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2013-10-10 つまり私は「意地になっているのですよ」、年甲斐もなく [長年日記]

「サポート切れのXPを使い続けることは「ヘルメットなしでバイクに乗る」と例えられるほど、サイバー攻撃の危険は高まる」

というフレーズの妥当性を、誰か教えて頂けませんか?

誰がこの「ヘルメットなしでバイクに乗る」ほど危険と言い出したのか、私は知りたいのです。これって「死亡事故になる」と言うことですよね。

「揚げ足」を取っている訳ではないのです。

マイクロソフト社は、当然、いつまでも古いOSの面倒を見るよりは、新しいOSに移行したいので、このように煽るのは当然です。

しかし、それを「検証もせずに、言われるままに信じ込む」という姿勢は、いかがなものかと思うのです。

大体、サイバー攻撃を「パソコン」で受ける事態になっていれば、Windows7であろうが、"8"であろうが、"Windows100"であろうが、そんなことは関係はない。DOS攻撃をしかけられて終りです。

フィッシングや、標的型攻撃メール、偽サイトに対して、「Windows7なら大丈夫」で「WindowsXPなら危険」という、その論理付けが、私にはさっぱり分からんのです。

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まあ、企業や公共サービスでは、「セキュリティパッチのサポートを受けられないOSを使い続けていました」と、「システムをダウンさせられました」の間に、何の因果関係がなくても、絶対に責められるだろう ―― とは思えます。

会社のシステムでは、私は、インストールの最中ですら、ウイルスが爆発したり、外部から攻撃がされていないか、スイッチングハブのLEDの点滅を見ながら、作業するという「チキン」な対応をしています。

もちろん、それはエンジニアとしてのプライドの問題でもありますが、企業の構成員としての責任でもあるのです。

ただ、この責任とは、それは「努力目標」に基づく「免責」 ―― もっとはっきり言えば、セキュリティに関する「言い訳作り」という面もあります。

ともあれ、XPを使っていようが、Windows98や、3.1や、MS-DOSを使っていようが、「絶対にこのシステムを守りきってみせる」と宣言する、システム管理者がいれば、―― 私は、惚れてしまいます。

まあ、それはさておき。

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そもそも、皆さん忘れているようなのですが、「セキュリティパッチ」を定期的に配布しなければならない、ということは、「そもそも、その製品は不良品である」ということですよね。

こういうことです。

「私たちは、不完全で安全でない家を販売しています」→「でも当初から完璧を目指すことは諦めています」→「ですから、逐次、泥棒に入られた人から事情を聞いて、修理(セキュリティパッチの配布)をしていきます」

―― そんな不良品を、最初から売るな!

「せっかく買って頂いた古い家については、もう修理はしません。泥棒に入られても、それを反映させません」

―― ふざけるな!

「そうそう、新しい家に引っ越す時の、家具の運搬の費用(アプリケーション移行費用)は、そっちで負担して下さいね」

―― 舐めるな!

纏めると、

古い家は、もう修理の予定がないので、新しい家を自分で立てて、自分で家具を運び込んで下さいね。その費用は全部あなたがが支払って下さい。引っ越さないのはあなたの自由ですが、何が起きても、私は知りません。

ということです。

それが、製品を売ってきたものの言うセリフか?

―― という理屈が通らないのは、よく判っています。

私も、OSの研究に携わった研究員であり、「完璧なソフトウェア」は存在しないし、いつかはサポートを打ち切らなければならないことも、心の底から理解しています。

しかし、WindpwsXPという10年以上にも及ぶ製品を保守してきた会社自身が、「WindpwsXPは危険だ」と叫び回っている姿には、ものすごい不快感を感じます。

そして、その声に、根拠なく唱和するユーザも同様です。

自分達が守ってきた/使ってきた製品に対して「愛」はないのか、と。

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という訳で、本日、私は、「我が家」のWindowsOSの移行計画の中断を決定しました。

ええ、サポート終了後も、江端家のメインPCは、WindowsXPで運用を続けます。私は、体を張って、「ヘルメットなしでバイクに乗ってみせます」

江端家の記憶媒体には、娘の書いた数多くのイラスト原案や、嫁さんの町内会のフリマのポスター、そして、江端のボツにした山のようなコラム原稿があります(まあ、多くの人にとって価値はないでしょうが)。

それらを盗んで、世間に晒せ! 江端をネットで笑い者にしろ!

そして、私が丹精込めて作り上げてきた、江端家セキュリティシステムを、完膚なきまでに破壊してみろ!!

そのような運用をしていて、やっぱり酷い目にあったら、その段階で私は皆さんに、正直かつ正確にご報告し、そして、浅学で深慮のない自分を自己批判をします。

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つまり私は「意地になっているのですよ」、年甲斐もなく。