以前、「どーでもよくなる」という日記を公開したことがあります。
ここのところ、久し振りにLBS(Location Based Service)の調査をしていたのですが、Googleが、「Google Maps Coordinate」というモバイルワーカー管理ツールのサービスを開始しています。
「モバイルワーカー管理ツール」というのは「全社員位置監視ツール」ということです。
無論、この程度のツールはすでに存在していましたが、これをGoogleが提供を開始したということには大きな意味があります。
ジョージ・オーウェルの「1984」が、現実性を持って確かに開始された、ということです。
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Googleといえば、我が国でも一時期大騒ぎになった「Googleストリートビュー」に関する騒動って、どうなっているんでしょうか?
私が調べている限り、この件について、国内で係争中の裁判を見つけられていません。
この理由は、推測の枠を出ませんが「訴状が書けなかった」のではないかと思っています。
裁判を提訴する為には、当然告訴が必要なのですが、その告訴の理由は、正当な法律の条文を引用したものでなければ、裁判を開始することすらできない(請求却下)のです。
「気持ち悪い」とか「止めて欲しい」だけでは、原則、訴状を構成できないのです。
ただ、「Googleストリートビューのせいで、精神疾患になった」と認められる場合は、その当事者とGoogleの間で、損害賠償請求とか、その家の表示だけを停止するような差止請求は可能と思います。
しかし、「Googleストリートビュー」のサービス自体を潰すのであれば、国民の8割程度が精神的疾患に陥いっていることを、客観的に証明する必要があるでしょう。
それはさておき。
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ジョージ・オーウェルの「1984」は、強権的な国家権力によって開始すると思っていたんです、私は。
これが、よりによって「インターネット」上で、「Googleによってスタートした」という点に、私は、歴史の皮肉さを感じています。
ひしひしと。