私は、日頃から「インターネットの『匿名』投稿なんぞ意味がない」と何度も繰返しているのですが、その理由の一つに「通信プロトコル解析」という「技」があることが挙げられます。
例えば、水道を例に考えてみます。
水道の水を使う人にとって、蛇口から出てきた水以外には興味がないと思います。
「通信プロトコル解析」というのは、いわば、この水が、どの程度のスピードで、どこから、どう通って来たか、というのが全部分ってしまう「技」と理解して頂ければ十分です。
それはさておき。
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世界で最も有名で、多くのネットワークエンジニアが使っている、フリーの通信プロトコル解析ツールに、"Wireshark"というものがあります。
このツールは、もの凄い種類の通信プロトコルをサポートしており、大抵のプロトコル解析は、これがあれば概ね足ります。
しかし、そのような汎用プロトコルにはとっても便利なのですが、自分で作った通信方式や、社内や業界の一部だけで使われているよう通信プロトコルでは太刀打ちできません。
で、そういうプロトコルは忌避される→プロトコルが全然著名にならない→忌避される→著名にならない・・・ の負の連鎖が発生する、と。
そして、いつまでたっても、wiresharkでサポートして貰える段階に至らない、と。
とにかく、
「光の当たるところに行かないと、芽が出ない」
というのは、芸人、サラリーマン、技術者全部に共通して言えますが、通信プロトコルも同じなのです。
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という訳で、今、私は週末プログラマーをやっています。
社内の制御向け通信プロトコルの解析ができるように、wiresharkのプラグインのプログラムを書いています。
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気分は、売れないアイドルの営業活動の外回りをしているマネージャーです。