ツイッターによって、皆が構えることなく自由に意見を言えるようになっています。
ですから、ツイッターというのは、一種の井戸端会議ですから、どうしても、その井戸端会議に参加していない人への「悪口」になると思うのです。
例えば、我々は、誰かの著書や、あるいは新聞記事に対して、ツイッターで自由な批判をします。
自由な批判とは、この場合、本来の趣旨とは関係のない、自分の感情の悪態を含むものが多いです。
「バカ」「アホ」「低能」「どうかしている」「勉強不足」「死ね」「キチガイ(を文字を変えて記載する)」などです。
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例えば、あなたがある日の新聞記事に対して、批判ツイートをしているとします。
その時、あなたは「何」に対して発言をしている気持になっているのでしょうか。
私が思うに、それは「人」にではなく、「法人」または「新聞社のビル」ではないかと思うのです。
多くの人は、そのようなつぶやきを「広い海に向って、言っている」「高い山に対してしゃべっている」という程度の意識なのだと思います。
「どうせ、自分の意見など、無視されるだけで大した意味はないだろうし、何かを動かすこともないだろう」
「だから、多少、過激なことを言っても、構わないだろう」と。
私も、長い間、そのように考えてきました。自分が、著作物を提供する側になる前までは。
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「私の著書」に関して、あなたが、汚ない言葉を吐いている前に立っているのは、「海」でも「山」でもありません。
「私」です。
私は、あなたの顔の前、10cmのところに、あなたのツバが届くあたりで、私は立っています。
あなたは、私に凝視されながら、私の目の前で、暴言を吐き続けていることになります。
私が何も言わないからといって、何も感じていない訳ではありません。
私は、目の前で悪口を言われてニコニコしていられるような、温和な人間ではありません。
私は激怒しています。
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ですが、感情に身を任せてはなりません。
そのような発言を制約するような行動を取っては、ツイッターの本来の目的を毀損することになります。
ですから、「私以外の」多くの著作者の皆様にお願いがあります。どうか、このような無礼なツイートの数々に耐えて下さい。
「私以外の」著作者の皆さんの我慢が、このような自由な発言の土壌を作っているのです。大変意義のあることなのです。どうか、分かって下さい。
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まあ、しかし、私一人くらいのことなら、そのような発言に対して、徹底的な報復を行っても大丈夫でしょう。
どうせ、「広い海に向って言っている」「高い山に対してしゃべっている」くらいのことでしょうから。
「ねえ、最近の大学ではプログラミングを教えないのかなぁ」
"Well, do you think that colleges don't give their students how to operate computer programming recently?"
「何ですか、江端さん。唐突に」
"What is that suddenly, Mr.Ebata?"
「何人かの新人と話をしてみたのだけど、『プログラミングをしたことがない』 という人が結構な数、いてね」
"I have discussed several fresh persons in this laboratory, and they told me that they have no experiment of programming"
「江端さん。それは『情報科学を専攻していた』という新人のことをおっしゃっているのですか?」
"Do you talk about the fresh persons who major in information science in their college?"
「いや、そうじゃなくて、工学全般。遺伝子とか細胞とかを扱う、生命工学も含んで」
"No. It means the general industrial engineering including life science of biogenetics, for example.
「はあ」
"Well"
「プログラミングは、研究の対象を把握する手段として、数値を使うもっとも簡単な手段だよね」
"Don't you agree that programming is the easiest way to understand the objects of their study with using numeric?
「はい」
"Yes."
「研究対象を具現化せずに、どうやって研究を進めることができる訳?」
"How do they make a progress of their study without realizing their research objects?"
「エクセルでいいじゃないですか。それに、統計的なアプローチならMATLABのスクリプトを使えば十分です」
"Excel is enough. If they need the statistic approach, MATBAL script is the best"
「でも、それでは、具現化できる範囲が凄く限定的になるし、自分の発想を組みこむことができないよ? 第一、自分の仮説を立てて、それを検証することもできないし」
"That tool's capabilities restrict the range of their realization, and it should be hard to add new innovative idea to their study. To begin with, it is impossible to make their own hypothesis and to validate the evidence.
「・・・ははーん、分かりました」
"O.K. O.K. I understand what you want to say"
「何が」
"What?"
「江端さん。間違っていますよ」
"Mr.Ebata. I am sorry but you are wrong."
「何が?」
"Which point?"
「えっとですね、まず、エクセルやMATLABで具現化できないものは、『具現化できないもの』なのです」
"First of all, what is not realized by excel or MATLAB is what is not realized.
「はい?」
"Pardon? "
「そういう考え方をしてはならないのです。エクセルやMATLABが与えてくれるインターフェースが、その研究対象の把握の限界なのです。その先を考えてはなりません」
"Your thought is absolutely wrong. The interfaces of Excel or MATLAB are kinds of the limitation of research object. You don't have to think over"
「はい?」
"What?"
「その先は『ない』のです。自分の仮説は、エクセルやMATLABの能力を超えて考えてはならないのです」
"Nothing. Your hypothesis should not be beyond the ability of Excel or MATLAB"
「それって、『地動説は考えるな』『人類は神が作った。それに疑義を挟むな』と同じことを言っている?」
"You said that "don't think about heliocentric theory”, “God makes human. Be unsuspecting!""
「そうですよ。何か不都合ありますか?」
"That's right. What is inconvenience?"
「それって、研究を志す者としては・・・」
"Researchers should ...."
「『知らない』ということは、無視できないくらい『幸せ』に至る道なんですよ。江端さんだって、よく知っているでしょう?」
"Mr.Ebata. you know better.”Blindness" is the easiest way to reach "happiness""
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この事を言われているのだ、と思いました。
I noticed that he told me about my column.
(Continuation from yesterday)
『子どもへの放射能被害が不安です』という保護者の皆さんは、今からでもいいから、原子力エネルギーや放射能について、死にほど勉強しなければならないと思うのです。
Some guardians often tell that they are worry about aftereffects of radiation of their children. I think they should start to study about atomic energy or radiation very hard from even now.
その分野の勉強が本当に難しいことは、よく知っています(痛感しています)。
I know well that it is difficult for us to understand the knowledges(from the bottom of my heart)
「文系出身者7割」の日本において、多くの人が、10の12乗を越える数字を取り扱う経験がないことも、よく知っています。
In Japan, 70% persons come from the faculty of liberal arts. So I know well that many people have not experimented to use big numerical like Tera size.
膨大な時間を奪われ、ろくな成果も上がらないかもしれないし、結局「無駄だった」という結論になる公算も高いでしょう。
It is just spending much time, no effect and in vain after all.
そんなことは、他人の為になら勿論、自分の為でもやりたくないと思います。
I know well we want to avoid such annoying things even for myself, needless to say, for others.
でも、
But I believe that
―― 子どもの為なら闘える
"We can fight for our children"
と思う。
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原子力エネルギーほど難しくないものであれば、例えば、
For example, trying to
■「原発再稼働の新ルール」とやらを調べてみる。
research for the new rules for atomic power plant management, or
■「原発再稼働」を認容、または拒絶した裁判所の判決文を読んで、比較してみる。
read the decisions of both acceptation and rejection of the power plant restart,
くらいなら、それほど難しくありません。
are easier to understand than the mechanism of atomic energy.
特に、裁判所の判決文って、けっこう読みやすくて、その辺の本より面白いです(時々、笑えます)。
Especially, the decisions of courts are easy to read, and more fun than the book around.
私たちが、制御システムと共生していくことは、避けられないでしょう。
Unfortunately, it might be difficult to avoid living with control systems.
しかし、私達は、訳も分からないまま、制御システムに『自分の子どもが殺されるかもしれない』と怯えるだけの日々からは、決別しなければならない ―― と思うのです。
But I also think that we have to break away the days, that we should been scared that our children are going to be killed by control systems.
「友達がいない人は、早死にする」という研究結果が出ているようです。
There is a research of "People who have no friend, is like to become death in early life".
確かに、そういうものかもしれません。
Certainly, it might be right.
友人とのコミュニケーションは、心や体の活性化に資するものだろうし、同一の、または、異なる価値観の発見は、人生を豊かにしてくれるだろうとも思います。
Communications with friends can activate our mind and body, and the same or different person's senses of value make our life be enrich.
苦境に立ったとき、助けてくれて、苦しみを慰めてくれる友人とは、金銭では替えられない、大きな財産でしょう。
When I suffer something, a friend who conform me and cure my ache is a priceless property.
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ただ、ここに大きな疑義が一つ。
However, I have one big question against the research.
「友達がいない人は、早死にする」という事実に基づいた場合、不合理な事実が出てくるのです
Based on the research about "people who have no friend, is like to become death in early life". one unreasonable fact is coming.
―― なんで、私はまだ生きているんだろう?
"Why am I living still now?"
と。
私なんて、もう10年前くらいに死んでいても良さそう、と思うんですよ。
In my case, there is no problem that I was dead ten years ago.
I wrote a map of the Korean Peninsula by myself for the first time in my column series last but one, and I was quite surprised.
―― <北>って、スッゲー面倒な場所にないか?
"
上は中国、右上にロシア、真下にアメリカの軍事同盟国(韓国 + 日本)。
China on the top, Russia on the upper right, American military allies (South Korea + Japan) beneath.
「なんだろう、この窒息死しそうな面倒な場所は?」
"What is on earth this annoying place with feeling to suffocate ?"
と思い、速効で、 「マンガでわかる地政学」という本を買って読んでみました。
I quickly bought and read a book called "Geography in manga".
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久しぶりに「凄く勉強になったなぁ」と実感しました。
I realized "I got to study so much." after a long absence
地政学の基本原理は3つ。
Three basic principles of geopolitics.
(1)国家の究極の目的は「生き残り」
(1) The ultimate goal of the state is "survival"
(2)隣国同士は必ず対立する
(2) Neighboring countries surely confront each other
(3)敵の敵は味方
(3) The enemies' enemies are ally
アシモフのロボット3原則よりはるかに分かりやすく、世界中の事例が紹介されており、各国の行動原理が理解できました。
It is far easier to understand than Asimov's robot 3 principle. In this book, many use-case in the world are introduced, and I understood the behavioral principles of each country.
特に、隣国の半島国家(北と南)の行動原理は、よく分かったような気になっています。
In particular, I feel like I understood well the behavioral principle of the peninsular state (north and south) near Japan.
隣国の振舞いにイライラしている人は、『世界に、喧嘩していない隣国なんぞ存在しない』という事実を知ることで、気持ちが楽になるかもしれません。
People who are irritated with neighborhood behavior, may make their feelings easier, to know the fact that "there are no neighbor countries that are not fighting in the world".
ですから、一歩引いて、「地政学」から世界を見ることは ―― 勉学とか知識の取得とか、そういうもの一切関係なく ―― 、「精神衛生上」、良いかもしれません。
So, with a step back, it might be good for our "Mental hygiene" To see the world from "Geopolitics" ---- No matter regardless of study or knowledge acquisition, etc.
私としては、
For me,
も、大好きです。
I love the web site of "contemporary history with stand-up reading"
もし、出版して頂けたら、真っ先に注文します。
If the contents are published as a book, I will give an order at the head.
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で、不思議なんですけどね、なんで文部科学省は、この「地政学」を義務教育の必須科目としないんだろう、と思ってしまうのです。
I fell strange, why MEXT doesn't make "geopolitics" an essential subject of compulsory education.
なんなら、歴史の教科書の一番最初を「現代史」という項目にして、その内容を「地政学」にしても良いと思うのです。
I think that making the very beginning of history textbooks an item of "modern history" and its content may be "Geopolitical".
で、ここから邪推ですが、
So, I want to think a following distraction from here,
「地政学」を理解できてしまうと、国民は理性的に国際情勢を分析できるようになってしまって ―― 国民の負の感情や激情を利用した政治の運用がやりにくくなってしまう ―― のではないかな、と。
If we citizens, can understand "Geopolitics", we can reasonably analyze the international situation, and for the politicians, it might be difficult to operate the politics using the negative emotions and passion of our citizens.
特に、隣国との対立関係や、遠国との同盟関係を争点にしないと、選挙も闘いにくくなり、国家の最高規範である法律の改正なども、とても難しくなる ――
Especially if they do not settle the confrontation relationship with neighboring countries and the alliance with the far country, their elections are also hard to fight, and the revision of the law, which is the highest norm of the nation, becomes very difficult.
「国民は愚かなままにしておくのが良い」というのは、古今東西、権力者の常套手段でしたので、別に邪推でもなく、普通に普通の話なのかもしれませんが。
"It is good to keep the people stupid" is a usual means of the ancestor all ages and countries.it may be an ordinary story normally, although it may not be a disturbance.
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実際、私たちも、20年以上の前に、これらの検討をしていました。
Indeed, we were also considering these before more than 20 years.
隣国の大陸の経済発展を止めるには、
In order to stop the economic development of the neighboring country in the continent, we had reached the conclusion,
"To interfere with the educational system of the neighbor country, and disturb to teach differential or integration"
という結論に至っております。
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そういえば、日本にもそういうアホがいましたね。
By the way, there were such stupid stuff in Japan too.
「二次方程式などは社会へ出て何の役にも立たないので、このようなものは追放すべきだ」とかいって、我が国の国力低下に絶大な貢献した、救いがたいアホな作家夫婦が。
The pathetic stupid writer couple, said that "Quadratic equations don't work at all in our society, we should expel such study", and they made a tremendous contribution to the country's declining national strength,
本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。
Today, new my column is released, so I take a day off.
Over the AI ――AIの向こう側に(22):
官能の人工知能 ~深層学習を最も分かりやすく説明するパラダイム
"Over the AI(22) ---- beyond a reach of our imagination of AI"
Sensual artificial intelligence - a paradigm that explains deep layer learning most easily
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世界で初めて「エロ本のモザイク」から深層学習の説明を試みた、週末研究員の江端です
I am Tomoichi Ebata, a weekend researcher, who tried to explain "deep learning technology" with the concept of "erotic book mosaic" for the first time in the world.
―― と、自慢できる日は、永遠に来ないだろうなぁ、と思っています。
I am afraid that the day I can boast about that, will never come forever.
本当に稀に、講演の講師として招聘して頂くことがあるのですが、
Rarely, I have been invited as a lecturer, however,
『このネタでは、絶対に誰も呼んでくれない』という確信があります。
I am confident that "No one will call me with this story."
(Continuation from yesterday)
もっとも、その方法を開示してしまえば、直ちに、その方法を仕込んだソフトウェアは、デリート(削除)されてしまい、別の方法が組込まれる可能性があります。
However, once the method has been disclosed, the software that has prepared the method may be deleted and another method may be installed.
各国政府としては、監視できるスパイ活動であれば、逆にそれを利用する方が得です。
As each government, if the spy activity can be monitored, it is better to use it conversely.
そういう観点では、具体的な方法を非公開とするのは当然です。
From that point of view, it is natural to make the specific method non-disclosure.
逆に、そのようなことを行う団体、または個人がいれば、圧力をかけてもやめさせたいだろう、と、思います。
On the contrary, I think that if there is an organization or an individual who does such a thing, any government wants to stop it even if I apply pressure.
というか、この問題、表向き「サイバースパイ」ですが、本質は、アメリカ合衆国政府が、中国政府にしかけた「戦争」です。
To begin with, this problem seem to be "cyber spy war", but the essence is the "war" that the United States government launched against the Chinese government.
この戦争、昔から、米国のお家芸です。
This war, from the old days, is a the US folk art.
ところで、皆さんは、
By the way, do you know the term of
『スーパー301条』
"Super 301"
という言葉を聞いたことがありますか?
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米国との輸出入の不均衡への「報復」として「日本への狙い打ち」を目的として作られた米国法です。
It is a US law that was created with the aim of "targeting Japan" as "retaliation" to the import / export imbalance with the United States.
米国通商法301条を強化するものとして、1988年に成立した法律(1988年時は時限立法だったが、1994年に復活)です。
The law was enacted in 1988 to strengthen Article 301 of the US Trade Code (in 1988, it was a time-limited law, but it was revived in 1994).
もちろん、我が国は、1945年の太平洋戦争による敗戦以来、米国から仕掛けられる戦争に対しては、どんな戦争であれ「戦わない」を国是としています。
Of course, our country has been defeated since the 1945 Pacific War. we made a national policy of "do not fight" against any war set up by the United States.
この時も、政府と民間が協調して、米国輸出の自主規制を実施し、米国との貿易戦争を回避しました。
At this time, the government and the private sector cooperated to implement self-regulation of US exports and avoid a trade war with the United States.
「勝てない相手とは、喧嘩はしない」のは、当たり前のことですが ――
It is a matter of course that "to hesitate with the opponent we can not win."
この時、米国は、国内の様々な「産業の芽」も潰していきました。
However, at this time, the United States also destroyed various "industrial innovation" in Japan.
私が覚えているだけでも、 宇宙開発事業(人工衛星)、スーパーコンピュータ、オペレーティングシステムなどまで、狙い打ちにされました。
As far as I know, development of space technology, super computer and computer operating system were listed as targets.
「米国に輸出できない」のであれば、「国内市場で稼げばいい」のようにも思えますが、この話(スーパー301条)にはもう一つの側面があります。
You might think "even if we cannot export the things to the US, we can buy the things in Japan", however, the activities of the law had another aspect.
「貿易不均衡解消」を理由とした、「米国製品の押し売り」です。
A high-pressured selling for American-made products that works as a remedy for trade imbalances
例えば、米国製の人工衛星やスパコンやOSを、日本国内で「押し売り」されれば、日本製の製品は、売れなくなります。
For example, if Japanese satellites, supercomputers and operating systems are "pushed" in Japan, Japanese products will not sell in Japan.
当然、企業は売れない製品への研究開発投資は行われなくなり、産業の芽が叩き潰される、という訳です。
Naturally, companies will not invest in R&D into products that can not sell, and the industrial innovation"will be crushed.
(To be continued) <
(Continuation from yesterday)
「孫子の兵法」でいうところの「敵を知る」ということは ――
In Sun Tzu's Art of War, "knowing the enemy" means...
■ウイルスというものを勉強して、その汎用的な性質を見極め、COVID-19に特有な性質を理解し
Learn about viruses, identify their general properties, and understand the properties specific to COVID-19.
■感染のメカニズムを理解した上で、専門家の数理理論に取り組み
Understand the mechanism of infection and tackle the mathematical theories of experts
■ワクチンの製造プロセスを調べる
Examine the process of making a vaccine
に決まっています。
もちろん、それぞれの人には、それぞれのバックグラウンドがありますが、どんなバックグランドであれ、上記の努力をすることが、「敵を知る」ことの妨げになるとは思えません。
Of course, each person has his or her own background, but I don't think the above efforts, whatever their background, will prevent them from "knowing their enemy".
私だって、感染学や、薬学、その他、沢山のことに対して素人ですが、素人なりに、一生懸命勉強をしています。
I am an amateur in infectious diseases, pharmacy, and many other things, but I am studying hard as an amateur.
そして、自分なりの理解であっても、他の人に開示して、それが、運よくそれが誰かの助けになればいいな、と思っています。
And even if it's my own understanding, I'm going to disclose it to others and hopefully that will help someone else if they're lucky enough to do so.
すくなくとも、このブログの執筆者より、私の方が真面目に「孫子の兵法」を実践していると思います。
At least, I think I'm more serious about practicing "Sun Tzu's Art of War" than the writer of this blog.
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「国民や政府がどうあるべきか」などと、高みから批判している暇があるなら、
If he/she have time to criticize the people and the government, looking from the top.
拙くても、専門外であっても、1mmでも1秒でもこの災禍について正面から勉強をして、その結果を自分の行動や、他の人の助けになるべく努めることこそが、「孫子の教え」の本質ではないのか
The essence of "Sun Tzu's teachings are that even if they're not good at it, even if they're out of your field, they study this disaster head-on, even for a millimeter or a second, and strive to help others, aren't it?
と、私には思えてしまうのです。
I think that.
まあ、「専門的なことは、専門家が担うべきだ」「政治のことは、政治家が担うべきだ」というのであれば、まあ、それはそれで、私がとやかく言うことではありません。
Well, if they're saying, "the experts should be in charge of the technicalities" or "the politicians should be in charge of the politics", well, it's not up to me to say.
ただ、私は、そちらには与(くみ)しません。
But I'm not going to participate in that.
「同性婚できないのは憲法違反」札幌地裁が日本初の判断 ―― このニュースが流れた時、私の取った行動は、裁判所の判例DBの検索をすることでした。
"Sapporo District Court rules for the first time in Japan that same-sex marriage is against the Constitution". When this news came out, my first action was to search the court's case database.
『予見なしで、判決文を読みたい』からです。
Because I want to read the sentence without foresight.
『一次情報が重要』とか、そういう高尚な動機はなくて、前から言っていますが「判決文は、それ自体が面白い」のです。
As I've said before, the text of the ruling is interesting in itself, without any lofty motives such as "primary information is important"
メディアの情報を見たら、「ネタばれ」になってしまって、面白さが減ってしまいます。
If you look at the information in the media, it will be "spoiled" and less interesting.
残念ながら、その時、判決文は、まだDBに反映されていませんした。
Unfortunately, at that time, the sentence was not yet reflected in the DB.
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So, even though I'm a little late, I've just read the judgment and I'm laughing... not burst laughing,
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もっとも,同性愛を精神疾患の1つとし,禁止すべきものとする知見は, 昭和55年頃までは通用していたものであり,それは教育の領域においても広く示されていた。
However, the knowledge that homosexuality is one of the mental disorders and should be prohibited was accepted until around 1980, and it was also widely shown in the field of education.
60歳以上の比較的高い年齢層においては,同性婚について否定的意見を持つ国民が多数を占めているのは,そのような知見が通用していた結果,同性婚に対する否定的な意見や価値観が国民の間で形成されてきたことが,理由の1つであると考えられる。
One of the reasons why the majority of people in the relatively older age group of 60 years old and above have a negative opinion about same-sex marriage is that such knowledge was accepted and as a result, negative opinions and values about same-sex marriage have been formed among the people.
このような経緯に照らせば,そのような否定的な意見や価値観を持つ国民が少なからずいることは,立法府が裁量権を行使するに当たり,斟酌することができる事情である。
In light of this history, the fact that there are not a few citizens who have such negative opinions and values is a circumstance that the legislature can take into consideration when exercising its discretionary power.
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江端(の悪意の)意訳 ↓
Ebata's (malicious) translation ↓
(1) 同性婚を、じじい達やばばあ達は、到底理解しないだろう
(1) Old guys and old ladies will never understand same-sex marriage.
(2) とは言え、票田を考えると、国会議員は、じじい達やばばあ達の存在を無視できないだろう。
(2) Nevertheless, given their voting power, Diet members will not be able to ignore the presence of the old guys and old ladies
(3) 上記(1)(2)を考えると、『同性婚を認める』という方向に立法府が動かんのは、まあ理解してやらんといかんだろう
(3) Considering (1) and (2) above, we have to understand that the legislature is not moving in the direction of 'recognizing same-sex marriage.
# まあ、一応、私も「じじい達」の範疇に入っているという自覚はあります。
# Well, I am aware that I am in the category of the "old guys".
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しかしながら,異性愛者と同性愛者の違いは,人の意思によって選択・変更し得ない性的指向の差異でしかなく,いかなる性的指向を有する者であっても,享有し得る法的利益に差異はないといわなければならない。
However, the only difference between heterosexuals and homosexuals is the difference in sexual orientation, which cannot be chosen or changed by a person's will, and there should be no difference in the legal benefits that can be enjoyed by persons of any sexual orientation.
そうであるにもかかわらず,同性愛者に対しては,婚姻によって生じる法的効果の一部ですらも,これを享受する法的手段が提供されていない。
Nevertheless, homosexuals are not provided with the legal means to enjoy even some of the legal effects of marriage.
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江端(の悪意の)意訳 ↓
Ebata's (malicious) translation ↓
(1) でもね、異性愛者と同性愛者の違いは、つまるところ「性的指向の差異」だけで、本人達に責任はないよね?
(1) But, the only difference between heterosexuals and homosexuals is "difference in sexual orientation", and they are not responsible for it, right?
(2) これを結婚という制度の利益受益者として、"1"か"0"の2つしかないように扱うって、どうよ?
(2) Isn't it strange that we treat this as a beneficiary of the institution of marriage, as if there are only two choices, "1" or "0"?
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このような事情に加え,同性婚に関する制度がないことの合憲性についての司法判断がなかったことにも照らせば,本件規定が憲法14条1項に反する状態に至っていたことを,国会が直ちに認識することは容易ではなかったといわざるを得ない。
In addition to these circumstances, and in light of the fact that there was no judicial decision on the constitutionality of the lack of a system for same-sex marriage, it must be said that it was not easy for the Diet to immediately recognize that this provision was in violation of Article 14, Section 1 of the Constitution.
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江端(の悪意の)意訳 ↓
Ebata's (malicious) translation ↓
(1)こういう状況下で、一方的に『国会が悪い』と決めつけるのは、ちょっと国会も可哀想だと思うんだ
(1) I think it's a bit pitiful for the Diet to unilaterally assume that 'the Diet is at fault' under such circumstances.
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以上の次第で,当裁判所は,原告らの請求はいずれも理由がないものと判断した。
As described above, the Court finds that there is no reason for any of the plaintiffs' claims.
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江端(の悪意の)意訳 ↓
Ebata's (malicious) translation ↓
(1)という訳で、原告の国家賠償法に基づく損害賠償請求は、却下するね
(1) Therefore, the plaintiff's claim for damages under the State Redress Law is dismissed.
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―― あれ? この裁判、原告の敗訴?
"Huh? The plaintiff lost this case?"
のように読めます。
We might be able to read it as above.
しかし、(確定した)判決は、判決文全体から効力が生じます。
However, a (final) judgment takes effect from the entire text of the judgment.
この判決文では、判決骨子の、この部分がどえらい重要なのです。
In this judgment, this part of the judgment is very important.
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同性愛者に対しては,婚姻によって生じる法的効果の一部ですらもこれを享受する法的手段を提供しないとしていることは,立法府の裁量権の範囲を超えたものであって,その限度で憲法14条1項(法の下の平等)に違反する。
The refusal to provide homosexuals with the legal means to enjoy even some of the legal effects of marriage is beyond the discretion of the legislature, and to that extent violates Article 14, Section 1 (equality under the law) of the Constitution.
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札幌地裁が、上記の"1"か"0"の2つしかないようにしている状態を「憲法違反」と言い切った、という点が大きいのです。
It is important to note that the Sapporo District Court declared that the above state of affairs, where there are only two options, "1" or "0," is a violation of the Constitution.
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この判決はまだ確定していないと思います。
I think that this ruling has not been finalized yet.
仮に、判決がこの内容で確定したとすると、行政が、同性婚への法定や制度不備を続けると、「国会の怠慢」が認定されて、確定後の訴訟では、ことごとく国家賠償法の適用対象の判決が発生することになります。
Even if the court decision is finalized with this content, if the government continues to fail to enforce the law on same-sex marriage and the system, the "negligence of the Diet" will be recognized, and every lawsuit after it is finalized will result in a decision subject to the State Compensation Law.
ならば、原告は上告なんぞせずに、この判決を確定させる方がトク、という判断もできます。
If this is the case, the plaintiff can decide that it would be better to let the judgment stand without filing an appeal.
一方、今回勝訴した被告である「国」は、上級審に控訴はできないはずです。
On the other hand, the defendant that won the case, the "State," should not be able to appeal to the higher court.
しかし、今回の判決で、札幌地裁は、憲法第13条(個人の尊重(尊厳)、幸福追求権及び公共の福祉)、24条(家族関係形成の自由・男女平等)の違反は認めていません。
However, in this ruling, the Sapporo District Court did not find any violation of Article 13 (respect (dignity) of the individual, the right to pursue happiness and public welfare) and Article 24 (freedom to form family relationships and equality between men and women) of the Constitution.
これから、この裁判がどうなっていくのかは、(今、調べているのですが)フォローしきれていません。
I haven't been able to follow up on how this trial is going to go (I'm working on it).
また、分かったらご報告致します。
I will let you know when I know more.
This is a follow-up report about "hanging by iron bar".
実は、ぶら下がっている状態を続けるのは、結構キツいです。
Frankly speaking, keeping hanging on a iron bar is pretty hard.
逆に体をブランコのように前後、あるいは左右に動かしたり、体を捻ったりする方が、長時間ぶさ下がれることが分かってきまました。
I know that moving my body front and back or side to side is low load for long time hanging.
もっとも、これも急に始めると、体を痛めるので、少しづつ始めた方が良いです。
However, if you try, you should do it little by little not to hurt your body.
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私、最近は、週に1度ほどサウナにいっているのですが、サウナ室の中でストレッチをしていたりしますが ――
Recently, I go to sauna once a week, and stretch in the sauna room.
これまで、結構な頻度で背中や脇腹を"つって"いました。
I often had my abdominal and back muscles cramp
しかし、今日もサウナでストレッチをしてきたのですが、そのような痛みが走ることはありませんでした。
Though I stretched in the sauna today, I didn't feel such pains.
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ちょっと調べてみたのですが、ぶら下がり健康法には、背筋や腹筋や体幹を鍛える効果もあるようです。
Researching about it a little, Hanging Health Method make us effect to strengthen abdominal and back muscles and core.
また空中での体の捻りは、良いストレッチにもなっているような気がします。
Twisting on air seems to be a good stretch for me.
取り敢えず、ぎっくり腰の予防になってくれれば、かなり嬉しいです。
Anyway, if it prevent strained back, I am happy.
今は、一日10~14時間は座りっぱなしですから。
Because I have to keep sitting on my chair for 10-14 hours a day now.
この年齢になって分かってきたのですが、
I've come to understand at this age,
―― 上司の個人的コメントは、部下にとっては「命令」になる
"A supervisor's "personal comment" becomes an "order" to his/her subordinates."
という現実と、
This is a reality of the situation, and
それに気がついていない上司が、恐しいほど多いということです。
The fact is that there are an alarming number of bosses who are unaware of this.
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私、特許創成に関する、課長クラスの集りの時に、
At a gathering of section chiefs regarding patent creation, I said that
『君たちのコメントは、部下にとっては"神の言葉"なのだから、むやみに自分の"個人的コメント"を口にしてはならない』
Your comments are the "word of God" to your subordinates, so don't be careless with your "personal comments."
と言いました。
そして、「部下は、必ず上司に忖度する」という実例を語って聞かせました。
And I said that real-life examples of how "subordinates will always surmise their superiors."
ところが、課長の一人から、
However, one of the section chiefs said to me,
「江端さんが特許について語るとき、"神の言葉"になっている、という事実に気がついていますか?」
"Are you aware that when Mr. Ebata talks about patents, it will be the "word of God"?"
と言われて、呆然としたことがあります。
I was stunned by his comment.
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"There are a frightening number of bosses who are unaware of this" is the fact.