テレビで昭和ソングのヒット曲のランキングがされていました。
「元気を出して」「愛は勝つ」「それが大事」等が、高位ランキングされていました。
なつかしい。
黙っていても、研究室のゼミや、京都の街中のどこにいても聞こえてきた曲です。
学会発表や卒論の終盤、体力の限界の佳境の時に、良く聴いて、気力を振り絞ったものです。
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「それが大事」の歌詞は、
『負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事 駄目になりそうな時 それが一番大事』
で、始まります。
歌というのは、人間の非日常を歌うからこそ、人を感動させるものであることは十分承知の上で申し上げますが、
―― この曲、「鬱(うつ)病製造歌唱曲」
と名付けてもいいかもしれないなぁ、と思ってしまった私がいます。
『負けちゃう事 投げ出しちゃう事 逃げ出しちゃうこと事 疑うこと事 駄目になりそうな時 それが一番大事』
として、歌を作り直すと、多分、今の時代でもう一度、当てることができると思う。
歌手のさだまさしさんが、この辺りの振舞いが上手いです。
あの大ヒット曲「関白宣言」の、応答歌(?)といっても良いのかもしれませんが、
「関白失脚」という歌を作っています。あのセンス(バランス感覚)は抜群です。
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ついでに、今「愛は勝つ」の歌詞も見ているのですが、私かなり長い間、歌詞を勘違いしていたようです。
『心配ないからね 君の想いが誰かにとどく明日がきっとある』
「誰かに届く」です。
大切なことなので、もう一度言います。「誰かに届く」です。
「誰か」とは、「不特定の第三者」のことです。
主体を「私」に変えて、再度解説を試みます。
―― 私の想いが、不特定の第三者(×好きな人)に届く未来がある
こんなことを「心配ないからね」と保証されることに何の意味があり、
どういう文脈で「愛は勝つ」という結論に至るのだろうか?
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繰り返しますが、「歌というのは、人間の非日常を歌うからこそ、人を感動させる」ものですので、そこに論理的な一貫性を求めるのは、ナンセンスというものです。
ちょっと、昔の思い出で、遊んでみました。
それはさておき。
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今日の結論は、上記の内容ではありません。
私が「歌謡曲」を知っていたということに、家族全員が一斉に驚愕の声を上げたということにあります。
私が、「生まれた時から、今の私のままである」という思い込みを、そろそろ、修正してくれないかなぁ、と本気で思います。