私は「ビッグデータ」という言葉は分かるのですが、その内容が分かりません。
私が理解できて、かつ利用している「ビッグデータ」とは、私が10年以上保持しつづけてきた、約15万通の電子メールだけです。
分からないことがあると、昔の自分に聞いて(過去のメールを検索して)、その時、検討した内容をパクればなんとなる場合があります。
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例えば、私のメールで「ビッグデータ」という言葉が登場したのは、2011年2月16日ということが分かります。
「屋内GPS」の研究はいつごろやっていたかな、という疑問にも、メールの検索ツールがすぐに答えてくれます。
なんといっても、自分が受けとったメールですから、思い出すこともそんなに難しくありません。
「ビッグデータ専用解析ツール」とかいうのも、私には、よく理解できません。
私はエクセルのようなスプレッドシートが2万程度のデータでもパンクしないでくれたら十分です。
100万カラムくらい入力可能になって、マクロプログラムが使えれば、「ビッグデータ」用の専用ツールなんぞ、別になくてもいいと思っています。
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もう一つ言わせて貰えれば、「ビッグデータ」を、国、地方公共団体、それに属する組織が、国民に開示してくれません。
道路交通情報なんぞ、整形不要、不細工な生データのままで良いので過去または現在のリアルタイムで開示してくれれば、ユーザの方で渋滞情報解析なんぞ、こっちでなんぼでもします。
データ補完や、異常値データを除去する程度の処理くらい、チャッチャとやります。
そうしてくれるだけで、例えば、JHの渋滞情報用システムは、(あってもいいですが)、別になくてもいいです。
このように、我々の血税で作られたシステムのデータを、組織が貯め込むのではなく、きちんと開放すれば、ビッグデータ研究やビジネスが、累積的に進歩することは間違いないのですが。
このような話をすると、賭けてもいいですが、かならず「サイバーテロリスト脅威論」を語ってくる人がいます。この論「潰せます」が、別の機会に。
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実は私、静かに怒っています。
週末研究員で、あるシステムの研究しているのですが、それに不可欠なリアルタイム情報の入手に困っているからです。
これを苦労して探してみた結果、ある国に属する組織が、その情報を、DVDで販売していることを突き止めました。
しかし、12.5分後には意味のないゴミとなるデータを、DVDで販売するという、あの訳の分からん発想が、私には全然理解できないのです。
米国では、それらの情報は無料でWeb経由で開示されているようですが、米国で観測された情報では、全然役に立ちません。
―― 一体、何を恐れているんだ、彼らは?
我が国の公的機関のデータに対する閉鎖主義は、私の理解を軽く越えてしまいます。
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まあ、いい。
この情報、我が家(×会社)で観測して、江端家サーバから、世界に発信してやる。
もう、国、地方公共団体、それに属する組織のデータなどは、もう当てにはせん。
―― とまあ、今の私は、「データ」や「ビックデータ」と名前の付く全てに関して、私は「切れて」いるのです。