友達リクエストを提出し、相手側から了承して貰うと「友達になる」。
「友人とは何か」をずっと考えてきた私の前に、アッケラカンとFacebookが提示した「友人の定義」。
「なるほど」と感心しました。
将来、お見合いの釣書に「Facebookの友達の数」を記入することになるかもしれません。
下手をすると、お見合いのその場でパソコンや携帯電話で、直接調べることになるのかも。
# こういうことが冗談ではなく、本当に実現してしまうのが、この時代の怖さですが。
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ま、それはさておき、この「Facebookの友達リクエスト」ですが、これを拡張すると、凄いことになりそうです。
○恋人リクエストを提出し、相手側から了承して貰うと「恋人にな<る」。
○結婚リクエストを提出し、相手側から了承して貰うと「夫婦になる」。
という程度までは、簡単に想到(そうとう)できると思う。
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もっとエゲツないことを考えてみました。
○生徒リクエストを提出し、相手から了承貰うと「教師になる」。
○部下リクエストを提出し、相手側から了承して貰うと「上司になる」。
了承の来ない教諭や管理職は、生徒や部下がゼロのまま、その職位に留まることになる、と。
うん。
インターフェースが支配する世界の一つの実施例として、私は、是非見てみたいぞ。
著作権法第21条は、「著作者は、その著作物を複製する権利を専有する」旨規定します。
これは、著作物をコピーできるのは、原則として、著作物を創作した者(2条1項2号)だけである、ということを規定しております。
つまり、自分の著作物を、自分がコピーする分には、誰からも文句を言われる筋合いはない、という訳です。
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私、最近、ずーっと考え続けているのですが、
美内すずえ先生の「ガラスの仮面」という連載マンガ、
これ、過去の作品の「コピーだけ」を使って、連載を続けることが可能なのではないか、と考えています。
もし、これが可能となり、商業ベースの採算に乗ることが実証されれば、これはまさに、「創作または出版業界のパラダイムシフト」に成り得ると思うのです。
どなたか、この研究をやってみる人はいませんでしょうか(美内すずえ先生ご自身に、お願いするのは、あまりにも礼を失すると思いますので)。
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この案件、美内すずえ先生からご許諾を頂けるかどうか、がポイントになるとは思います。
ご許諾頂けない場合は、「押し通す(著作権の効力の及ばない範囲)」ことになるのですが、流石に、引用(第32条)で押し通すのは無理だと思います。
ならば、「学術研究」で押し通すか、と思ったのですが、著作権法には、特許権の効力範囲外となる「研究または試験を目的とする実施(特許法69条)」に相当する条文が、ないのですね。
うーん、困った。
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しかし、最近は、美内すずえ先生は、変なアニメに許諾を出しているので、相談したら、あっさり許してくれるかもしれません。
今回の寄稿コラム「事実婚に形式婚と同様の法的地位を認めない限り、少子化の進行は止められない理由 」の、ドラフト版では、太平洋戦争前の、婚姻に関する民法の規定についても、ちょっと触れていました。
As for this contributed column "The reason why we cannot stop the progress of the low birth rate, unless we are given a legal status similar to marriage format in fact marriage", I wrote a little about a civil law before the WW2 In the draft version.
いや、本当に「婚姻」って、単なる制度だったんだなぁ、と、つくづくと思います。
I deeply understood that "marriage" is really just a system.
----- 脱稿直後の原稿(要旨)から抜粋(ここから) -----
----- Excerpt Original draft (abstract) from here -----
■今でこそ「結婚には愛が不可欠」と思われているようですが、この考え方自体、歴史的には、相当にアバンギャルド(前衛的)なのです。
- It seems to think "love is essential to marriage" now, but the idea itself, historically, fairly avant-garde.
■明治時代の民法では、所定の年齢(男子で30歳?)までは、父母の同意なく結婚できませんでした。
- The Civil Code of the Meiji era, they could not get married without the consent of the parents until 30 years old for men.
■さらに、戦後の民法改正においても、「直系血族の協力扶助」が検討されていました。
- Furthermore, in the even post-war amendment to the Civil Code, "cooperation aid of direct line of descent" was being considered.
■乱暴に言えば、結婚は二人+双方の両親(合計6名)で成立)という規定が、「過半数」で否決(2/3の賛成が必要だった為)されています。
- Speaking roughly, the provisions for marriage, established a total of six (parents of both sides and a party), has been rejected by "majority".
■つまり戦後民主主義の議会においてさえも、婚姻の要件である「両性の合意のみ」が、潰される寸前だったのです。 (「民法改正にみる家族制度の変化」)。
- This means that even in the post-war parliamentary democracy, the requirement of "only on the mutual consent of the two" was on the verge to be crushed.
■ちなみに、現行法(民法)においてさえも、「婚姻には愛が必要条件」などとは、どこにも記載されていません。
By the way, there is not description in the current law (Civil Code), that "love is prerequisite to marriage" at all.
----- (ここまで) -----
----- To here -----
まあ、社会通念が、必ずしも法律に反映されている訳ではないとは思うのですが、
Well, I think that conventional wisdom should not necessarily being reflected in the law.
私達は、「婚姻と愛はリンクすることが普通」と考えられる、日本史上、極めて稀な時代に生まれることができたようです。
Anyway we seem to be able to be born in in extremely rare era that the linkage of love and marriage is thought as normal".
(Continuation from yesterday)
I like this thought "tiresome" and "annoying", and sometimes use it.
物事を説明する時、説明しやすいのです。
When I explain things, it is easy to explain them very much.
つまりですね、
In other words,
民族主義の定義である、『自らの民族を政治・経済・文化などの主体と考え、価値観の至上とする思想や運動』というのを、
If I try to read the definition of nationalism, as "policies and activities that own race is a platform of politics, economy, culture, and is the supremacy the sense of values" with
『他人の民族を政治・経済・文化を、今になって、勉強して、理解して、価値観として取り入れるのは「面倒くさい」』と考える主義、と読み変えるのであれば、
a new definition like "to think annoying to study, understand, and accept the other's activities of politics, economy, culture"
―― なるほど、これなら理解できる
"I can understand it like thiw way the annoying".
と思えるのですよ。
-----
「面倒くさい」は、民族主義よりもっと小さな単位の集団を説明するのにも使えます。
"Annoying" is useful for explaining about the smaller organization than a nationalism.
会社の「部」や「課」であれば、
About a company's "department" and "unit"
『自らの部課を、会社組織の主体と考え、一番大切な会社組織と考える思想や運動』
"policies and activities that own "department" and "unit" is a platform of politics, economy, culture, and is the supremacy the sense of values" であるし、
さらに、その中の業務グループであれば、
According to a "group" of the department and unit,
『自らのグループを、部課の主体と考え、一番大切なグループと考える思想や運動』
"policies and activities that own "group" is a platform of politics, economy, culture, and is the supremacy the sense of values"
学校のクラスであれば、
And in case of a "class" in school
『自らのクラスを、学校生活の主体と考え、一番大切な仲間と考える思想や運動』
"policies and activities that own "class" is a platform of politics, economy, culture, and is the supremacy the sense of values"
です。
これらのどれもこれも、「自分の属する組織の外にあるものを『理解することが面倒くさい』」と考えれば、簡単に理解することが可能です。
Anyway, for each and every, it is easy to understand it from the viewpoint of that "understanding everything outside my society is annoying"
(To be continued)
今週末は、次回の連載の為、自宅のパソコンで鉄道ダイヤのシミュレーションをやっております。
This weekend, I am trying to make a train diagram simulator privately,
ただし、私の通勤区間の鉄道会社の路線だけに限定して、です。
But the scale of the simulator is limited for my commute line only.
当初、関東圏全部を範疇に入れようとしたのですが、データや未知数が膨大で、とても私の手には余ることが分かり、呻いて(うめいて)いたのですが、
Firstly, I started the study as a target of whole of Tokyo-metropolitan area, however, I noticed that the area was too large to research them for my ability and effort. Because there are much unknown data and parameters. They had annoyed me long time.
ある瞬間、ポロッと開き直りました。
At the moment, I recovered my senses suddenly.
―― 私が利用していない電車のダイヤがどうなろうか、知ったことか
"Why should I take care of the train diagrams except for my commute lines?"
という、極めて私らしい理由です。
I think the thought is suitable for me.
-----
私の回りには、鉄道ダイヤ研究のプロフェッショナル(世界レベル)が、山ほどいるのですが、彼らには頼りません ―― というか「頼れません」。
Though there are a lot of worldwide professional engineers of train diagram research around me, I don't rely on them. To tell you the truth, I can't rely on them.
コンプライアンスの問題、ということもあるのですが、多分私の頭で理解するには、半年くらいの時間が必要そうですので。
Of course, one reason is "contamination". But moreover, I am afraid that I should need more than half year to understand their difficult researches.
次回の連載の締切は来月です。
On the other hand, the deadline of next column is coming next month.
先日から「三国志Three Kingdom」に嵌っています。
I am addicted to "Three Kingdoms" from the other day.
今、私は、
Now I am
―― Youtubeで「三国志Three Kingdom」の音声をバックに流しながら、他の人の作ったカーネルコードを地道にprintkで追跡する
tracking linux kernel code by printk() function, hearing the voice of "Three Kingdoms" from Youtube.
という、現時点で、世界でも10人もいないであろう、稀有な休日の過し方をしています。
and I am having a rarea holiday. Less than ten people might do same thing at the moment.
なんにしろ、『延々と一人で三国志(*)を語り続ける、うっとうしい野郎にだけはなるまい』
Anyway, I make up my mind "I never make me an annoying bastard who keeps talking about "Three Kingdoms(*)"
と、今から自制を心がけております。
(*)この他、「ガンダム」とか「マック」など
(*) In addition, "Gundam" and "Mac" etc.
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まあ、若い人なら、「若いのに、なに辛気くさいことやっているんだ」と言われるかもしれませんが、
Well, when I was a young person, someone might say to me "why you do such irritating thing, though you are young"
この年齢なら、「昼間から、なにゴロゴロしているんだ」と言われないだけマシかもしれません。
It might be better not to be said "Why are you going to be a couch potato from daytime?" for this age.
しかし、先日、嫁さんから、
But my wife said to me again,
「お願いだから、休日に部屋から黒いオーラ出すのだけは止めて欲しい」
"I want you to stop black aura from the room on holidays."
と、再度言われました。
私の所属する研究所は、インターンシップ制度で、大学の学生の研究員を受けいれています。
My research laboratory is accepting college students by an internship program.
私自身は、担当したことがないので(or 担当させて貰えないので)、詳しくは知りませんが ――
I have never experimented such a management before (or, nobody wants me to manage a college student). Anyway I don't know the program in detail.
そういえば、一度、欧州のインターンシップの学生に請われて、「『北極ラーメン』ツアー」を実施したことがありますが、まあ、その程度です。
As I recalled, once I designed the "Hokkyoku-Ramane tour", when the internship student from Europe asked me.
インターンシップの期間は、大体3週間程度です。
The period of an internship program is almost three weeks.
3週間くらいでは、一つのテーマを完遂することはないので、データの解析をして貰い、最終日にその結果を発表して貰う、などということをやっているようです。
Of course, it might be difficult for them to complete one study perfectly, so in many case, we asked them to analysis data, and and present the result at the end of the period.
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一度、インターンシップの学生も交えて、研究チームでランチを取ったことがあるのですが、彼の大学の研究テーマが、ニューラルネットワークに関わるものだったので、私は簡単な質問をしました。
Once our research team had the internship student for lunch. I knew that His subject of research is related to ""neural network", so I asked him some questions.
江端:「ニューラルネットの層数はどれくらい? 入出力のニューロン数は? デープラーニングを使った? どの学習方式?」
Ebata:"How many layers, how many input and output neurons in your system ? Did you try to use deep leaning? What kind of the method are you trying ?"
と尋ねたのですが、彼は、モゴモゴとした口調で、あまりハキハキした感じでは語ってくれませでした。
However, he was mumble, and could not answer my questions clearly.
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―― なんだろうなぁ? そういう性格なのかなぁ?
"Why did he behave like that? Is that just his character? "
などと考えていたのですが、後になって、
I was thinking that, however, after that I came to think that
もしかしたら、彼は『怖かったのかもしれない』
"It may be that he felt fear"
と思い至りました。
(To be continued)
私は、感情を排して、数字に基づく論理的な思考ができる人間である ―― とは思っていません。
I do not think that I am a human being who is able to get rid of emotions and perform logical thinking based on numbers.
以下は、その例の一つです。
The following is one of the examples
娘:「友人の○○ちゃんが、ピアスをしているということで、お母さんが嘆いているんだって」
Daughter: "My friend's mother is lamenting that my friend is piercing."
江端:「同じ年の友人なんだろう? ピアスなんぞ、今時、別に珍しくもないだろうし ・・・そのお母さんは、古い保守的な思想を持っている人か?」
Ebata: "Are you a friend of the same age? Piercings, now, will not be unusual. Does the mother have an old and conservative thought?
娘:「いや、ピアスといっても、付けている場所が問題らしいんだけど」
Daughter: "The problem is the place where she is piercing."
江端:「ああ、『くちびるピアスか』」
Ebata: "Well, 'Kippiru Pierce?'"
娘:「その以外も」
Daughter: "Other than that"
江端:「何?」
Ebata: "What?"
娘:「『舌(した)ピアス』」
Daughter: "Tongue piercing"
江端:「ごめん。今、一瞬で、お母さんの方に気持ちが傾いてしまった」
Ebata: "I'm sorry. Now, in a moment, I could understand how the mother felt"
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―― 舌にピアスなんぞしたら、不衛生だし、第一、飯が不味くなるだろうーーー!
"If you pierce the tongue, it will be unsanitary, and it will make your dishes poor, firstly !"
と、『自分で"舌ピアス"を試してもいないうちから』語る姿勢を、これまで散々批判(非難)してきたのは、他でもないこの私です。
It is me that has been criticized so far, in spite of "I have not tried "Tongue piercing" by myself"
つまるところ、私のロジカルとは、この程度の事案に耐えられない程、軟弱なものなのです。
After all, my logicalness is, too weak to withstand this sort of incident.
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この手の問題は、所詮は時間と数で解決する問題です。
This kind of problem is an issue that solves in time and number, after all.
例えば、大学生の半分が、『舌(した)ピアス』をファッションとする日常が登場すれば、だれもが、それに対して批判しなくなります ―― というか、感じなくなります。
For example, if half of the university students come up with "tongue piercing" in fashion, everyone will not criticize it. Or everyone will not feel it.
This is the same as the "Google Street View" story that I have mentioned many times.
そのそも、「耳ピアス」がO.K.で「舌ピアス」がN.G.という、論理的な説明ができないからです。
That's because we can not explain logically that "ear piercing" is OK and "tongue piercing" is NG.
そして、論理的に説明できないものは、基本的に「時間と数」 ―― つまり「慣れ」で、社会に受け入れられていくのです。
And what can not be explained logically basically come to be accepted by society using "time and number", in other words,"familiarization".
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ただ、「耳ピアス」の歴史に対して、「舌ピアス」の歴史は、まだまだ短いです。
However, the history of "tongue piercing" is still short, against the history of "ear piercing".
また「グーグルストリートビュー」のように、マジョリティ戦略も取りにくい案件です。
In addition, it is difficult to take majority strategy like “google street view”.
ですので、私は、「舌ピアス」のこれからの100年戦争を、弾丸の飛んでこない安全なところから、見守り続けたいと思います。
So, I would like to keep watching over the coming 100 year war of "Tongue piercing" from a safe place where the bullets don't fly.
Q. Looking back on the infection status of COVID-19 on April 10, was there a problem that (Ebata) enjoyed his (solo) ski trip on March 21?
に対して、シバタ先生からメールを頂きましたので、ご本人のご許諾を頂いた上で、公開させて頂きます。
In response, I received an email from Dr. Shibata, so I will open it with the permission.
====== シバタ先生(通称「轢断のシバタ」さん)からのお返事、ここから ======
====== Reply from Dr. Shibata ("Shibata of the overrun"), from here ======
A. 江端さんのスキー旅行にはまったく問題は無いと思います。
A. I think that Mr. Ebata's ski trip had no problem at all.
歴史的に、というか、日常的に人が他人の人生を間接的に害することに対して人の社会はとてもルーズです。
Historically, or rather, human societies are so loose that they indirectly harm the lives of others on a daily basis.
■「タバコ⇒癌死」
"Tobacco ⇒ Cancer death"
■「犯罪認定されないハラスメントや経済格差⇒自殺」
"Harassment and economic disparity that are not recognized as crime ⇒ suicide"
■「自動車⇒事故死、後遺症」 "
Automobile ⇒ accidental death, sequelae"
■「ファーストフード・塩分⇒高血圧⇒致死性血管病変」
"Fast or salty food ⇒ hypertension ⇒ lethal vascular lesions"
■「火山・地震列島に原発」
"Nuclear power plant on volcanic and earthquake islands"
などなど、人の命は欲や惰性より軽いという実例、現実が山のようにあります。
There are many examples and reality that human life is lighter than greed and inertia.
あと、まあ、使い古された表現ですが「途上国と先進国の平均寿命の差×出生数の積分」は、「持てる者が見て見ぬふりをして切り捨てた命の量」という表現が昔からされてきましたし。
Well, there is a used expression that "Integration of multiplication of difference in life expectancy between developing and developed countries and number of births". It is said that this is the same of "the amount of life that person who haves cut off persons who have-nots".
というわけで、害となる行為が社会的常識のレベルで脅威であると広く公知の状態になる前の行為に、責任は生じないということで良いと思います。
So, I think that according to the act before the harmful act is widely known as a threat at the level of social common sense, nobody should take responsibility.
あと、日本政府は経済とCOVID-19の完全終息を天秤にかけて、現時点ではCOVID-19の終息を諦めて平衡状態を目標にしています。
Also, the Japanese government weighs the economy and the complete end of COVID-19, and at the moment, we are giving up the end of COVID-19 and aiming for equilibrium.
経済の完全封殺は、大勢の人間を追い詰めて大量の不幸を作り出し、少なくない数の自殺者を生み出すことになります。
The complete closure of the economy will hunt down a lot of people, create a lot of misfortune, and generate a considerable number of suicides.
ですので、私はこの方向性に賛成です。
So I agree with this direction.
COVID-19患者数が医療崩壊を起こさない数に抑えつつ、世の中の不幸を最小にする=お金を回す。
The government's aim is to minimize the misfortunes of the world = spend money while keeping the number of COVID-19 patients to a number that does not cause medical collapse.
コロナは滅んだけれども社会も滅んだ・・・では、笑い話にもなりません。
Corona is dead but society is dead ... This doesn't make us laugh.
そのように考えたとき、感染者がごく少数だった段階でレジャーにお金をばらまいた江端さんは、渋谷で金を使わずにうろついているだけの若者よりも遙かに社会に貢献していたと言うことになると思います。
When thinking that way, I think that Mr. Ebata, who spent money on leisure when there were only a few infected people, contributes much more to society than the young people who wander around without spending money in Shibuya.
-----
ただ、一点だけツッコミを入れさせていただくならば、江端さんは「『悪夢』は予測していなかった」けれども、「『数字』自体は予想していた」のではないでしょうか(ですよね?)。
However, if I would like to add only one point, Mr. Ebata. you could not anticipate this "nightmare", but you could expect the number itself, Could you?
(To be continued)
第3回目の、緊急事態宣言発令のニュースと、公園で酎ハイやビールを立ち飲みする為に集っている人間を
I saw the news of the third emergency declaration and the images of people gathering in the park to drink soju and beer at the same time, thinking,
―― そんなに飲みたいものなのかなぁ
"I wonder if they want to drink so much"
と、思いながら、ニュースで見ています。
-----
私は、今でこそ、断酒している身の上ではありますが、
I have refused to drink now, but,
I am the one who has been exposed to these abominations.
だから、「お酒の楽しさ」というのを理解していると思います。
So I think he understands the "fun of drinking".
-----
時々自問するのですが ――
Sometimes I ask myself.
当時の私は、『致死感染症で、国家が緊急事態を発令するような状態』にあっても、こういう愚行をしたかな?
"At the time, I wondered if I would have done such a foolish thing even if I had been in a 'lethal infectious disease and the state was issuing a state of emergency"
―― と。
『当時の私であっても、あのような愚行をする訳がない』と思いたいです。
I'd like to think that I would not have done such a foolish thing even back then.
しかし、『絶対にしなかったとは、断言できない』とも、思っています。
However, I also think, "I can't say for sure that I didn't do it.
-----
アルコールというものが、かなり少量でも、正常な判断力を、比較的簡単に破壊することは、体験として、よく知っています。
I know from experience that alcohol, even in very small amounts, can destroy normal judgment with relative ease.
■理性を最大限フル発動で闘わなければならない「致死感染症」に対して、
- Against a "lethal infection" that must be fought with the full force of reason.
■本能を簡単に起動させてしまう「アルコール」は、
- Alcohol can easily activate our instincts.
■今回の災禍における『最大級の敵』であることは、否定できません。
- Therefore, it is undeniable that alcohol is one of the greatest enemies of this disaster.
その他、在宅勤務が、アルコール依存症患者を増やしているという話もあります。
Others say that telecommuting is increasing the number of alcoholics.
(To be continued)
私の娘たちは、原則、他人に対して愛想の良い人間です ―― 私と同様に。
My daughters are, as a rule, amiable to others -- just like me.
いや、マジで。
Well, seriously.
私、職場では、とても愛想良くしています。
I, at work, am very amiable.
I am convinced that I could write a whole column on the subject of "Amiability as a Strategy.
-----
以前、娘が努めていたバイト先で、初老のお客さんから、メールを送りつけられて困っていた時のことです。
It was at a part-time job where my daughter used to work that she had a problem with a senior customer who sent her an email.
どうも、「自分の過去の輝かしい経歴」を長々と書いたメールを送りつけられたようです。
Apparently, the man sent her a long email describing "my illustrious past".
彼女は対応に困って、私に相談が落ちてきたのです。
She was having trouble coping and the consultation fell to me.
娘は、そのお客さんに『業務』で愛想よくしていたのですが、お客さんは、娘が『好意』で愛想していた、と ―― まあ、これは、シニアだけでなく、どこにでもあるような話です。
My daughter was being sociable with the customer in her 'business', but the customer came to think that she was being sociable with him in her 'favor', and -- well, this is a story that seems to be everywhere, not just with seniors.
『今の自分ではなくて、"昔の武勇伝"を伝えたいシニア』 ―― これは、もう、飲み会における、若手に対するハラスメントNo1案件でしょう。
Senior who wants to tell his "old saga" instead of his "current self" - this is probably the No. 1 case of harassment against young people at a drinking party.
しかし、同時に、私にも、心当たりのある話です。
But at the same time, it is a familiar story to me.
-----
ご存知の通り、私は、毎日、かなり膨大な文章を書いて、公開しています。
As you know, I write and publish quite a huge amount of text every day.
で、私は、メールや資料の中で、この文章のリンク(引用)を濫用しています。
And I am abusing the link (quote) of this text in emails and documents.
これって、『過去の自分の考えを、説明を省いて、伝えたい』という想いからの行為ではあるものの、読み手に取っては十分なハラスメントになっていると思うのです。
Although this is an act of 'I want to convey my thoughts from the past, with no explanations,' I think it is harassment enough for the reader.
―― まあ、リンクはスキップできるから、まだ、上記のシニアの方よりは、罪が少ない
-- well, readers can skip the link, so still less culpable than the senior above.
と、開き直ってはいますが。
So I have ignored the fact.
それでも、『過去の自分を語りたい』という点においては、違いはありません。
Still, there is no difference in 'I want to talk about my past.
私も、『"昔の武勇伝"を伝えたいシニア』である、という事実を認めましょう。
Let's admit the fact that I, am also a "senior who wants to tell the 'saga of the past'".
シニアとは、可哀想な生き物なのです。
Seniors are poor creatures.
でも、「分ってくれ」とは言いません。
But I don't ask you to understand.
いずれあなたにも分かるようになるから。
Because eventually you will understand.
-----
さて、上記のトラブルシューティングですが、私は娘に、以下のような返事を書いて、これを送れと言いました。
Now, in troubleshooting the above, I instructed my daughter to send the following email.
====== メール文面 ここから ======
====== Email text from here ======
頂いたメールにつきまして、会社で知財部の業務を行っている父に相談しました。
Regarding your email, I discussed this with my father who is in charge of the IP department at his company.
『その情報を知り、または知りえる状況にあることは、個人情報保護法違反の当事者(正犯)となり、罰則の対象になり得る』と警告されました。
He warned me that "Known or just in a situation where I could know, will make me involve in violation of the Personal Data Protection Law (rightful offender), and Possible penalties"
申し訳ありませんが、頂いたメールは、先程、全文消去させて頂きました。
I apologize to you, however I have just erased all your emails I have received.
今後、このようなメールは、一切御遠慮させて頂きたく、何卒よろしくお願いします。
I would appreciate it if you would refrain from sending us any such e-mails in the future.
江端
Ebata
====== メール文面 ここまで ======
====== Email text to here ======
この一件、その後、無事? 完了したようです(報告は聞いていません)
This one seems to have been completed successfully since then (I have not heard a report).
まあ、バックエンドに、知財部(との知り合いと一緒に仕事をしたことのある)父がいて、そこに「仁王立ち」で立っているという絵柄は ――
Well, on the back end, the picture of her father, who has worked with an acquaintance in the IP department (with whom I have worked), standing proudly behind her -----
シニアの『"昔の武勇伝"ハラスメント』を叩き壊すのに、十分な、脅威(恐怖)だっただろうと思います。
I think the this was a great threat (fear), that would have been enough to destroy the "old saga" harassment.
今年度から新しいチームに所属することになりました。
I am now a member of a new team this year.
このチームには、オフィシャル言語が英語(母国語は別)の方が何人か入っています。
The team includes several people whose official language is English (not their native language).
このチームでは、全員が普通に英語をしゃべっている、というのも驚いているのですが、それ以上に、新しいコミュニケーション形態に、驚いている 懼懼 というか、驚愕しています。
I am surprised that everyone on this team speaks English normally, but more than that, I am surprised -- or rather, astonished -- by the new form of communication.
―― 2言語同時使用コミュニケーション
"Bilingual Simultaneous Use Communication"
日本語ネイティブの人は日本語をしゃべり、英語オフィシャルの人は英語をしゃべり、そして、
Native Japanese speakers speak Japanese, English officials speak English, and
『ほぼ完璧にコミュニケーションが成立している』
"Almost perfect communication"
ということです。
has been completed.
-----
『目から鱗(うろこ)』とは、こういうことですね。
This is what "eye-opnening" means.
『ヒアリングは大丈夫でも、スピーキングに難あり』というケースは多くあります(その逆は、ほとんど"ない"と思っています)。
There are many cases in which a person can speak well but has difficulty speaking (I believe the opposite is almost never the case).
私たちの目的は、英語を使うことでも、日本語を使うことではなく、『コミュニケーション』です。
Our goal is not to use English or Japanese, but 'communication'.
その目的が達成できるのであれば、そのアプローチは、何だって構わないのです。
The approach can be anything, as long as that objective can be achieved.
もちろん、その為には、相互に日本語と英語の"ヒアリング"は前提になりますが、逆に言えば"ヒアリング"だけで十分なのです。
Of course, this requires mutual "hearing" between Japanese and English, but conversely, "hearing" alone is enough.
正直に申し上げて、
To be honest, I am stunned by the fact
"I (Ebata) did not come to this way"
ということに、呆然としています。
-----
そう言えば、『英語は理解できるが、上手くしゃべれない』という日本人は、山ほど見てきました。
Come to think of it, I have seen a lot of Japanese who say, 'I can hear English, but I can't speak it well'.
また、国外の人であっても、『日本語は理解できるが、上手くしゃべれない』という人も、確かに沢山いました。
There were also certainly many people, even from outside Japan, who said, 'I can hear Japanese, but I can't speak it well.
So, I should have realized this approach, but I think that our (our) 'English supremacy' mindset has prevented us from thinking this way.
-----
この方式は、
This method is, neither,
『日本にいるなら日本語を使え』
"If you're in Japan, use Japanese"
nor
『英語はデフォルト言語だ』
"English is the default language"
のどちらでもない、新しいパラダイムです。
This is a new paradigm.
そして、この方法は、次世代の「あるべき」新しいコミュニケーション形態として広がっていくことが重要必要ではないか、と思います。
And I think it is important to expand this method as a new form of communication that "should" exist in the next generation.
皆さんのチームで、この運用をされていましたら、どんどん発信して頂きたいです。
If your team has this operation, we would like you to keep sending it out.
以前、「他の人が忙しいから」と、私に仕事を振ってきた奴がいました。
I once had a guy who gave me a job because "other people were busy."
『死ね、馬鹿野郎』と、私は、今でも腹を立てています。
'Die, you idiot,' I said, still angry.
こんな言い方では、『私が暇そうに見える』と言われているのと同じです。
In this way, it has the same meaning as 'I look bored.
こんな奴の依頼は『拒否』の一択ですが、業務の場合はそれができないこともあります。
The only option for a request from someone like this is to 'refuse,' but that may not be possible in the case of business.
それでも、私が、このような言い方をされたら、私はその人間のことを忘れません ―― 最悪の印象とともに。
Still, I will not forget the guy with the worst possible impression.
この程度の配慮は、年齢を重ねれば、なんとなくできてくるものですが ―― いつまでたっても、それができない人間もいるものです。
This level of consideration comes with age -- but some people can't do it forever.
For example, "I (Ebata).
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私は、私の言動(ブログやコラムを含む)で、多くの人を傷つけてきたと思います。
My words and actions have hurt many people (including my blog and columns).
『自分だけは例外』などと思うには、私は、これまで色々なことを『語り過ぎてきた』と思います。
I have "talked too much" about too many things to think I am the exception.
人を傷つけない方法は、
How not to hurt people, are, I think,?
「黙り続けること」「語らないこと」「自分の本心を明らかにしないこと」
To remain silent, not speak, and not reveal one's true feelings.
ぐらいでしょう。
もっとも、これはこれで、かなり難しいです。
However, it is much more difficult to do.
ともあれ『「何かを語る」ということは「誰かを傷付ける」と同義である』ということは、覚えておくべきでしょう。
We should remember that 'talking about something' is synonymous with 'hurting someone.
「いい人」で居続けたいのであれば、黙っていることです。
If you want to remain a "good guy," shut your mouth.
ちなみに、上記のフレーズの逆相は、
Incidentally, the reverse phase of the above phrase is,
"Talking will always make you a "bad person.""
です。
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ちなみに、上記の「他の人が忙しいから」についてですが、その真偽はどうあれ、この場合に使うべきフレーズは、
By the way, regarding the above "because others are busy," whatever the truth of that, the phrase to use in this case is,
『この件に関しては、江端さんしか頼れる人がいないんです!』
'There is no one else I can turn to but you, Ebata-san, on this matter!
です。
繰り返しますが「真偽はどうあれ」です。
Again, "whatever the truth may be."