昨日のニュースで「部活の「勝利至上主義」を否定 文科省が指導指針」という見出しを見ました。
これは、大変良い話だと思うのですが、現実には難しいのではないかと思っています。
「勝利至上主義」は、生徒側のニーズではなく、教師(というか監督側)のニーズであるからです。
教師側は、その地位を維持または向上させる為に、目に見える成果を出さなければならないでしょう。
目に見える成果の最たるものは「○○大会優勝」です。これはスポーツではなく、文化系の活動においても同じです。
目に見える成果に対して、邪魔になる生徒(サボる生徒とか、先輩や監督に無礼な後輩とか)を、暴力で矯正するということは、「人権」とか「遵法」とか言う考え方が、スコっと抜けている教師や監督にとっては、
―― まったくもって正当な行為
にしかなりません。
-----
とすれば、部活の「勝利至上主義」を否定することを徹底するのであれば、まず文科省が、部活による活動の成果を、教師の成果と「してはならない」ことを、明文化すべきでしょう。
でなければ、今回の文科省の指導指針が、有名無実になることは間違いありません。
-----
まあ、一つの取り組みとして、甲子園における「全国高校野球大会」の一年間の中止という試みはどうでしょうか。
長文ですが、最後まで読んで頂けると、以下のフレーズに出会えます。
-----
(2)「高校野球」に関しても、あまり多くの注文はしないが、「高校生らしい」高校野球を見たいのであれば、まずそのチームの監督を大人にやらせることを全面撤廃し、その学校の野球部の部員にやらせるのこと。
なんで「高校野球」の采配に、いい年したおっさんがしゃしゃり出てくるの、と思っているのって、私だけですか?