世界名作劇場シリーズで、圧倒的支持を受けたあの名作「アルプスの少女ハイジ」
私が子供の頃に見た後も娘が幼少の頃、エンドレスで見続けていたので、ストーリは勿論、セリフもかなり覚えてしまいました。
さて、あの「ハイジ」の作品で、最も優れた人物と、最も卑怯な人物を挙げろ、という問題が出たとしたら、私はこう答えます。
最も優れた人物:ロッテンマイヤー女史
理由:自己の価値観の全てを「クララ」に集約。クララの幸せを常に模索し続け、時として雇い主であるゼーゼマン氏すら逆らうという忠誠の女史。
最も卑怯な人物:クララの父方の祖母、通称「おばあさま」
理由:ホームシックのハイジに気晴らしをさせようと、郊外の森に連れて行ったり一番の心の支えになった人物、のように見せかけて、実は、ロッテンマイヤー女史の攻撃がハイジに及ぶことが十分予想できながら、ハイジに黙ってゼーゼマン家を脱出。ハイジが夢遊病になった直接の原因を作った、最低最悪の人物。
子供の頃は、さすがにロッテンマイヤー女史を尊敬することはできなかったのですが、「おばあさま」のやり様はナンセンスではないか、と子供心に思っていました。