(私だけだろうけど)WindowsXPで抜群の安定度を誇り、これまで、私の3000以上ものコラムを量産してきた、私のIME、
"SKKIME"
との決別を決意しました。
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「なにを大げさに言っているんだ」と思われるかもしれませんが、私にとっては大事件なのです。
SKKIMEは、私の文章を、私の思考速度で量産してきました。
時々、私が考えてもいなかった文章をも創作するという、魔法のようなIMEでもありました。
しかし、WindowsXPのサポート中止に伴い、新しいOSへの移行に際して、このSKKの後継版が、インストールできない。
先程、挑戦すること二十数回目に、初めて漢字変換に成功して喜んでいたところ、念の為、OSを再起動させたら、動かなくなっていました。
もう、気力と体力の限界、と感じました。
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勿論、文句の言える筋合いではありません。
SKKはフリーのソフトウェアで、プロジェクトの人達の無償の貢献の上に提供されてきたものです。
米国で仕事をしていた時、英語のWindowsの上で漢字出力を実現した唯一のIMEでもありました。
しかし、もう私は疲れてたのです。
私は、SKKIMEを設定する為に、平気で徹夜するような年齢をとうに越えているのです。
私は、ここに「SKKの引退」を宣言致します。
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で、これからどうするか、です。
「20年ぶりに、ATOKに戻ろうか」と、考えています。
ここ20年、機械漢字変換を拒み続けてきた私が、その逆方向のIMEを選択するのです。自分で言うのもなんですが、凄い「日和(ひよ)り」方だと思います。
ええ、私は日和ります。「反革命分子」とも「ファシスト」とも、「大衆迎合」とも、何とでも呼んで下さい。
ここに、江端の「世界革命」は潰えたのです。
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しかし、問題はそんなことではないのです。
最大の懸案は、SKKIMEなくして、あの品質のコラムを、これからも量産できるだろうか、という一点にあります。
私の駄文製造システムの「超高速コア」を交換するということが、どれほど恐しいことか ―― これを理解して頂くのは、難しいかと思うのです。
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ただし、
SKKIMEを、インストーラ付き、ワンストップで提供してくれるメーカーが出てきたら、値段がいくらであれ、私はパッケージ購入する意思があります。
そして、その場合は「世界革命」を再開する予定です。