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2013-02-09 「中二病」の父親 [長年日記]

中学二年生の長女は、不思議なことに、「中二病」を発症していないように見えます。

もっとも、保護者に見えるように、中二病を振る舞う中学二年生というのは、いないのかもしれませんが。

しかし、自分のことを返り見てみると、「大国のエゴ」とか、「理想では誰も救えない」などという、中二病特有のフレーズは、結構使っていたように思うのです。

そのような発言が、日常生活で思わず漏れ出てしまうのが「中二病」というものだと思うのですよ。

で、本日、考察してみました。

結論から言うと「私が悪い」。

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「中二病」を発症する為には、一定の環境が必要となると考えます。

まず第一に、

■保護者の無理解

が必要です。

「そんな、エラそうなこと言っている暇があったら、勉強でもしていなさい」

という、極め台詞、黄金フレーズが、保護者から発せられなければなりません。

また、

■一定の知識

も必要です。きちんとした系統だった知識は不要でも、少くとも「単語」は必要です。

そうですね、「搾取」「圧政」「階級的矛盾」「貧困」「富の不平等」程度の単語がなければ、中二病のスタートラインに立つことができません。

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さて、我が家の場合、どうなるかというと、

■父親が中二病

例えば、娘に「死刑制度」「麻薬と責任能力」「イジメと法律」「テロリズム」という、ありとあらゆる社会問題に関して、議論をふっかける主体が、こともあろうに、

―― 父親

そんでもって、その父親が、また下手に知識だけは仕入れているものだから、さらに面倒くさい。

科学技術は勿論、行政法や法律(民法)も一定の知識があり、哲学なども嫌いな方ではない(ただ、どれもこれも中途半端で、極めていない)。

■本を読むのがそれほど好きではない

ラノベ(ライトノベル)を時々読む程度。新聞もほとんど読まない。

こういう環境下で、子供が中二病を発症するのは、困難です。

下手な議論をふっかけようものなら、父親の独壇場が延々1時間以上も続き、

で、いつまでも就寝しない父娘に、ついに母親が切れる、と。

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中二病は、一定の社会性を持ったバランスの良い人格を形成する上で、罹患が必要な必要な病気だと思うのです。

そういう観点では、私は、父親としては望ましくない人間なのかもしれません。