1.背景
とにかく、バチカンの生命倫理に関する(日本語の)資料がすくなくて、大変。この論文は、ネット上で見つけた数すくない論文の一つ。
2. 概要
(1)命はいつから始まるか、について
(a)受精から、(b)着床から、(c)社会的動向と合わせて判断すべき
(2)カソリックが否定している事項
(a)結論:
カソリックは、人工受精、体外受精、は勿論、避妊も否定している。
(b)原則する考え方
結婚には2つの意義がある。
(i)夫婦の一体化、
(ii)生殖(子どもを作ること)
(c)論理付け:
(i)避妊は→夫婦の行為から生殖の可能性を故意に排除する→上記の原則(b)を破壊する
(ii)人工受精・体外受精→夫婦の営みを前提としない生殖→事実上の結婚の意味と結果を分裂させる→上記の原則(a)(b)の両方を破壊する