0207|09|
2007|09|10|12|
2008|01|02|03|
2009|01|05|08|10|11|12|
2010|01|02|03|04|09|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2023|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2024|01|02|03|04|05|

2011-04-09 『間違った情報に惑わされないようにしよう』

小学3年生になる娘が、『間違った情報に惑わされないようにしよう』と言っている震災CMを見ていて尋ねました。

娘:「パパ、間違った情報って、どういう情報?」

私:「パパにも、全然分からん」

-----

間違っていない情報とは、

(1)政府発表の情報

(2)テレビのコメンテータをしている学者のコメント

(3)あるいは、ニュース番組の司会者の所感

(4)ネット上に流れる各種の噂

のどれなのでしょうか。

私には分からんけど、きっとこのCMに出ている人には分かるのでしょう。

今後は、このCMに出ている本人に尋ねることにしましょう。

その芸能人の本人(か、またはその事務所)は、こんな「勇気のある発言」をするCMに出演を決めたものだと、心の底から敬意を称します。

私なら間違っても、こんな「テロップ」を喋らされるCMには、絶対出演しない。

-----

福島原発の事故のニュースが流れた時から、私の基準は1つでした。

○原発正門前の放射線量が300ミリシーベルトを越えるという政府発表が

○連続して

○3回出た場合、

○家を捨てて逃げる

私のシナリオにおける『原子炉破壊の要件成立』としていたからです。

-----

私は、一番最初の「300ミリシーベルト」の政府発表時に、

○嫁さんに荷物を纏めるように指示をして、

○自動車にミネラルウォータ24リットルを搭載して

○ガソリンを満タン状態にして

待機していました。

----------

『逃げるべきなのか、どうなのか、なんど江端さんに電話しようかと思ったかしれませんよ』と言う後僚に、上記の私の基準を一応教えておきました。

しかし、この私の判断基準は、政府発表の内容から鑑みれば、完全に、

『間違った情報』

になります。

原子炉から放出されている放射線(×放射能物質)が何万ミリシーベルトであろうが、放射線が届かない範囲では、絶対的な意味において『安全』だからです。

-----

何を信じるかは、各個人の自由ですが、少なくとも私は、自分の家族が安全なところに辿りつく前には、『逃げるべきなのか、どうなのか』について、一切コメントしません。

私が二十の頃から、個人の趣味で読み倒してきた、原発クライシスのドキュメント、文献、映画、マンガに記載された「原子力」に関する知識は、先ず自分と家族の為に使わせて頂きます。

ネットに流したりするような「親切な行為」は一切致しませんので、御安心下さい。


2012-04-09 『将を射んと欲すれば「将」を射よ』(続き)

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

付き合ってきた彼女達には、私の、その浅学で、狭量で、卑怯な人間性を、直ちに見破られてた ―― のだろうと思います。

とは言え、「浅学」「狭量」「卑怯」は、上書きできない、私の本質的な属性であったし、「優しさ」とか「愛情」やらを、自分の属性だと主張する程、私はずうずうしくもありません。

-----

『将を射んと欲すれば「将」を射よ』の戦略として、私は

「誠実」

を全面に出しました。

「恋愛における誠実」とは、ぶっちゃけて言えば「恋愛の2トラックを実施しない」。意訳すれば「二股かけない」で、まあ良いでしょう。

# そもそも「2トラック」できるだけの器量もなかったけどさ。

しかし、私の「誠実」戦略ほど「不誠実」なものはなかったと思います。

なにしろ、「誠実」であることのメリットは、誠実そのものではないと思っていましたから。

-----

私の考える「誠実」のメリットは、以下の通りです。

(1)安い

「誠実」はコストが安いです。嘘をつきそれを重ねることに比べると、高等な技術や知能は不要で、リスクもありません

(2)簡単

また「誠実」はシンプルです。2つめの誠実とか、複数シナリオを必要せず、ただ、どのような場面であれ、誠実であることだけを実施すれば足ります。

(3)長期戦略向け

さらに「誠実」は、長期戦略に向いており、今のトレンドにも会っています。晩婚化がデフォルトになっている以上、姑息な「技」を駆使した短期戦略より、勝率が高いです。

-----

つまり、「誠実」とは、

○頭が悪くて、

○トラブルに高速に対処する能力もなく、

○学力も知識も乏しく、

○そもそも「愛」という無体物を理解できない、

○浅学で、狭量で、卑怯な

そういう人間に適した、

『最適戦略』

そのものなのです。


2013-04-09 「人に対して脅威を与えない」ような髪型

私は髪型に興味がありません。

いや、正確にいうと興味があるのですが、それは単に機能的かつ経済的な観点です。

(1)なるべくコストをかけたくない。(2)髪が長くなってきて、特に視覚の邪魔になると、不快感がMAXに至ってしまう。

この結論から導かれる髪型は、明快です。

「ボウズ」です。

-----

しかし、これまで何度も書いてきましたが、私の「ボウズ」は非常に評判が悪いのです。

私は、目付きも悪く、しかも、その外観を支えるプラットフォームである性格も悪い(浅学、狭量、卑怯)ので、まったく自然に無理なく「威嚇力を発揮できる」顔付きをしているのです。

我が家の子供達が怯えるのはどーでも良いのですが(諦めて貰うしかない)、嫁さんが、しみじみと語る「その風貌、社会人としてどうかな・・・」という言葉は、ちょっと考えさせられました。

昔の研究員はともかく、現在の研究員は、営業的なスマイルも必要です。「研究費を貰う為なら、男芸者も厭わない」くらいの気持がないとやっていけないのは、事実なのです。

-----

「お客様、こんにちはー、今日はどのような髪型にされますか?」

――可能な限り短かく、できれば半年くらいは、こちらに伺う必要がないくらい、気持としては「ボウズ」くらいに短く、

――しかしながら、社会人として「人に対して脅威を与えない」ような髪型で、

お願いします。

-----

私は、あんなに「困ったような顔をした」理容師さんを、いままで見たことがありません。


2014-04-09 ―― コンピュータの世界は、すべて私達エンジニア達のもの。

本日、WindowsXPのサポートが終了します。

Today, the support of Windows XP is finished.

ここ半年くらいずっと不思議に思ってきたのですが、Microsoft社が、XPからの移行を叫び続けるのは当然として、

I am wondering why not only Microsoft Co, but also technical news sites are announcing the risk of keeping using XP with change color.

なんで、技術系のニュースメディアが、そんなに血相変えて、情宣しているのだろう、というのが、なんとなく良く分からんのです。

当然、どこからから「金」が流れてきている、というのは理解できるのですが、「WindowsXPを使い続けると危険だぞー 」という情宣が、一体、誰の利益になるのかが、どうにもよく分からん。

Of course, I know well that some money flow in the news site. But I don't know who tries to spend money for the purpose.

■OSのインストールを請け負うSIer、または保守会社

- SIer and maintenances Co. that works for a new OS install.

■新規のパソコンを買って貰いたいメーカー

- PC makers that want to sell a new PC.

■セキュリティソフトのメーカー

- Security soft warehouse.

ってところでしょうか。

and so on.

-----

私なら、これをビジネスチャンスと考えるけどなぁ。

For me, I think that this is rare business change.

「WindowsXPのままで、あなたの会社のセキュリティを、あと10年守ります」

The catchy slogan is,

"We keep saving your company securities with Windows XP for more than ten years"

って。

でもそういう広告を、一度も見なかったところを見ると、やっぱり自信ないんだろーなーと思います。

But I could never watch such advertisement, so they are not confident in themselves.

それでセキュリティ事故が起きたら、即、倒産に追い込まれるでしょうしね。

If any security accident happens, the company is going to be bankruptcy.

-----

私が「どの口でWindowsのことを語っているのか」とも思っています。

Anyway, I am afraid that I am presumptuous to tell about the Windows.

20年以上前、私はGUIのコンピュータなんか流行る訳がないと考えていた一人です。

I am one of the engineers who thought that GUI based computers never run rampant.

―― コンピュータのインターフェースは、CUIだけだ、と。

"CUI" is only interface for computers.

で、当時、私と同じようなことを言っている人は、ゴロゴロいました。ちょっと調べて頂ければ、今でも出てくると思います。

And there were really a lot of engineers who told everyone to the same messages.

You could find the name with search engine easily.

今、なお、技術分野で偉そうなことを言っている人たちです(私が名指しにすると、名誉毀損になりますので、名前は出しませんが)

However they are now acting all high and mighty for technical field, I never pick their names up in fear for alleged defamer

―― コンピュータの世界は、すべて私達エンジニア達のもの。

"All computers are ours."

―― 下々の者が関わること、まかりならなん。

"Never touch them except for engineers"

てなことを考えていた日本人エンジニアは、結構な数います。

In the old day, many engineers thought like that.


2015-04-09 「人の話は聞きたくないが、人には自分の話を聞かせたい」

私は、長い間、なぜ「人々は成功しようとするのか」を、ずっと疑問に思ってきました。

For a long time, I have thought that why people aim to success.

成功とは、様々な態様を取ります。

There are several types of success in the world.

多くの場合、出世、財産、異性(や同性)などの恋人などの、比較しやすい指標として現われます。

In many cases, the successes are appeared as a comparable key index, for example, career, money and lover of heterosexual and homogeneous.

しかし、私は、どうも、成功を目指す人の多くが、このような指標だけを目指して努力しているとは思えないのです。

But I cannot think that many people who aim to success, make their efforts for these key index only.

-----

昨日、思わず閃いたのですが、人が成功を目指すのは、

Yesterday, I came to me in a flash that

「人の話は聞きたくないが、人には自分の話を聞かせたい」

"they don't want to hear another talk, but they want to make another hear their talk."

という、矛盾を内在する欲望があるのではないかと思うに至りました。

I thought that they have a desire including the contradiction.

-----

人から説教を受けるというのは、私の中では、もっとも苦痛な行為の一つです。

In fact, it is very hard for me to have a lecture from another.

私は、そんなことを望んでいないからです。

Because I don't hope that.

そんな時、その苦痛に耐える為の手段として、その人が自分にない知見を持っていて、それを自分のものにできるかもしれない ―― と、自分に言い聞かせる場合があります。

At the time, I make me accept that the person may have something that I don't know, and, that might be useful for me.

例えば、その人が、一定の実績(上司であるとか、世界的な研究者であるとか、著名な作家であるとか)のある人であれば、

For example, the person might have something meaningful, my boss, world-wide researcher, or famous writer.

『もしかしたら得るものがあるかもしれない』

I believe the possibility "I might get something from this person" and put up with the lecture.

という可能性を信じて、我慢します。

(続く)

(To be continued)


2016-04-09 どの口が、そんなことを言うのか。

幹部クラスがわんさかいる会議の中で、

At the conference where a lot of executives attend,

I think, the executive who complains

―― 若い人が自由闊達に発言しない

"Why does young people speak their opinions freely and vigorous?"

と文句を言う、幹部って、

はっきりいってバカだと思う。

is really idiot.

-----

片っぱしから、若手の意見を潰すコメントをしておいて、

Though they always deny younger's comments anywhere anytime,

どの口が、そんなことを言うのか。

who says that ?

どこの誰が、気分よく、自分の意見なぞ言うものか。

Why do you think that the youngers express their opinions easily?

黙っているに決まっているだろう

It is natural that they keep silent.

って、思わないのか?

-----

―― と思われていないか、心配する年齢するになりました。

I became to the age to worry about it.

幹部にはなれなかったけど。

However, I didn't become to an executive.


2017-04-09 ―― 羨しいぞ

高校生の時、近所の方に頼まれて、小学生の勉強を見たことがありました。

When I was a high-school student, I was asked by neighbors and I taught the boy.

やる気のない子どもでしたが、何より「勉強が嫌い」であることが明白でした。

He had no motivation to study, and obviously he dislike studying.

私が「将来、何になりたいのか」、と尋ねたところ、彼は、ポツリと

When I asked him "What do you want to be in the future?", He said,

「普通のサラリーマン」

"Ordinary salaried worker"

と、答えました。

-----

I remember

『ああ、この子は、"普通のサラリーマン"という職業が存在していると信じているんだなぁ』

"Oh, this child believes that "ordinary salaried workers" have existed."

と思ったのを覚えています。

そして『気の毒に』とも。

I also feel sorry for him.

-----

しかし、彼に(そして、多くの若者に)、この"普通のサラリーマン"という概念を教えたのは、一体、どこの誰なのだろう?

By the way, who taught him (and many younger) about "ordinary salaried workers" on earth ?

"普通のサラリーマン"というのは、「これといった努力もなく、上から言われたことをやっているだけで、一生食べていける」という概念なのだろうと思います。

"Ordinary salaried workers" is, I think, "we can eat all my life, just doing something from the top with no effort"

-----

―― 羨しいぞ

"I am envious"

そんな職業があったら、私は、今からでも、その職業に転職したいと思います。

If there is such a occupation, I would like to change job even now.


2018-04-09 そうなると、相対的に、私たちITエンンジニアの価値も、下ってきてしまっているかのような気がします。(実際、そうかも)

ここ数日、町内会用のメールサーバやら、Webやらのサーバを、頭の中で設計し続けています。

In those days, I am thinking how to realize a mail and web server for the neighborhood association(NA).

20年前であれば、「サーバを立てる」というのは、結構なコストを時間と人材を必要としたものです。

Twenty years ago, "Making a server" needed considerable cost, money and human resources.

しかし、最近は、月額数百円で借りられるクラウドサーバも登場してきています。

However, we can use an cloud server by several hundred yen per a month.

セキュリティなどの面倒ごとも、プロバイダに押しつけられます。

We can push a Internet provider on several messy groundworks like security measures

実際、私も月額500円のサーバで、自分のホームページを運用していますが、大変助かっています。

In my case, I use the cloud server to manage my homepage, and it is very helpful.

-----

当初、町内会のサーバも、クラウドを考えていたのですが、

To begin with, I will use a cloud server for the NA's IT services, however, now I come to think

『ラズパイ(ラズベリーパイ)で、何とかならないかな?』

"Can I use a "Raspberry PI" as the server?"

と、考え始めています(クラウドとは真逆の発想)。

(This is an opposite approach against the cloud server).

町内会の運営程度であれば、十分いけそうな気がします。

I think that it is enough to manage the IT service to the NA.

嫁さんの実家や、我が家のセキュリティシステムでも、「ラズパイ」は、がんばってくれています。

The Raspberry PIs are working well for security systems of my home and wife's country house .

これまで一度もシステムダウンしたことがありません。

They have not gone them down, yet.

-----

昔、サーバと言えば、Sunだの、HPだの、数百万円の単位で購入していたものです。

Days of old, the servers makers were Sun, HP ad the prices were more than multi-million yen.

しかし、「ラズパイ」は、5000円も出せば、Amazonで購入できます。

However, we can get a "Raspberry PI" by even 5000 yen from Amazon.com

そうなると、相対的に、私たちITエンンジニアの価値も、下ってきてしまっているかのような気がします。(実際、そうかも)

So I feel that that the values of our engineer might go down relatively.(That might be true)

しかし、やっていること(サーバ構築・管理)の内容は何も変わらず、それなりに難しく面倒です。

However, What we should do (server construction and management) is difficult and messy in their way.

-----

実際のところ

In fact,

―― 町内会には、パソコンやスマホを使えない人が、山ほどいる

"there are a pile of people who cannot use a PC and a smart-phone in the NA."

のです。

IT機器の値段が安くなったのであれば、その分、IT機器も使いやすくなる ―― とならないところが、この世界の嫌らしさです。

The annoying thing is that the following world is not coming,

"When their prices are going down, they come to have user friendly interfaces"


2019-04-09 要するに『「欲望による快楽」は、適度な「制約」を伴わなければ成立しない』という、実例だと思います。

アニメ「ハイスコアガール」を見ていて、昔、参加した学会のオプショナルツアーを思い出しました。

When I was looking at the anime "High Score Girl", I remembered an optional tour of the conference I participated in before.

学会は、大体一週間ほどぶっつづけで行われます。

Academic meetings are usually held for about a week.

そして、その期間の真ん中あたりに、ディナーパーティなどのイベントが組み込まれています(参加費は会費に組み込まれていることが多い)。

Around the middle of the period, events such as dinner parties are included (the entry fee is often included in the dues).

以前、米国での学会で、

Formerly at a conference in the United States, I participated in the event of

―― アミューズメントセンターの全部を貸し切る

""Lending the entire amusement center"

という、イベントに参加したことがあります。

アミューズメントセンターの全てのゲーム機を、無制限に無料で遊べる、というイベントだったのですが、恐しく「つまらなかった」ことを覚えています。

It was an event that we could play all the game consoles of the amusement center freely for free, however, I remember that I was not bored.

これは、私に「ゲーム属性」がないのが理由かもしれませんが、他の出席者も、盛り上りに欠けていたように見えました

This may be because I have no "game attributes", but other attendees also seemed to be missing

-----

以前、海外の人気アーチストが、子供がおもちゃをしつこくねだるので、「おもちゃ屋一棟買い取って、子供に与えた」という話を聞いたことがあります。

Before I have heard that story that an popular artists "bought a whole toy store and gave it to his son"

その後、その子供は、おもちゃで遊ばなくなったそうです。

After that, the child seems to be out of play with toys.

-----

私が学生の頃、研究室では、高スペックのパソコンが奪い合いになっていました。

When I was a student, high-spec PCs were competing at the seminar laboratory.

当時、パソコンは高価で、ゼミ生全員で共有して使用する必要があったため、一定時間(例えば2時間)で、使用者を交代するなどの措置が取られるか ―― あるいは、夜中に占拠するしかありませんでした。

At that time, personal computers were expensive, so we had to share them and used by all seminar students and replace the user for a fixed time (for example 2 hours). Or I had to occupy in the middle of the night.

ですから、私は、毎日狂ったようにバイトをして、86万円もする重さ9kgのラップトップコンピュータを購入して、それを毎日バイクで持ち運んでいました。

So, I did a part-time job like crazy every day, and bought a laptop computer that weighs 9 kg, which costs 860,000 yen. I was carrying it on a motorcycle every day.

当時は、コンピュータリソースを占拠する為には、それしか手がなかったのです。

At that time, it was the only way to occupy computer resources.

However, now, the 5,000 yen portable computer (eg, Raspberry Pi) has more performance than the computing power of the university computing center at that time.

こうして、私達は、コンピュータリソースを奪い合うモチベーションを失うに至りました。

n this way, we lost the motivation to compete for computer resources.

-----

要するに『「欲望による快楽」は、適度な「制約」を伴わなければ成立しない』という、実例だと思います。

In short, I think these are examples that "pleasure due to desire" can not be achieved without a "moderate" constraint.


2020-04-09 『その辺は、なんとか上手く回るようになっているんだよ!』

Amazon PRIMEで、"ReLIFE"というアニメを見ました。

I watched an animation whose title is "ReLIFE" on Amazon PRIME.

良いアニメでした。

It was a good anime.

繰り返しますが、大変良いアニメでした。

Again, I said it was a very good anime.

-----

ここで、楽しく、野暮な、理系脳のツッコミをしてみましょう。

Here, let's dig the animation base on my science brain in a fun.

■「ReLIFE研究所」のビジネスモデルはどうなっているんだろう?

- What is the business model of the “ReLIFE Institute”?

膨大な医薬開発コスト、監視対象の監視期間、記録媒体の改竄、実験終了後の関係者の記憶の抹消 ――

Huge drug development costs, Monitoring period of the monitoring target, Falsification of recording media, Erasing the memories of the people involved after the experiment,

某社の研究所の人件費を当てはめてみると、一人の被験者の実験コストは、最低でも、年間4000万円、最高でも年間2億円はかかっていると思います。

When we apply the labor cost of a certain laboratory, I think that the experiment cost for one subject is at least 40 million yen per year and 200 million yen at the maximum.

費用対効果はどうなっているのだろうか。

What is the cost-effectiveness?

実験の効果に対して、得られる効果が小さすぎる。

The effect obtained is too small against the effect of the experiment.

■医薬による後遺症は大丈夫だろうか?

- Is the after-effect of medicine OK?

エイジング、アンチエイジングの処理を一晩で行うとするとなると、体細胞は勿論、脳細胞にかかる負荷は膨大なものになると思います。

If aging and anti-aging processes are performed overnight, the load on brain cells as well as body cells will be enormous.

まあ、被験者はリスクを承知の上で、行っているとしても、環境要因となっている人間(被験者の回りの学生達)も、記憶操作をするのは、人道上の問題になるでしょうし、それ以上に、著しい人権の侵害になるでしょう。

Well, even if the subject knows the risks well, manipulating memory for humans who are environmental factors (students around subjects) can be a humanitarian problem, and moreover, a significant violation of human rights.

-----

という話を次女にしたら、

I talk this story to junior daughter. She disgrunted me

『その辺は、なんとか上手く回るようになっているんだよ!』

"That's working well, Mind your own business !"

と、吐き捨てるように言われました。

まあ、なんというか ―― 「次女が正しい」

Well, I think "she is right".


2021-04-09 外面はどうあれ、私の内実は、「負け組」「陰キャ」「根暗(ネクラ)」で、そんな私にとって、学校は『地獄そのもの』だったのです。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

最近、この子ども時代の矛盾した行動に、一定の説明ができることに気がつきました。

Recently, I realized that there is a certain explanation for this contradictory behavior in my childhood.

子どものころの私は、本質的にキャラクターが"陰"だった ―― というよりは"暗"でした。

When I was a child, my characters were essentially "negative" -- or rather, "dark".

私は、物事を表向きのままで見ないで、その"裏"を見つけようとし、"悪意"で解釈する、という癖がありました。

I had a habit of not seeing things as they appear on the surface, but trying to find the "other side" of them, and interpreting them in a "malicious" way.

(これは、今の、私のコラムやブログを読んで頂ければ明らかです)。

(This is obvious if you read my columns and blogs, now)

子どもの「勝ち組」というのは、明るく、元気で、友達が多く、物事に疑問を持たず、大人の言うことを聞く、今で言うところの「陽キャ」、当時で言うところの「根明(ネアカ)」というやつらでした。

The children's "winners" were what we now call "extrovert" or "lively", had many friends, didn't question things, and listened to adults.

(今は、そいつらが『幼稚』だった、ということを知っていますが)

(I know now that they were "childish.")

これに対立する「負け組」は、今で言うところの「陰キャ」、当時で言うところの「根暗(ネクラ)」でした。

The opposing "losers" were what we now call "introvert" or "gloomy" as they were called then.

当時の私でも、回りから「根暗」のレッテルを張られることは、恐しいことでした。

Even back then, I was afraid of being labeled as "gloomy" by those around me.

当然ですが、「根暗」は、仲間外れ(今で言う「イジメ」)の対象にもなったからです。

Naturally, being "gloomy" also meant being ostracized (what we now call "bullied").

学級(クラス)という管理単位の中で生きる子どもにとって、「仲間外れ」は、学校生活での"死"を意味します。

For children who are controlled within the unit of a class, being left out means death in school life.

基本的に、法律(刑事罰)の概念が及ばない「学校」という治外法権(無法地帯)の中にあって、「根暗」とレッテルと張られた子どもたちに、自分を守る手段はありません。

Basically, in the extraterritoriality (lawlessness) of "school," where the concept of law (criminal punishment) does not apply, children who are labeled as "dark-skinned" have no way to protect themselves.

外面はどうあれ、私の内実は、「負け組」「陰キャ」「根暗(ネクラ)」で、そんな私にとって、学校は『地獄そのもの』だったのです。

Regardless of what I looked like on the outside, I was in fact a "loser","introvert" or "gloomy" and schools were "hell itself" for me.

-----

そんな環境にあって、たまたま私が携帯していたものが、「ピアノ」という『武器』でした。

In such an environment, what I happened to carry with me was a "weapon" called "piano".

ピアノは ―― モテます。主に女子から。

Playing the piano made me popular, mostly with girls.

もう、問答無用の最終兵器でした。

It was already the ultimate weapon, no questions asked.

ピアノを習ったことがある人なら、当然知っていますが、ピアノを2~3年間、毎日続けていればで、「耳コピ」なんぞ簡単にできるようになります。

If you've ever taken piano lessons, you know that if you play the piano every day for two to three years, you can easily learn to play by ear by yourself.

さらに、アニメの主題歌、流行歌、なんぞ、両手を使って ―― つまり主旋律ではなく、演奏の方を ―― ピアノで弾けるようになります。

In addition, you will be able to play anime theme songs, popular songs, etc. on the piano using both hands -- not the main melody, but the performance.

これで、モテないわけがありません。

With this, there is no way you won't be popular.

私が弾いているピアノは、常に数人の女の子が取り囲んでいました。

The piano I was playing was always surrounded by several girls.

------

『江端・・・常々、お前は、いけすかねえ野郎と思っていたが、ここに至っても、まだ自慢話か』

"Ebata... I've always thought you were the worst unpleasant person, however you are still bragging it again"

と、思われているかもしれません。

You might be thinking.

私だってそう思います。

I think so too.

でもね、私、この話を、他人にしたことないんですよ。

But, you know, I've never told this story to anyone else.

嫁さんにも娘にもしたことがありません。

I have never done this to my wife or my daughter.

この"私"が、こんな"美味しい自慢ネタ"を黙っている ―― そんなことありえると思いますか?

Do you think it's possible that I'm not telling you about this delicious boast?

いや、ない。ありえない。

No, no. It's not possible.

今の私に、思い当たることは一つです。

There is one thing that comes to mind for me right now.

私ですら信じられないのですが、多分、私は「必死」だったんです。

Even I couldn't believe it, but maybe I was "desperate".

「負け組」「陰キャ」「根暗(ネクラ)」が、学校という『地獄』で生き抜くことに。

The "loser", "introvert" or "gloomy" had to survive in the "hell" of school.

えらそうに学校のシステムの不備をつき、教師の不勉強を批判し、子どもたちの狭窄視野を指摘している私は、子どものころは、イジメを怖がって、そこから逃れる手段を考えるだけの、

Though I am pointing out the inadequacies of the school system, criticizing teachers for their lack of knowledge, and worrying about children's narrow view, I was just afraid of bullies and thinking of ways to escape from them, and was

―― 凡庸な子ども

"An ordinary child"

だったのです。

だから、私は、死ぬほど大嫌いだった「ピアノ」という『武器』を、手放すことができなかったのです ―― 中学2年生になるまで。

That's why I couldn't let go of my weapon of choice, the piano, which I hated to death -- until I was in the eighth grade.

なるほど、こんな恥かしい話、できる訳がありませんし、私が無意識下に封印してきたのも道理というものです。

I see. There is no way I can talk about such a shameful thing. It's no wonder I've unconsciously sealed it away.

(続く)

(To be continued)


2022-04-09 自分のアイデアを、未完成のまま、不適当なタイミングで組織に開示すると『必ず潰されます』 ―― ロジカルに。

「なんで、江端は、未だにコーディングなんかしているだ?」と思われている方は多いと思います。

"Why is Ebata still coding?" I think there are many people who think that.

ここ数年、私は、プログラムを外注の方に作って頂いています。

For the past few years, I have had the program created by an outsourcer.

ソースコードも含めて、全品納品して頂いているのですが、

I've had all the items delivered to me, including the source code, however, I came to realize

―― それらのソースコードを、全く再利用(改修)できない

"I have not been able to reuse (modify) their source code at all"

と、思い知ってきたからです。

-----

はっきりと言いますが、『他人の書いたプログラム』は、はっきり言って「呪文」です。

To be clear, "programs written by others" are, to put it bluntly, "spellbinding.

自分の知らないプログラム言語は言うに及ばず、自分が熟知しているプログラム言語であっても、

Not only programming languages that I am not familiar with, but also even programming languages that I am familiar with, are not

- ライブラリが違う

- Libraries are different,

- プログラムの開発環境が違う

- Program development environments are different,

- プログラム言語のバージョン(仕様)が違う

- Versions (specifications) of the programming language are differnt,

ことがあり、決定的なことは、

In, addition, the crucial thing is that

- コーディングのアプローチ(思想)が違う

- Coding approaches (philosophy) are different.

という点が、絶望的に「呪文」なのです。

This point is hopelessly "spellbinding".

以前、私の師匠(エルカン)が、

Once, my mentor, "Erukan" said,

―― 他人のプログラムを読むことは、他人の頭を覗き込むような行為で、不快で嘔吐すら覚える

"Reading someone else's program is like looking into someone else's head. it's offensive and even vomit-inducing"

と言っていましたが、これは、けだし名言と言えます。

I think that this is a great quote.

-----

苦痛を伴わないプログラミングとは、スクラッチから自分1人で行うプログラミングです。

Pain-free programming is programming done by myself alone from scratch.

ただ、これは、昨今のデジタルサービスのスピードを考えれば、このようなプログラミングは『贅沢』です。

However, this is a 'luxury' of such programming, given the speed of digital services these days.

また、『非生産的』であることも、認めざるを得ません。

I also have to admit that it is 'unproductive'.

そのようなプログラミングが、贅沢で非生産的なことをやっているのであれば、私は、どこからリソースを削ってくればいいか?

If the programming is "luxury" and "unproductive", where can I get resources from?

そりゃ、『週末』と『睡眠時間』しか、ないでしょう。

The only thing I can use is "weekends" and "sleeping time".

-----

昔は、『週末』と『睡眠時間』を削ってプログラミングしていることを、普通にしゃべることができました。

In the past, I could usually talk about the programming on the 'weekends' and on less sleep.

最近は、このようなことを職場等で公言することは、『コンプライアンス的に問題がある』ということになっているようです。

These days, it seems to be a 'compliance issue' to publicly state such a thing in the workplace, etc.

そして、私も、この意見には賛成です。

And I agree with this opinion.

この手の話は、つまるところ『パワハラ』ですし、こういう自慢話は、聞いている側もムカつきます。

This kind of talk is, after all, "power harassment," and this kind of bragging is infuriating to listen to.

だから、これからは、『自分がやりたい仕事(試したいプログラム等)は、アンダー・ザ・テーブルで仕込む』ことが、普通になっていくと思います。

So, from now on, I think it will become the norm that 'the work I want to do (programs I want to try, etc.) will be prepared "under the table".

-----

ところで、この「アンダー・ザ・テーブル」は、プログラミングに限定されません。これは仕事一般に通じる話です。

By the way, this "under the table" is not limited to programming. This goes for work in general.

私が常に言っていることですが

I've always said.

「あなたがやりたい仕事は、公にせずに1人でやること」

"The work you want to do, do it alone, without making it public"

「そして公にできるチャンスを、虎視眈々と狙い続けること」

"Keep my eyes open for any opportunity to make it public"

が肝要です。

These are important.

自分のアイデアを、未完成のまま、不適当なタイミングで組織に開示すると『必ず潰されます』 ―― ロジカルに。

If you disclose your ideas to the organization in an unfinished state and at an inappropriate time, 'your idea will surely be crushed' -- logistically.

これは「組織の公理」と言っても過言ではありません。

It is no exaggeration to say that this is an "axiom of organization".

例えば、私には、ある自分のアイデアを3年間隠し続け、2年間かけて目立たないように少しづつ開示し、ようやく組織内で認識して貰えるに至ったサービス/製品があります。

For example, I have a service/product that I kept my idea hidden for three years, and after two years of discreetly disclosing it little by little, I finally got it to be recognized within the organization.

閑話休題

Now let's return to the main subject

-----

「なんで、江端は、未だにコーディングなんかしているだ?」に関しては、色々なことが言えますが、一言で言えば、

Why is Ebata still coding?" A lot can be said about this, but in a nutshell

『ラクだから』

"Because, it is easy"

です。


2023-04-09 ―― 過去の私が助けてくれたから

For the past week or so, I have been working on a means of obtaining real-time information related to Yokohama City Transportation Bureau buses and a viewer that uses this information.

昨日1日で、基盤のコードを差し替えて、AWSにアップして、TLS対応して、最終的にサーバ化に成功しました。

Yesterday in one day, I replaced the code of the infrastructure, uploaded it to AWS, TLS support, and finally succeeded in making it a server.

しかし、私ですら、これがたった1日で完了するとは思っていなかったので、驚いています(大抵の場合、完工までは、見積の3~10倍になります)

But even I was surprised, as I did not expect this to be completed in just one day(In most cases, the estimated cost will be 3 to 10 times the estimated cost until completion).

どうして、こんなミラクルができたのか?

How was this miracle possible?

―― 過去の私が助けてくれたから

"Because my past helped me"

です。

-----

私、2020年5月に、自分のホームページのプラットフォームをWordPressに置き替えました。

I, in May 2020, replaced my website platform with WordPress.

で、そこに、ジャンル無視で、メモを書きまくり、無節操に公開してきました ―― よくご存知だとは思いますが。

And there I have been writing notes all over the place, ignoring genres, and publishing them in an uncontrolled manner -- as I'm sure you are well aware.

もちろん、そのメモは『私だけが分かれば良い』というものであって、前提条件や構築環境や指定するディレクトリなどは、全部無記載のままです。

Of course, the notes are 'only for me to know', and all the prerequisites, construction environment, and directories to be specified are left undocumented.

正直『私以外の他人が読んでも、まったく分からんだろう』と思います。

I honestly think, 'If someone else other than me reads it, they won't understand it at all.

しかし、書いてきた私にだけには『分かる』。

But only I, who have been writing, 'get it'.

これ、結構、重要です。

This is pretty important.

-----

このようなメモであれば、別にブログで公開しなくても良いと思いますよね。

If it is a memo like this, it doesn't needs to be published on a blog.

しかし「ブログ」にすると、『置き場所が分からなくなること』を防止できるのです。

However, "blogging" prevents 'misplacing'.

WordPressで一元管理すると、私がどこにいようが(会社、実家、大学、その他)、キーワード一発で、過去もメモを探し出すことができるのです。

When I centralize my notes in WordPress, no matter where I am (office, parents' house, university, etc.), I can find my past notes with a single keyword shot.

そして、WordPressは、コードを綺麗に表示したり、情報を貼り付けたりするのに、とても便利なのです。後日の追記も簡単です。

And WordPress is a great way to display code nicely and paste information. It is also easy to add later.

これに慣れてしまうと、メモ作りなんぞ、アホらしくてやってられません。

Once I get used to this, making memos is just plain stupid.

-----

もちろん、私のプライベートに関わるものもあるのですが、そのような情報は非公開にしています。

Of course, some of the information concerns my personal life, but I keep such information private.

ところが、WordPressは、この「非公開機能」が、あまり当てにならない。

WordPress, however, is not so trustworthy with this "private" feature.

で、今日、セキュリティ上の深刻な問題点を見つけてしまったので、大慌てて対応していました(本日の4時間を持っていかれてしまいました。まだ完了していません)。

So, today I found a serious security issue and was in a big hurry to deal with it (it took 4 hours of my day. It has not been completed yet).

-----

私、分からないことがあると、Googleよりも、自分のブログで検索をします。

When I don't know something, I search on my blog rather than Google.

相当高い確率で、私のブログは、私の疑問に応えてくれます。

At a fairly high rate, my blog answers my questions.

私自身は、『情報発信』なんぞは比較的どーでもよく、『過去の私に助けて貰う』という視点からブログを使い倒しています。

I myself am relatively unconcerned about "information dissemination" and use blogs from the perspective of "getting help from the past me.

そのツールとしてWordPressはお勧めです。

I recommend WordPress as a tool for this purpose.

まあ、私、ブログのプラットフォームとしては、ベタベタなhtmlとWordpressしか知らないので、比較のしようがありませんが。

Well, I only know sticky html and Wordpress as blogging platforms, so I have no way to compare them.


2024-04-09 ―― もし、この仮説が採択されていれば、人類は、原爆を持つことを放棄せざるを得なかった

先週末、家族で、映画「オッペンハイマー」を見てきました。

Last weekend, my family and I saw the movie "Oppenheimer."

私が、予想していた内容とちょっと違っていました。

It was a little different from what I had expected.

私は、「プロジェクト管理」とか「技術」とかの話を期待していましたので、政治(戦後の赤狩り)の話は、ちょっと重かったです。

I was expecting a "project management" or "technology" talk, so the politics (post-war red hunts) were a bit heavy.

まあ、それはさておき。

Well, let's put that aside.

I know much about the Manhattan Project from reading this book and the NHK Special, but I still have questions.

『原爆実験(トリニティ実験)が初回で成功した』ということです。

The Trinity test was successful the first time.

技術に関する実験は、大抵、最初は失敗します。例えば、「ロケット実験」などが良い例でしょうか。

Technology experiments usually fail at first. A good example would be "rocket experiments.

これまで、人類がどれだけのロケットが打ち上げに失敗してきたかは、昔話ではなく、現在進行形の話です。

It is not an old story of how many rockets humanity has failed to launch in the past, but an ongoing story.

もちろん、膨大な費用と月日をつぎ込み、しかも失敗が許されない、というミッションであることは分かっているのですが ―― それでも、なお失敗するのが、実験というものです。

Of course, this mission requires tremendous money and time, and that failure was unacceptable.?Even so, Still, any experiment is doomed to fail.

「爆縮レンズ」という原爆を起爆する装置(爆弾)が、初回で作動したということが、ちょっと信じられないのです。

It is a little hard to believe that the device (bomb) that detonates the atomic bomb, called the "detonation lens," worked the first time.

さらに言いますと、広島、長崎に原爆を投下する場合には、もう一段、難しいものになっていたはずです。

Furthermore, in the case of the atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki, it would have been even more difficult.

空中に放り出した原爆の爆縮レンズの爆破タイミング(調べたら、ナノ秒単位の精度が必要とのこと)をコントロールするには、想像を絶する難しい技術が必要だったと思います。

Controlling the timing of the detonation of the detonation lens of an atomic bomb thrown up into the air (I checked and found that it requires nanosecond precision) would have required unimaginably tricky technology.

もし、映画「オッペンハイマー」に、その手の「技術」の話を期待している人には、方向性が違うと思います。

If you expect the movie "Oppenheimer" to be about that kind of "technology," you will be disappointed.

まあ、そういう技術の話だけで、アカデミー賞7部門受賞を得るのは、無理でしょうが。

They can't get seven Academy Awards just for that kind of technology.

-----

私が、この映画でショックを受けたのは、「原爆の爆発で、大気が発火して地球全体が焼き尽くされる」という仮説があり、実際に検証が行われていたということです(これはフィクションではないようです)。

What shocked me about the movie was that there was a hypothesis that the explosion of the atomic bomb would ignite the atmosphere and burn up the entire earth and that they tested this hypothesis (this does not seem to be fiction).

私は、この仮説について、全く知りませんでした。

I had no idea about this hypothesis.

―― もし、この仮説が採択されていれば、人類は、原爆を持つことを放棄せざるを得なかった

"If they adopted this hypothesis, mankind would have been forced to abandon the idea of having atomic bombs."

と考えると『惜しいことをしたな』とも思います。

When I think about it, I also think, 'That was a shame.

しかし、「原爆のない世界」が、「今よりはマシな世界」になっただろうかと問われたら、私は「分かりません」としか答えられません。

However, when asked if a "world without atomic bombs" would have been "a better world than the one we live in now," I can only answer, "I don't know.

-----

あと、これは当時の知識から鑑みて妥当かと思うのですが、登場人物に『被爆への恐怖が感じられない』ということです。

Another thing, which I think is appropriate in light of the knowledge of the time, is that the characters do not seem to fear being "exposed to the atomic bomb.

まあ、原爆による被爆の被害については、かなり後になって分かってきたことなので、そういう意味では、この映画はその時代を正しく反映している、とも思います。

Well, we learned about the "damages of exposure" to the atomic bombing much later, so in that sense, I think the film is an accurate reflection of its time.