私は、誰かが料理を作ってくれないと怒る時間があれば、自分で料理を作ってしまいます。
難しい料理でない限り、分量通り量って混ぜて、規定通りの時間置いて、設定温度と時間をかけて炒めるなり煮るなりすれば、完成します。
レシピーを守っていれば、大きく失敗することはありません。
『料理とは、システム構築と見つけたり ― 』という感じです。
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しかし、そのレシピーにおいても、その記述に一貫性を欠く表現が随所に見られます。
「少々」と「適量」です。
こういう表現は、本当に困ります。
特に、理系男子の場合、この一言があるだけで料理の気力を喪失します。
# シャレや冗談ではなく、「全電源喪失」くらいに何もできなくなります。
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嫁さんにこの話をしたところ、
『「少々」とは「少々のこと」であり、「適量」とは「適量のこと」だ』と言われました。
間違っているのは、私の方なのでしょうか?
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私が、かつてファジィ推論の研究員だったという話も何度か致しました。
ファジィ推論においても、「少々」や「適量」のようなファジィ表現が、制御システムや意思決定支援システムで、極めてに有効であることを知っています。
しかし、ファジィ推論においても、「少々」と「適量」も、メンバーシップ関数で、厳格に定義されるのです。
未定義の語彙に対応できるほど、私の知的(推論)能力は高くないのです。
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少なくとも、私(と多分私と同類の理系男子)は、ハンバーグの焼き時間「4分」を「4時間」とする誤植があったとしても、
― かなり高い確率で、『4時間』ハンバーグを焼き続ける。