(Continuation from yesterday)
そのような話を、後輩にしていたところ、
While discussing the story with my colleagues(C),
後輩:「あのね、江端さんと同程度のスキルを持っている人なら、シニアであろうがなかろうが、現役で働いているに決まっているじゃないですか」
C:"Well, Ebata-san. If the have same skills of yours, even if they are seniors or not, they are working in the field.
と、指摘された時、『虚を突かれた』と思いました。
-----
At the moment, I thought that he threw a curve.
江端:「では、町内会は、スキルがなく向上心もない人間の吹き溜まりだ、と言いたいのか」
Ebata:"Do you have an intention that a neighborhood association(NA) is a slush pond where persons who don't have skills and ambitions ?"
後輩:「いや、むしろ町内会とは、その『後進性』を担保できる場所である、と言いたいのです」
C:"No, I don't. Rather, I think NA is the place where assures "backwardness".
江端:「よく分からないんだが」
Ebata:"I'm not sure"
後輩:「うーん、そうですねえ。『精神的なセーフネット』と言えば分かりますか?」
C:"Let me see. How about "spiritual safe-net"? "
江端:「・・・」
Ebata:"..."
後輩:「では『アンチテクノロジーの護衛船団方式』では?」
C:"Well then, "Escort Flotilla for anti-technologist"
江端:「・・・あ」
Ebata:"....Ah"
後輩:「スキルの取得や効率化が、検証されることもなく"是"とされる世の中にあって、そういうものと無関係に永続的に運営され続ける組織 ―― その一つが、町内会です」
C:"Now, even if the present society considers right about getting skills and effectiveness, the organization can be managed eventually ----- One of them is NA"
江端:「なるほど」
Ebata:"I see"
後輩:「そもそも、町内会には選挙制度もなく、その組織運営に対してガバナンスなんか全然発揮していないでしょう?」
C:"Above all, NAs have no election system, and no governance for the organization management."
江端:「基本的には、指揮命令系統は存在しないし、命令を無視しても、制裁もないな」
Ebata:"I think so. No chain of command and sanction even if we ignore the orders"
後輩:「能力がない者で構成されている組織において、その組織の運用を回していく為には、『後進性』というエンジンを搭載するしかないのですよ」
C:"Managing an organization including non-intelligent members, the organization should include the "backwardness" engine.
江端:「うーむ、生き残る為の『後進性』か。考えてもいなかった観点だな」
Ebata:" "Backwardness to survive". It is a new idea for me."
後輩:「ちなみに江端さん。なんで、そんなに業務負荷を下げようと必死になっていたんですか」
C:"By the way, Ebata-san. Why did you eager to decrease the load of your task?"
江端:「忙しいからだよ。休日も含めて、私はいつでも何かをやっていて、いくらでも時間が欲しいのに、非効率な上に、楽しくもない仕事をダラダラとやってられるか。最短時間で走り抜けて、とっとと終りたい、と思うのは当然だろう」
Ebata:"I am always busy for 24 hours 7 days. Anytime I am doing something, and I always need time more. Why don't I dally over inefficient and unpleased works ? It is natural that I want to finish them for the shortest time."
後輩:「まあ、江端さんに、『非効率な上に、楽しくもない仕事を、ダラダラとやる』ということの価値を理解するのは、無理でしょうね」
C:"Well, I think that it is hard for Ebata-san to understand the value to dally over inefficient and unpleased works"
江端:「うん。悪いが1mmも分からん。今後も、分かろうとする努力をする予定はない」
Ebata:"I am sorry but I cannot understand it at all, and I also have no plan to understand it in the future"
後輩:「江端さんの回りには、いつでも、楽しいことがいっぱいあるんですね ―― でもね、江端さん」
C:"I am glad that you have a lot of enjoyable things whenever and wherever. However Ebata-san"
江端:「ん?」
Ebata:"What?"
後輩:「これからの人生、『いつでも、楽しいことがいっぱいある』と思っていたら、いつか酷い目に遭いますよ」
C:"Eventually, it goes ill with you, if you think that there are "a lot of enjoyable things whenever and wherever"
-----
江端さんも、もう判っていますよね。
You know well that
『シニアになっていくということは、色々なものを失っていくプロセスである』ということを。
the process of "the older you are, the loser you become"
そして、『江端さんだけが例外である訳がない』ということを。
Of course, "no exception, you will be".
江端さんが、今、吐いた言葉 ―― そっくりそのまま、江端さんに呪いとしてかかってきますよ。
All words you said now, will bear down on you as a curse entirety.