江端家の絵師である長女と、自宅システムの管理者である私が、「Pixiaの使い難さ」に、ついに根を上げました。
もう、私も限界でした。
オブジェクトの回転すら満足に使いこなせないドローソフトとは、本日をもってお別れです。
―― あなたが悪い訳ではないのかもしれない
―― でも、あなたは、私には、難しすぎるの
と言う訳で、本日只今をもって、9ヶ月つきあってきたPixiaからSAIに移行します。
また最初からドローソフトの勉強のやりなおしです。
本当に泣きそう。
「最初の選択を誤ると、地獄を見る」という好例です。
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私は、何を間違えたのか。
まず、フリーソフトに目眩しされ、機能の充実度に幻惑され、そして、Pixia作品のグレードの高さに、魅惑されました。
私は、何をすべきだったのか。
間違いなく、Amazonで教本の数を調べるべきだったのです。PixiaとSAIでは、教本のケタ数が違いました。
明かに、市場分析を見誤ったマーケティングリサーチ不足による敗北です。
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もはや、高い機能などは、差別化にならない。ユーザはそのようなものを欲してはいない。
ユーザインタフェースこそが製品の価値を決定し、インダストリアルデザインが市場を支配する。
これは、技術を極めることを至上価値と考えてきた、私のようなエンジニアにとって、厳しい現実です。
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これからのエンジニアは、
■使用後3分で稼動を開始でき、
■30分後にはオペレータが使い熟せている
■誰でも簡単に使える
鉄道運行や、電力配電や、上下水や、そして、
原子力発電所システム
を考なければならない時代になるのでしょう。