私には、「シュタインズゲート」を第22話まで見逃し、そして会社の上司に教えて貰うまで「まどか」を知りもしなかった、という痛恨の失敗があります。
特に、「シュタインズゲート」を知らずに、人生を終えていたらと思うと、ゾッとします。
そのような反省もあり、昨年から、とにかく、どのようなアニメであれ、偏見なく、途中からでもよいから、数分は目を通してみる、ということを自らに課しております。
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私が「魔法」やら「魔王」やらを冠する題目のコンテンツを、なんとなく忌避してしまう、というお話はずいぶん前にしました。
ですから、
「まおゆう魔王勇者」
というのも、まあ、ちょっと遠慮していたのです。
しかし「まお」「ゆう」という、私の娘(長女)と私の妻の両方の名前を使った、この題目を見たとき、
―― もしかして、世界が私に「これを見ろ」と誘っているのか?
と感じまして、途中から視聴を開始しました。
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最近のアニメって凄いんですね。
TPPとか欧州通貨統合の意義、そして国家的な関税戦略なども教えてくれるようになっているんですね。
その他、教育活動の本質的な目的とか、革命的技術が社会構造を変えてしまう事象なども、上手く描かれています。
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「まおゆう」なども含めて、私は純粋に「羨しい」と思いました。
私達の子どものころのアニメと言えば、善悪が未定義のままで展開されるヒーロ(戦隊を含む)ものとか、存在意義が不明なままの魔法使い少女とか、そういう、思考ゼロの状態でも見られるものばかりでした。
比して、今のアニメは本当に素材が豊富であると思うのです。
経済、先端科学技術、法律(警察ものを含む)、歴史を取り扱うものなど、多岐に渡り、一つ一つが大変勉強になります(勿論、難しいのですが)。
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もっとも、子どもたちが、「そのような視点」で見ているかどうかは不明ではあるのですが。
しかし、少なくとも、このようなコンテンツに触れられるという環境は、教育上、大きな意義があるのではないかと感じ、やっぱり「羨しい」と思ってしまうのです。