そんなことを考える余裕は、1秒もないなぁ』と、そのメールをずっと無視してきたのですが、今日、ふと思いつきました。
I ignored the email all the time because "I can't afford to think about that in a second." However, I suddenly came up with the follow today.
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「屋外(フィールド)実験で、現場で闘ってきた研究者とエンジニアのみ参加可能のMaaSシンポジウム」
"MaaS symposium where only researchers and engineers who have fought in the field in outdoor (field) experiments can participate"
というのなら企画してみてもいいな、と、考え始めています。
I'm starting to think like that.
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■アイデアだの、
Idea,
■コンセプトだの、
Conept,
■シミュレーションだの、
Simulation, and
■未来予測だの、トレンド分析だの、
Future forecast, trend analysis,
きれいなパワーポイントの絵を使ってで、偉そうにプレゼンしているやつらに、
For those who are presenting brilliantly using beautiful PowerPoint pictures,
―― うるせえ、バカ野郎
"Shut up, this stupid"
と、私は、今、本気で腹を立てています。
Now, I'm seriously angry with this kind of persons.
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■原因不明のカーネルパニックを起こすマイコン
Microcomputer causing kernel panic of unknown cause
■規格の電気を確保できないバッテリー、
Battery that can not secure the standard electricity,
■他の補正システムと干渉して精度の出ない測位デバイス
Inaccurate positioning device that interferes with other correction systems
■リアルタイム表示が思うように実現できないWeb通信
Web communication that real-time display cannot be realized as expected
■下らない社内権限で、TLS証明書すら取得できないクラウドサーバ
Cloud server with ridiculous in-house authority that can't even get a TLS certificate
■きちんと本人を認証できないICカードシステムやQRコード
IC card system or QR code that cannot properly authenticate the user
■暖房も冷房も入らないプレハブ建屋の中で、正気を失しないかけながらも、システムチューニングやメンテナンスに従事した
Engaged in system tuning and maintenance while preserving sanity in a prefabricated building without heating or cooling
この手の「発狂しそうな地獄を、きちんと味わった人間しか参加できないシンポジウム」
This "symposium where only people who have properly experienced the hell that seems to go crazy can participate"
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こういうシンポジウムなら、私は、喜んで、事務局でも、座長でも、招待講演でもやろうと思います。
With such a symposium, I would be glad to be the secretariat, the chair, or the invited speaker.
そんでもって、ウエルカムパーティでは、余興で、「うるせえ、バカ野郎」の実名暴露大会を実施したいと考えています。
So, at the welcome party, I would like to hold a tournament for the real name of "Shut up! this stupid!!"
できるだけ手を抜いて、目の前の課題を、コンピュータでちゃっちゃと解いてしまいたい、とあるIT研究員のメモを公開します。
This is a memo of an IT researcher who wants to cut corners as much as possible and use a computer to quickly solve the task at hand.
医院までの徒歩の時間と待合室の待ち時間で、書き殴ったものです。
I described this down in the time to walk to the doctor's office and wait in the waiting room.
このメモだけで、3つほど発明(といってもアルゴリズムだし、到底「特許発明」にはなりませんが)が入っています。
This memo alone contains about three inventions (although they are algorithms and hardly "patentable inventions").
もし、この中に何が書いてあるか、理解できる人がいたら、是非ご一報下さい。
If anyone can understand what is written in this memo, please let me know.
このメモは、江端が「ものぐさ」で「字が汚い」だけのもの、と思われている人もいると思いますが ――
Some people may think that this memo is only for Ebata, who is "lazy" and has "dirty handwriting, however,
世の中の研究員が「モノを考えている時のメモ」って、みんな、こんな感じです(本当)。
This is what all the researchers in the world write down when they are thinking about something (really).
次女は、大学で舞踏のサークルに入っています。
My second daughter is a member of a Butoh(dancing) club at university.
公園で練習をしているだけで、近隣の住民からクレームが入るそうです。
Just practicing in the park, they get complaints from nearby residents.
その話をしていると、その他にも、話がでてきました。
As we talked about this, another stories were appeared.
『通学路で中学生や高校生が歩道全体に広がって、歩行の邪魔になるというクレームが入る』
"They get complaints that junior high and high school students spread out all over the sidewalk on their way to school, interfering with walking"
『駅近くのコンビニで、中学生や高校生が溜ることで、クレームが入る』
"They get complaints about junior high and high school students piling up at the convenience store near the station"
という話も聞きました。
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江端:「うん、もちろん『迷惑である』というのもあるだろうが、本質的な理由は『それ』じゃないな」
Ebata: "Yes, of course there is the 'it's annoying' part, but that's not the essential reason"
次女:「何?」
Daughter: "What's that?"
江端:「『若い』という特別な特典を持っている"勝ち組"が『楽しそうにしてる』ということ、"そのこと自体"が不愉快なんだよ。まあ、間違いない。私も、その気持ち、分からなくもない」
Ebata: "The fact that the 'winners' who have the special privilege of being young are 'enjoying themselves' is unpleasant in itself. Well, that's for sure. I can't help but understand that feeling.
次女:「それは、理不尽だ」
Daughter: "That's unreasonable."
江端:「もちろん理不尽だ。究極の理不尽といってもいいだろう。しかし『若くなく』『楽しいことがなく』そして、今後もそのような予定が1mmもない者たちにとって ―― お前たちは憎悪の対象だ」
Ebata: "Of course it's unreasonable. The ultimate in unreasonableness, I suppose. But for those of us who are not young, who have never had any fun, and who never plan to have any in the future -- You are an abomination"
次女:「・・・」
Daughter: "..."
江端:「だから、気をつけて欲しい。理不尽を認識できず、理性で行動を抑えられない人間は、意外に多いぞ。小田急や京王の中だけではないぞ」
Ebata: "So I want you to be careful. There are a surprising number of people who can't recognize unreasonableness and can't control their actions with reason. And it's not just in Odakyu and Keio."
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『楽しくなさそうに、無気力風に踊ったら、いいんじゃないかな』と、次女に提案しかけて、やめました。
I was about to suggest to my second daughter, "Why don't you dance like you're not having fun, like you're lethargic? --- But, I stopped it.
I have previously written about the greatness of mentsuyu, croquettes, and croissants.
Also I presented how to arrange retort foods.
最近、レトルトのパスタソースの味も、シャレにならないくらい美味しいです。
Lately, retort pasta sauces have tasted, no pun intended, delicious.
自分の好きな具材(ナス、ニンニク、ホウレンソウ、しめじ、鶏肉、その他)を適当に炒めておいて、このパスタソースを投入するだけで ――
Simply saute my favorite ingredients (eggplant, garlic, spinach, shimeji mushrooms, chicken, etc.) and add this pasta sauce.
間違いなく、その辺のイタリアンファミリーレストランには負けないくらいの、美味しいパスタになっていると思います。
Without a doubt, the pasta is as good as any Italian family restaurant in the area.
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―― とは言え、正直、よく分かりません。
-- However, I honestly don't know.
なぜなら、私は、まだ、その店に来店したことがないからです。
Because I have yet to visit the restaurant.
あるアニメの主人公(俺の青春ラブコメは・・・)が、この店を必要に推してくるので、今、私は、そのレストランに対する期待が、恐しい程に高まっているのです。
The main character in an anime (My Youth Love Comedy is...) makes a necessary push for this restaurant, and now my expectations for the restaurant have risen to a frightening degree.
『もしかしたら、ガッカリすることになるかもしれない』と思うと、どうしても、来店に二の足を踏んでしまうのです。
Tkinking 'Maybe I'll be disappointed,' I cannot help to hesitate to go to the restaurant.
私は興味のある技術は、コストと時間に見合えば、一度試してみたい方です。
I am willing to try any technology that interests me once it is worth the cost and time.
そして、その結果は、会社の秘密情報や会社の不利益になる内容では"ない"と判断すれば、公開することがあります。
The results may be disclosed to the public if we determine that the information is not "confidential" or detrimental to the company.
これは、遵法精神でもなければ、いわんや愛社精神でもありません ―― 約束(契約)です。
This is not a law-abiding spirit or love for the company; it is a promise (contract).
実際、私の持ちネタは、もっと沢山あって、その中には『墓の中まで持っていく』と決めているものもあります。
I have many more stories, some of which I have decided to 'take to my grave.
それはさておき。
Aside from that.
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私は、興味のある技術を試すことは楽しいですが、興味のない技術をやらされることは苦痛です。
I enjoy experimenting with techniques I am interested in, but being forced to do techniques I am not interested in is painful.
実際に、直感的に『この技術はダメだ』と思えるものがあります。
I have a technique that intuitively tells me, 'This technique is no good.
For example, they are known as buzzwords.
私は、そういう技術には近付かないようにしているのですが、業務命令で、それらに取り組まなければならないこともあります。
I try to avoid those technologies, but sometimes, I have to work on them because of work orders.
予想通り、ダメダメだったこともありますが、しぶしぶ取り組んでいたら、これが意外に面白くなったりすることもあります。
Occasionally, as expected, it was a no-no, but this can be surprisingly interesting if I am reluctant to work on it.
とは言え、ダメダメでも、ダメダメでなくても、業務命令であれば、一定の成果を出さなければなりません。
Nevertheless, if it is a no-no or not, certain results must be achieved if it is a work order.
ダメダメだと思っている技術の仕事を命じられて、予想通りにダメダメな結果を出して、それを理由に上長や幹部から叱責されることがあります ―― これは理不尽で辛いことです。
I may be assigned to work on a technology that I think is no good, produce predictably bad results, and then be reprimanded by my superiors and executives for it -- this is unreasonable and painful.
何が言いたいかというと、
What I'm trying to say is,
―― 私たちは、自分の人生を自分でコントロールできない
"We are not in control of our own lives."
という、ありふれた話です
It is a common story.
今、次女が、絶賛、就活中です。
Right now, my second daughter is job hunting, to great acclaim.
それを見ながら、『彼女も、これから、自分でコントロールできない人生を歩み始めるのだな』と思うと、せつない気持ちになります。
As I watched, I felt sad, thinking, 'She, too, is going to start a life she cannot control.
それはさておき。
Aside from that.
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30%:50%:70%の法則 ―― 大学、高校、中学の卒業生が、3年以内に離職する比率です。
The 30%:50%:70% rule is the ratio of college, high school, and secondary school graduates who leave the workforce within three years.
これは、ここ20年間変化がありません。
This has not changed in the last 20 years.
この法則を「悲劇」と見るか、「当然」と見るかは、人によって違うと思います。
Whether one sees this law as "tragic" or "deserved" depends on one's point of view.
しかし、現在の政府の掲げている目標『労働人口の流動化』という観点から見れば、逆の見方ができます。
However, from the perspective of the current government's stated goal of "workforce mobility," the opposite can be seen.
90%:90%:90%の法則 ―― 新入社員の9割が3年以内に離職する世界の実現。これができれば、日本の労働人口の流動は確実になります。
The 90%:90%:90% rule is a world in which 90% of new hires leave their jobs within three years. If this can be achieved, the fluidity of the Japanese workforce will be assured.
もっとも、それで生産性が上がるかどうかは分かりませんが(まあ、下るでしょう。それも劇的に)。
I don't know if it will increase productivity (well, it will decrease...dramatically).
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労働人口の流動性は、
The mobility of the workforce is,
(1)新しく生まれた仕事が、誰にとっても楽しい仕事になるわけではない
(1) Not all newly created jobs will be enjoyable for everyone.
(2)新しく生まれた仕事に対応する為には、また最初から勉強をしなおす必要がある
(2) To cope with the newly created work, it is necessary to study all over again from the beginning.
という現実に向き合う必要があります。
We need to face the reality that
どっちにしても、労働人口の流動化は、多くの人の考える気持ち、「面倒くさい」によって阻まれている、というのは事実でしょう。
Either way, it is probably true that the mobility of the workforce is hampered by what many people consider a "hassle.
好きなことであれば、勉強しなおすことも苦痛ではないでしょうが ―― 基本的に、多くの人にとって、勉強は、苦痛です。
If it's something you love, it won't be painful to study again -- but, for many people, studying is painful.
「一度苦労して覚えたことだけを使って、残りの人生をラクして食っていきたい」と思うのは、だれにとっても自然なことなのですから。
It is natural for anyone to want to "make the rest of my life easy, using only what I have learned through hard work.