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2013-08-01 過去の予想を、今、検証してみる

前々から一度やってみたかった「過去の予想を、今、検証する」をやっています。

あらかじめ、お断りしておきますが、これは、本の著者を貶めるという意図はありません。

というか、我々も、このような本をベースに、色々な検討をしてきたのですから、そのような意図が入る訳がありません。

「未来予測というのがいかに難しいか」ということを、私が実感したかったのです。

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(1)NGN → ○

「NTTの光フレッツ」が「それだ」と言われれば、当っているのでしょうが、この著書に記載されているような華やかなアプリケーションは、今に見あたりませんですね。

(2)スマホ → ◎

これは当っていますね。業務端末化やGPS利用などは、ドンピシャでしょう。

(3)自律運用技術 → ×

SDN(Software Defined Network)とか出てきているけど、自律運用には遠く及ばないような気がします。

(4)BI(ビジネスインテリジェンス) → ○

ビックデータに関する言及があり当っているようにも思えますが、「ビックデータ」自体がどうなるか分からないので、私的には、判断留保ですね。

(5)マーケティングプラットフォーム → ◎

プラットフォームではないかもしれませんが、AmazonやらYahooやらが、デマンド広告を普通にやっていますから、当ったと言えると思います。

(6)リッチクライアント → ◎

最初「クライド」の逆の予想と思ったのですが、記事をよく読んでみると、「Webの表現力」の話だったので、これも当りですね。スマホに乗っているクライアントと考えると、よく理解できます。

(7)SOX法対応 → ?

どうなっているのか、全然知りません。「リーマンショックで日本版SOX法立ち消え」という記事があったけど、本当になんのことやら。

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当初、半分も当たっていないだろうと思ったのですが、全体として「悪くない的中率」と感じました。

競馬新聞よりも良いかもしれません(一度も読んだことがないので分かりませんが)。

少くとも、位置情報サービスの隆盛予想時を「10年」外した私と比べれば、凄くエライと思います。

そうですねえ、2002年くらいから「来年はGPSによる位置情報サービスがブレークですよ」と10年間も言い続ければ、

―― 「江端 = 狼少年」 と思われても、まあ、仕方ないです。

しかし、「狼少年」も疲れたのですよ、10年も叫び続けることには。

年も取りましたし。

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Google社のように、日本人の気持ちを考えずに、例えば『街中の写真を取り捲る』という傍若無人の振舞いをする、ほんの少しの勇気があれば、と思わずにはいられません。

「まずやってみる」→「問題があれば、その時に考える」という思考形態は、我々には、ありません。

「まず提案する」→「法律はどうだ、世論はどうだ、運用はどうだ、売り上げはどうだ」→「もう、疲れたよ。やめよう」と、いう流れで、

一体これまで、幾つの「若いやる気」と「野心」が潰されてきたことか。

もちろん、スピンアウトの覚悟がない我々の側にも責任があります(これについては、きちんと纏めますので、今日はここまでで)。


2014-08-01 ごく最近に聞いた話なのですが、結婚披露宴にも「格」というのがあるそうです。

(昨日の続きです)

ごく最近に聞いた話なのですが、結婚披露宴にも「格」というのがあるそうです。

Recently I heard the story that there is a "rank" in wedding ceremony.

なんでも、大学教授などを呼べば「格」が上がるのだそうです。

They said, for example, the rank will become up when college professor is in the ceremony.

―― そうかぁーーー?

"It it true?"

私、調子にのって、お世話になった教授を二人とも呼んでしまいました。

In my case, I invited two professors who managed my study in my college to my wedding ceremony.

ゼミでは色々あったけど、楽しく知的な日々を一緒に創って頂いた恩師でしたので。

They could give me enjoy and intelligent college life even there were a lot of trouble.

(石原先生、戸高先生。お元気ですか?)

(Ishihara-sensei, Todaka-sensei. How have you been?)

でも、「格」とかそういうことを考えたことは、一度もありませんでした。

Anyway, I didn't think the rank at all.

それはさておき。

It is enough.

-----

とある結婚披露宴の司会を頼まれた時のことです。

It was a time when I was asked as MC of a wedding ceremony.

直前打合せをしている時、

When I did the meeting before the ceremony,

『絶対に、この祝電だけは読み上げてくれ』

I was asked to read a congratulatory telegram carefully and considerably.

と、そうとう念入りに頼まれたことがあります。

「妙な依頼だなぁ」と思って、ひょいと表書きを見たところ、そこには、

I thought that it is odd request and I watched the sender name

―― 『内閣総理大臣』という文字と、その当時の総理大臣の名前

The title "prime minister" and his name of the day.

が記載されていました。

なるほど。

I got it.

まあ、なんというか、これも、一種の「格」なのかもしれません。

Well, how to say, I thought it might be a kind of "rank".

ただ、これと同文の電報は、その日の日本の結婚披露宴に、同時に事務的に1000通以上も発送されていたのじゃないかなー、と思っています。

However I also thought that more than one thousand telegram with same message was going to be released at the same day,

電報一本のコストで、政治献金をして貰えるのであれば、こんなに「美味しい」商売はないでしょうしね。

It was an easy business just to send a telegram to wedding ceremony if the statesperson got political donation.

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それはさておき。

Anyway,

何を価値観とするかは個人の自由です。

It was a matter of personal choice, what kind sense of worth they have.

私がとやかく言うことはではありません。

I didn't do anything about that.

そして、私は与えられた任務として、その「内閣総理大臣閣下の電報」を、声高らかに読み上げたのです。

What I did was to read aloud the "telegram from the prime minister" as my given mission.


2015-08-01 とても簡単で、効果が高いので、一度、お試し下さい。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

で、当然、腹は立つは、落ち込むは、結構辛い気持なのですが、

Well, naturally I got angry with the swindler, and let me down and felt hard.

これをこの日記のように、文章として「形にして落とす」と、不思議と落ち着いてくるのです。

But when I write about the trouble like as a diary, I become to calm down.

良く言われていることですが、―― ストレスや怒りは、いったん文章に落すと、結構気持が落ち着いてくる ―― これ、かなり真実です。

It is said that stress and anger become to be cool, once you write about them.

自分の怒りを、あらん限りの表現で記載し、かつ、論理破綻していようが、全く構いません。

You write your anger with your way, and you don't care even if it is non-logical.

そして、再び怒りが湧き起こったら、前に書いた文章に、新しいタイプの怒りを綴っていくのです。

If your anger wells up again, you add new line of your anger in the previous column.

それを繰り返していると、結局同じフレーズが繰り返させるだけになってしまうため、書くことがなくなってしまうのです。

You repeat the things again and again, you don't come to think of the new phrase.

最終的に、怒りが湧き怒ってくるタイミングで、以前の文章を読むだけで、落ちついてきます。

Eventually you can calm down even when you read the previous columns.

とても簡単で、効果が高いので、一度、お試し下さい。

I hope that you try this, because it is easy and effective.


2016-08-01 ―― 結構、エラい奴だと思う

昨日は、東京都知事選挙の日でした。

Yesterday, It was a day of Tokyo gubernatorial election

色々調べ上げた上げく「投票したいと思う人が絶無」という状態で、

After checking all of the candidates in detail, and finding no proper person I wanted to vote, however,

それでも投票に行く私って、

I think that I who go a polling station,

―― 結構、エラい奴だと思う

am a great person.

-----

選挙運動中、そして、当選、落選に係わらず、選挙事務所に集まる支援者の人をニュースで見る度に、私は「奇跡」を見ているような気持ちになります。

During an election campain, I often think that there is a miracle in the world, when I watch people who gather in a campaign office for the period of the campain, and after win or loss the election.

ええ、もう、その「奇跡」の度合いは、「涙を流すマリア像」よりも、奇跡度としては高いんじゃないかと。

The level of miracle is higher than that of "weeping statue of Maria".

だって、他人の事じゃないですか。

Because it is an affair of other people.

―― もちろん、自分の利権に係わることが一番だろうし、

"Of course, it might be for major part of their interests"

―― 会社や組織の命令で、その選挙運動に協力せざるを得ない人もいるだろうし、

"it might be an order from their company or organization, and they might be obeyed"

―― 選挙という「祭」で踊ろうとしている人もいるだろうし、

"some persons like an election as a festival"

それでも、自分でない誰かの為にがんばれるというのは、やっぱり私には「奇跡」としか思えないのです。

Even so, I think it is actually a miracle for struggling for other people.

(続く)

(To be continued)


2017-08-01 ―― "弱いAI"だった「彼女」は、いずれ、"強いAI"の「嫁」になる

あの超有名アニメ「魔法少女まどか マギカ」では、一つのパラダイムが提示されていました。

The most famous animation "Puella Magi Madoka Magica" shows the one big paradigm.

キュウべい:『この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう?だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね』

Kyubei:"In this country, I hear that a woman is in growth process to adult, is called a "girl" isn't it? If so, you should be called "Puella Magi" because you are going to be a hex."

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This time, I found that someone opened an interesting comment about this released column.

私の解釈は、以下の通り。

Here is my interpretation.

―― "弱いAI"だった「彼女」は、いずれ、"強いAI"の「嫁」になる

"My girl friend like a "weak AI" will become my wife like a "strong AI"

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自分でも予想していなかったパラダイムが登場してきたことに、今、大変驚いています。

I was very surprised that a new paradigm like above is coming from my work.


2018-08-01 この父の顔は、父を現わしていない。だれにも、この死に顔で、父を覚えていて欲しくない。

父が死去した日、父は1月ぶりに自宅に戻ってきました。

On the day my father died, my father came back home for the first time in a month.

その日の夜、私は父の遺体の横で眠りました。

That night, I slept together next to my father's body.

通夜まで、祭壇の蝋燭の火と線香を絶やさない為ですが、最近は、火災予防の観点から、葬儀会社の人から「寝る前は、火を消せ」と言われていました。

I had to keep candles and incense until the wake, however, the funeral company had said "Before going to bed, please turn off the fire", for fire preventation.

その日は、台風12号という巨大台風が、地元を直撃することになっていましたが、別段気温が低い訳でもなく、暑い夜になりました。

On that day, a huge typhoon called typhoon 12 was supposed to hit the this area, but it was not a low temperature, and a hot night.

担当の方からは、『エアコンは、終日"ON"でお願いします』と言われていました。

The person in charge said to me that "please keep turning on the air conditioner all day.

この酷暑の中、生きている人間にエアコンは必須でしょうが、死んでいる人間には、もっと必要になります。

In this hot weather, air conditioners are essential not only for living people, but also for dead people.

遺体の劣化を防がなければならないためです。

It is because I must prevent deterioration of the body.

その夜、私は、必要以上にクーラーの温度を低めに設定して、酷く寒い思いをしました。

That night, I set the temperature of the cooler considerably low, and I felt a bad cold feeling.

(『冬用のふとんを使えばよかったのに』と、後日、親族から指摘されました)

(I was pointed out by my relatives at a later date, "you should have used a futon for winter")

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父の顔が、時間単位で、少しずつ変っていくのが分かりました。

I understood that my father's face gradually changed over time.

私が最初に見たときは、本当に眠っているような、温和な顔だったのですが、

When I saw his face for the first time, he had a mild face that really felt asleep,

次の日には、彫りが深くなって、精悍な顔になり、

The next day, the carving of his face got deeper, and became a fearless face,

死化粧を施された顔は、宝塚の男役のようでした(多分、口紅のインパクトが大きかったと思う)

The face with death makeup was like an actor in Takarazuka (probably, I thought the impact of lipstick was great)

―― 違う

"No way"

父の顔は、こうじゃない。

"His face is not like this"

この父の顔は、父を現わしていない。だれにも、この死に顔で、父を覚えていて欲しくない。

"This face is not his. I don't want anyone to remember my father with this his face".

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部屋の中には、デーサービスの施設で、父が誕生日を祝ってもらった時の写真が、飾ってありました。

In the room, there was a picture when my father celebrated my birthday in the facility of day service,

『どう考えても、この写真しかない。背景は、薄色の桃色のグラデーションがいい』と主張して、姉にも納得して貰いました。

I insisted that "No matter what I think, there is only this picture. The background is a light colored pink gradation", and I had my sister convince you.

父の人生は、波瀾万丈で、厳しく辛い局面ばかりで、息子の私から見ても、楽しいことが多くなかった人生だったようにも思えます。

My father's life was wild, and often struggling. I am afraid that there was few fun time for his life.

しかし、それでも、私の見えないところで、こういう笑顔ができる人であり、こういう笑顔ができる幸せな時も、きっと多くあったハズであると ―― 私は信じています。

However, I believe that he was a person who can smile like this, and there were a lot of happy times that such a smile can happen.


2019-08-01 マイコンが死ねば、そのテレビに繋る全てが機能不能に陥ります。

今朝、起きたら、私を待ち構えていた嫁さんが「テレビが映らない」と言ってきました。

This morning I waked up, my wife was waiting for me, and rush to say "the TV at living room doesn't work"

まあ、こんなことは日常茶飯事であって、大抵の場合は、電源を落すか、または、初期設定に戻せば、元に戻るものです。

Well, this was one of daily happening, and In most cases, it will be resolved by turning off the power or restoring it to its default settings.

ところが ――

However,

今回は、テレビ本体のチューナーは勿論、外部入力端子からの入力も受けつけません。

This time, the tuner of the television didn't work and it could not accept the input from the external input terminal.

これによって、テレビに内蔵されたコンピュータが故障している、という可能性が出てきました。

The possibility that the computer built into the TV has broken down was coming.

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I mentioned before about the engine control unit (ECU) of a car. Now, most things around us are controlled by computers.

ソフトウェア(プログラム)で対応できることなら、なんとかなる場合もありますが、コンピュータ本体(マイコン)が壊れれば、もう手も足も出ません。

If the cause is by software (program), it may be manageable for me, however I cannot be helped by hardware(microcomputer).

以前のテレビは、チューナ部が壊れたとしても、外部装置(DVDとかHDDとか)の表示をするモニタとしてなら、使えたものです。

The previous TV could be used as a monitor to display external devices (such as DVDs or HDDs) even if the tuner was broken.

今回、このようなことになった理由は、テレビの全てのインターフェースを、マイコンで集中管理するようになったからだ、と思います。

The reason for this happening is that all the TV interfaces are now centrally managed by the microcontroller.

マイコンが死ねば、そのテレビに繋る全てが機能不能に陥ります。

If the microcontroller dies, everything connected to the television will become inoperable.

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一応、修理も視野に入れて、テレビの価格も調べたのですが、最近のテレビって安いんですね。

At first, I also checked the price of the TV and the repair cost, but I knew the recent TV is cheaper.

一昔前、40インチのテレビといえば、30万円を越えていたものですが、最近は、3万円台でも購入できると知って、驚いています。

A long time ago, a 40-inch TV was over 300,000 yen, but recently I was surprised to know that it could be purchased in the 30,000 yen range.

So I think

―― 買った方が安いなぁ

"The buying will be cheaper"

と考えています。

(続く)

(To be continued)


2020-08-01 ―― 何人の日本人が"涙することができるか"

すでに、

こちらこちら でも述べましたが、7月から始まった「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」は、予想に違わぬ、大変素晴しい作品になっています。

As I've already mentioned (1) here and (2) here, "My Youth Romantic Comedy Is Wrong、As I Expected -- Final" which started in July, and it's turning out to be a great work, as I expected.

大変嬉しいです。

I am very happy.

And while I give the biggest compliment to the original author, I'm still jealous.

特に、今週の第4話については、すでに多くの方が絶賛コメントしているので、私から改めて申し上げることはありません。

I don't have anything to say again, especially since many of you have already commented on this week's fourth episode with rave reviews.

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私は、番組最後のヒロインの最後の3分の独白の部分を、Youtubeの「英文字幕」で読んでいたのですが、かなり衝撃を受けました。

I was reading the last three minutes of the heroine's final three minute monologue at the end of the show on Youtube with "English subtitles" and I was quite shocked.

―― こういう風に訳すのか

"That's how they translate it"

と。

この作品は、登場人物の心情を、抽象化されたメッセージで吐露させることに特徴があります。

This work is unique in that it makes the characters speak with abstracted messages about their emotions.

当然のことながら、主語や目的語が明確でないセリフが登場します。

Naturally, there will be lines of dialogue that do not have a clear subject or object.

で、今回の、第4話のヒロインのメッセージの英文字幕に表わされた時制の使い方(現在完了、過去完了)、仮定法過去、助動詞の用法が「実に理に叶っている」のです。

So, this time, the use of tenses (present perfect, past perfect), subjunctive past, and auxiliary verbs in the English subtitles of the heroine's message in Episode 4 "really makes sense".

例えば、

For example,

■"I'm glad my tears have stopped"

直前の状況と現在の状況を上手く説明しているフレーズになっています。

The phrase is a good description of the immediate and current situation.

■"I can't be a girl that people feel sorry for"

これはヒロインが「決意」を示す意志として"can't"を使っています。

This is the heroine's use of "can't" as a will to show her "determination".

■"I couldn't ask him he's helping her"

ここで使われている現在進行形は、現在と過去と未来の"彼"の一貫した行動を示しています。

The present progressive tense used here indicates consistent behavior in the present, past and future of "him".

■"But I could never give up, let go, and refuse the way that she did"

これも前半2つの動詞の目的語が、最後の関係代名詞で係り受けされているのが分かります。

This also shows that the objects of the first two verbs are engaged by the last relational pronoun.

■"Now and forever, my teas won't stop"

これは"意訳"も含まれていますが、『うまい!』と唸りました。

This includes "meaning," but it's "good! I shouted.

■I wish my teas hadn't stopped then

このフレーズ、「過去の自分への(取り戻せない)願い」が込められた名文だと思います。

I think this phrase, "a wish for the (unrecoverable) past," is a great sentence.

In general, grammar/tense is good if you can express a situation, not if you have to use it as instructed in the textbook.

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問題は ―― この英文で(もちろんストーリーの背景等は理解しているという前提で)、

The problem is -- with this English sentence (assuming, of course, that you understand the background of the story, etc.)

―― 何人の日本人が"涙することができるか"

"How many Japanese can "weep"?

ということです。

少なくとも私は、上記の英語のフレーズでは「英語の教科書のキーセテンスに引っ張られて、全く感動できそうにない」と思います。

At least I don't think I'm going to be impressed at all with the above English phrases because I'm "pulled into the key set of English textbooks".

同時に、こういうコンテンツ(アニメ、ラノベ)を利用した英語の勉強は、とても有効ではないかとも思いました。

At the same time, I thought that studying English by using this kind of content (anime and novels) would be very effective.

(ただ、私にはアプローチが思いつけていませんが)。

(I just haven't come up with an approach to it.)

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私たち日本人が、"心"のレベルで英文を読み聞きできるようになるには、あと何年必要となるんだろうなぁ ―― などと考えていました。

I wondered how many more years it would take for us Japanese to be able to read and listen to English at a "mental" level.


2021-08-01 技術に携わる人間の一人としては、「特許出願」も「学会発表」も「論文発表」も、面倒くさ過ぎると思っています。

学会で研究発表する場合、まず、カンファレンスペーパーを作成しなければなりません。

When presenting my research at a conference, I must first prepare a conference paper.

大抵の場合、このペーパーには、現場の同僚、上長からの様々なチェックが入り、(人にもよるでしょうが)10回くらいの書き直しを行います。

In most cases, this paper will be checked by various colleagues and superiors in the field, and (depending on the person) will be rewritten about 10 times.

さらに、その前に、その発表内容についての特許出願が完了している必要があり、さらに、社外に公開する為の、7段階程度の社内の稟議を経なければなりません。

In addition, a patent application for the content of the presentation, must be filed before it can be published, and it must go through about seven levels of internal approval before it can be made public.

この段階で、かなりクタクタになります。

At this stage, I'm pretty exhausted.

で、ようやく学会に発表することになりますが、これも、基本的にインターネットのWebサイトでの提出となります(昔は、原稿を国際郵便で送付していました)。

Finally, I will present my paper at the conference, which will basically be submitted on the Internet website (in the past, I used to send my manuscript by international mail).

大抵の場合、Webサイトの記載は英語でされており、そして、その操作は難解で、さらに原因不明のエラーを返してきます(私の操作が悪い場合もありますが、学会の受付サイトの不具合ということもあります)。

In most cases, the website is written in English, and the operation is difficult and returns unexplained errors (sometimes my operation is bad, but sometimes it is a problem with the conference's reception site).

これらのトラブルが締切直前に発生すると、発狂寸前になります。

If these problems occur just before the deadline, I will be on the verge of going crazy.

無事、提出できたかどうかは、システムからの応答がある場合も、ない場合もあります ―― ない場合は、『上手く提出できたことを祈る』しかありません。

I may or may not get a response from the system as to whether or not I were able to submit successfully -- if not, I can only "hope" that I were able to submit successfully.

提出に失敗すれば、それまでの手続は、全てパー ―― だけで済むなら、それで良いのですが、社内への言い訳と謝罪の行脚をしなければならないかと思うと、『考えるだけで、退社したい』くらいです。

If I fail to submit the application, all the previous procedures will be null and void. It might be good, however, just thinking to go around making excuses and apologies to the rest of the company, makes me leave my office

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で、その後、そのペーパーの採択結果(Accept/Reject)の結果とレビューアーのレビューが付いてくるのですが、

After that, the paper comes with the result of Accept/Reject and reviewer's review.

While reading the reviews and I'm insanely angry.

もちろん、真摯に批判を受けとる人もいるとは思いますが、なにしろ、私は「浅学、狭量、卑怯」がウリの研究員ですですから。

Of course, there are people who take criticism seriously, but I am a researcher with a reputation for being shallow, narrow-minded, and cowardly.

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で、仮にAcceptを貰ったとしても、採択結果に付与されている内容は、辛辣かつ困難なもので、事実上の「ペーパーの書き直し」となります。

And even if I do get an Accept, the content given in the acceptance result is harsh and difficult, and it becomes effectively a "rewrite of the paper".

とは言え、私の書き直した英文なんぞ、読めたものではありませんので、もう一度、英文チェックの発注をします。

However, my rewritten English is not very readable, so I will order another English check.

今回は、『前回の内容で、レビューアーからボロクソに言われたんだが』と、レビューアーコメントも付けて発注依頼をしました。

This time, I requested the order with the reviewer's comments, saying, 'I was terrible blamed by reviewers'.

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で、この英文チェック済みのペーパーを、さらにチェックして(内容が誤解されている場合があるので)、ようやくペーパーとして完成させます

Then, I will check the checked paper and finally complete it as a paper.

というか、正確には「修正作業に疲れ果てて、"もう知らん"と開き直った時点で完了」です。

To be precise, it's done when I am exhausted from the revision process and I've decided that I don't care anymore.

だが、ここからも修羅の道は続きます。

But from here, the road of hardship continues.

ここから「システムを使った修正原稿の提出」に「IEEEという団体への著作権譲渡手続」という、非常に面倒な手続があります。

From here, there is a very tedious process of "submitting a revised manuscript using the system" and "transferring the copyright to an organization of IEEE".

私、以前、この手続に失敗して、あやうく、Acceptを無効にしてしまうところでした。その時は、学会事務局が、直接私に問合せてくれたので、助かりましたが。

I failed to follow this procedure before, and almost invalidated the Accept. At that time, the secretariat of the society directly contacted me, which was helpful.

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で、昨日(土曜日)に、この手続を終えて、ペーパーを提出してきました。

So, yesterday (Saturday), I completed this procedure and submitted the paper.

昨日の手続後、私がどんなに安堵したかは、昨日と本日の私の体重差からも明らかです(+1kg増し)。

How relieved I was after yesterday's procedure is evident from the difference in my weight between yesterday and today (+1kg more).

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しかし、私の作業は、まだまだ、終わりません。

However, my work is far from over.

8/15日までに、発表用ビデオを事務局に提出しなければならず、さらに9月の発表では、リアルタイムの質疑応答(もちろん、英語での)をしなければならない、暗黒イベントが待っています。

We have to submit our presentation video to the secretariat by August 15, and then we have a dark event waiting for us in September, where we have to do a real-time question and answer session (in English, of course).

どんな仕事も似たような点はあると思いますが ―― 研究員の仕事の殆どは、「"研究"以外の何か」です。

I'm sure there are similarities between any job -- most of the work of a researcher is something other than "research".

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技術に携わる人間の一人としては、「特許出願」も「学会発表」も「論文発表」も、面倒くさ過ぎると思っています。

As a person who is involved in technology, I think that "patent applications," "conference presentations," and "paper presentations" are all too cumbersome.

私、このあたりの事情が、

I believe that the cause of these,

■OSSチームへの匿名参加、

- Join the OSS team anonymously.

■コミックマーケット等での発表、

- Presentations at the Comic Market, etc.

■技術書典などによる書籍販売や技術交流

- Book sales and technical exchanges through technical book festivals, etc.

に、技術者が流れている原因になっているのではないか、と思うのです。

may be the reason why engineers are drifting away.

少なくとも、、私は、学会のネームバリューや、タイトル(学位)なんぞに、1mmも価値を見い出していません。

At the very least, I do not find value in the name value of an academic society or a title (degree).

私の中では、技術者とは「モノを動かせる奴が、一番エラい」のです。

In my mind, the greatest engineer is the one who can make things work.

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ところで、最近、私、「技術書典」でテキスト購入するケースが増えています。

By the way, I have been buying more and more textbooks from "Gijutsu Shoten" lately.

はっきり言って、老舗の技術系出版社(オーム社、CQ出版社、コロナ社等々)の本は、

To put it bluntly, books from well-established technical publishers (Ohm-sha, CQ Publishing, Corona, etc.) are not very good for me, because

「高い(高価)」「厚い(重い)」「(内容が)濃い」「全部を記載したがる」と言うものがあり、嫌気がさしています。

I'm tired of "expensive," "thick," "dense," and "wants to include everything.

私は、「50ページ/500円」くらいの本(テキスト)で、『黙って、この通りやってみろ!』という内容のものが好きです。

I like "50 pages/500 yen" books (textbooks) saying, "Shut up and do it like this!"

そのような「薄い本」については、コミケや技術書典などによるネット書籍(PDF)の方が、圧倒的に勝っています。

For such "thin books", online books (PDF) by Comiket and Gijutsu Shoten (technical bookstore) are far superior for me.


2022-08-01 ―― 江端さんの「貧困な人脈」で、見えなくなっているだけじゃないですか?

Priviosuly I wrote the DIY camera observation system in my column. At that time, I read a line of Twitter,

―― こいつ(江端)は、自分の技術力を自慢しているだけだ

"This guy just wants to be proud of his technical capabilities"

と、いう内容の投稿を見ました。

正直、『アホか・・・』と絶句しました。

Honestly speaking, my impression was "it is typical stupid isn't it?".

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残念ながら、この程度の内容で自慢するには、私の回りには「凄い技術者」が多すぎるのです。

Unfortunately, there are too many "great engineers" around me to be proud of my capability.

彼らも、私の記事を読んでいると思うのですが、これまで、ただの一度も、その記事についてのコメントを貰ったことがありません。

They must have read my columns, but they have never given me any comments about the columns.

『江端さん、なんか、がんばって書いているみたいだなぁ』という感じの、(生)暖かい目で見守られている感じがします。

I feel that they encourage me warmly with a look of "Ebata-san, Go fo it. I stand by you"

彼らにとっては、この程度のシステム構築、文字通り、"Piece of cake"なのです。

For them, the system constructing like this, is literally "Piece of cake".

時々、私が、このような技術を含めた記事を記載しているのは、「見守りシステム」などを自作したいと思っている人の参考になればいいな、と思っているだけです。

The reason why I have written the columns including technology information, is that I hope my column is a nodge for the peole who wants to start make the DIY camera observation system.

この程度の内容で自慢できるなど、爪の先ほども思ったことがありません。

Whit this level of skill, I have never thought that I wanted to be proud of my capabilities.

むしろ、『「凄い技術者」の方々から、クスっと笑われているんだろうなぁ』という羞恥心に耐えて、それでも、文章を書き続けていることを、褒めて欲しいくらいです。

I would rather be praised for continining to write the columns, even if I endure to be shamed by the great engineers who seem to be laughting at me.

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ただ、最近、社内(×社外、×ネット上)に、このような「凄い技術者」を見つけられなくなったような気がします。

On the other hand, I come to think that I cannot find great engineers around me at the office, (neither outside the company, nor on the Internet).

もっとぶっちゃけて言えば、『考える前に、作り始める』というエンジニアを見なくなりました。

Frankly speaking, I no longer see an engineer who start making before thinking.

"Don't think Just do it" (映画『トップガン』のキャッチフレーズ)ではなく、

Not "Don't think Just do it" (a catchcopy for the movie "Top Gun")

"Don't think Just make it"

But "Don't think Just make it".

この件を、"無礼な後輩"に話をしたところ、「その事実は否定できないですが・・・」と前置きをされた上で、

When I spoke to the "rude junior" about this matter, he prefaced the conversation with the words, "I can't deny the fact that..." and then continuned,

―― 江端さんの「貧困な人脈」で、見えなくなっているだけじゃないですか?

"I think you are just obstrucled by your 'weaker connections' ?"

と言われました。

反論できませんでした。

I could not refute it.


2023-08-01 ―― 今の私の選択を、一番喜んでくれているのは、父と母のような気がする

この時期になると、テレビでは、リゾート地の特集が組まれます。

At this time of year, TV programs feature resort destinations.

が、私には、全くヒットしません。

But, to me, it is not a hit at all.

For more information, see "I Thought I Was Going to Choke to Death from Boredom" here.

これまでに、他の人から「江端は、一体何が楽しくて生きているのか?」と問われたことは、人生で1度や2度ではありません。

Others have asked me once or twice, "What on earth do you enjoy doing for a living, Ebata?"

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ここ数年で、楽しかったことと言えば、

Speaking of things I've enjoyed in the past few years,

■ お袋の胃ろうの器具交換の為の移動のサポートを終えて、自宅に戻る時、新幹線の中で、ペットボトルのお茶と一緒の食べた「一口ういろう」

- I had a bite of Uiro with a bottle of tea on the bullet train when I returned home after helping my mother change her gastric bandage.

■ インターネットで注文した鮮魚を料理して、父が美味しそうにしている顔を見ながら食べた「魚の煮付け」

- I had Cooked fresh fish ordered over the Internet and ate it while watching my father's face as he enjoyed it.

とか、そんなことばかりです。

And so on.

『それが、江端の楽しいことか』と問われると、自分でもずいぶんショボい内容のように思えます。

If you ask me, "Is that what makes Ebata so much fun?" I think it's a feeble answer myself.

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最近、私、社会人大学に通っているのですが、なぜ、このような行為(暴挙)に出たか、その理由を、とことん考えてみたら、

I recently attended a working college, and I've been trying to figure out why I did this (outburst). So I reached the following.

―― 父と母が亡くなり、私に、学費分のお金を残してくれたから

"My father and mother died and left me enough money to pay for my schooling."

に至りました。

私は、父と母の死によって、リソース(時間とお金)を得たのです。

I gained resources (time and money) through the death of my father and mother.

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父と母が存命の時は、入院、退院、様態の激変、病院や施設、市役所との折衝など ―― フロントとなってくれた姉の苦労には遠く及びませんが ―― それでも、気の張る日々だったと思います。

When my father and mother were alive, they were hospitalized, discharged, experienced drastic changes in their condition, and had to negotiate with hospitals, facilities, and city hall. Of course, it was nowhere near the hard work of my sister, who supported me in the front -- but still, I think it was a very stressful day.

少なくとも、『大学で勉強』などと考える余裕はなかった、と、思います。

At least I didn't have time to think about 'studying in college.

そして、私、社会人になる前は、学費と生活費で四苦八苦していた身の上でしたので、正直に言うと、タイムマシンで、このお金を、下宿していた頃の私に届けてやりたい、とも思います。

And since I was struggling to make ends meet with tuition and living expenses before I entered the workforce, I honestly wish I could use a time machine to deliver this money to me when I was living in a boarding house.

もっとも、それができたらできたで、多分『今の私』にはなっていなかった、とも思いますが。

I think that if I had been able to do that, I probably would not have become the "me" I am today.

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全体的に見て、私は、ずいぶん酷い人間です。

All in all, I am a horrible person.

父と母の死によって得られたリソース(時間とお金)で、大学で勉強をしているのです。

With the resources (time and money) gained from the death of my father and mother, I am studying in college.

私は、親不幸の最たる子どもである、と言えましょう。

I can say that I am the best parent unhappy child.

そして、私も、そのことに後ろめたさがない訳でもありません。

And I am not without guilt about it, either.

それでも、

Even so,

―― 今の私の選択を、一番喜んでくれているのは、父と母のような気がする

"I feel like my father and mother are the most pleased with my choice now."

のです。

まあ、私の勝手な類推で、一方的な思い込みですけどね。

Well, that's my analogy and one-sided assumption.