昔から、嫁さんは「パソコンは使い難い」と文句を言い続けていました。
最近は、娘たちまで「パソコンは使い難い」と文句を言い出し始めました。
それは、私も同意するのですが、
―― 何故、私を睨みながら、文句を言うのだろう
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私は、IT業界を牛耳っている訳ではないし、R&Dの国家プロジェクトの予算配分を担当している訳でもありません。
パソコンのインターフェースの悪さは勿論認めますが、その責任を、私が一身に負わされることには、納得できないです。
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私は、ちょくちょく、嫁さんの会合用の資料や、娘たちの自由研究のレポートの作成を手伝うことがあるのですが、
私は、図や表を望む場所から持ってきて張りつけ、文字のサイズや配置の変換を、ショートカットキーを使って1秒以内で作業を完了することができます。
そのような作業を見ている彼女たちは、「魔法を見ているようだ」と言います。
―― 「どうせ、私達はパソコンに愛されていないもんね」
と、拗ねるのですが、一体私にどうしろ、と。
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―― パソコンなんて簡単だよ。毎日、少しづつ扱っていれば、これくらい簡単にできるようになるよ ――
といいかけて、「ハッ」と気がつきました。
これは、TOEICで毎回900点の以上のスコアを弾き出す、あの野郎と同じ台詞だ。
この台詞だけは、少くともこの私だけは、絶対に言ってはならない。
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「そうだな。パソコンは使い難いのは、『パソコン』が悪いからだ。私達には一切の責任はない」
と、家族には言っておきました。