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2013-09-09 「人間は、機械にできない『創作』に関わるところをやればよい」のだそうです [長年日記]

「機械との競争」を読み終わったのですが、まあ、なんというか「これが結論なの?」という感じでした。

『人間は、機械にできない「創作」に関わるところをやればよい』

って、そんな「中学生の作文」程度のことを言う為に、最後のページまで引っ張られてきたか、と思うと腹が立ってきました。

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しかし、私のようなエンジニアでは当たり前のことでも、意外に、他の業種の人には、当たり前のことではないのかもしれません。

そういう意味では、一読の価値がある本、とも考えられます。

しかし、「自動車の自動運転」と「クイズ王になったコンピュータ」の例を挙げていますが、この程度のもので、「機械との競争」の事例としては貧困過ぎる。

まあ、「クイズ王」の方は一定の評価ができるにしろ、「自動運転」の方は、基本的には技術の話でなく、法律あるいは規制が障壁です。

「事故が起きたとき、その責任は誰のもの」―― 自動車オーナなのか、自動車メーカなのか、国土交通省なのか、という問題が解決できなかっただけです(今でも解決しているかどうか、よく知らないのですが)。

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私は、自動車の運転なんぞという下らないことを、まだ「やらされている」ことに腹を立てていますし、電車に運転手が必要であることに納得できません。

食料品なんて、勝手に在庫状態を調べて、自動的に冷蔵庫の中まで運ぶ装置がでてこないことにも、イライラしています。そもそも機械が料理を作れよ。

また、パソコンの周辺装置を動かす為に、見たくもない下品な掲示板まで巡回して、ドライバソフトを探さなければならないことに、ほとほとうんざりしています。

統計データを解析する為のスクリプトを、まだ、この「私」が記述しなればならない面倒くささにも、いい加減頭にきています

私なら「機械の怠惰」「機械の堕落」という題名で、執筆するぞ。

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まだ、文句いい足りん。

機械の進歩は遅すぎるし、ダラダラしすぎている。

設計書には、すべての機能を網羅して記載しなければならないし、メンテナンスは必要だし、ナンセンスな事故は起こすし、自分で自分の自己修復すらまともにできやしない。

あんなもんが、私の「競争相手」か。

なめんな。

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もし、「機械との競争」という書籍があれば、私なら、結論をこう導く。

「『機械との競争』に勝つということは、『機械を勝たせる』ことを助ける側の仕事に従事する」ことである、と。

機械を勝利に導く側であれば、常に、機械より上位にたっていることになります。

で、それは、そのような職種かと問われれば、当然それは「エンジニア」です。

我々エンジニアにとって、機械はいつでも、屈服させるべき「格下」です。

しかし、そろそろ「本当の競争相手」になってもらいたいものです。