混乱する最前線

私達が炊き出しを終えて帰って来ると、センタには全国から届けられた子供用のおも ちゃが山と積まれ、スタッフの増田さんが怒鳴っているのが聞こえました。

増田さん：
「こんなものいくら持って来られたって、しょうがないのに、何考え ているのよ！！」

増田さん：
「電話にしたって、一度に一つのところにしかつながらないのだから、 そんなにたくさん連絡が取れるわけじゃないのよ！」

どうも、ボランティアの最前線では物資の流れに大きな混乱があるようです。必要な ものが必要なところに届かないようです。電話などはかなり復旧しているので、たぶん システムそのものに問題があるのでしょう。「だれか、パソコン通信を使える人はいな いのでしょうか？」と私が尋ねると、そこには誰もいないとの答えが帰って来ました。

（なんてこった！現場ではinternetもniftyもpc-vanもなーんにも使われていない！？）

「電子掲示板やニュースは、前線でこそ役に立つと思うのだけどなあ・・・」と、ぶつ ぶつつぶやいていたら、「あなた、日立でしょ！なんとかしてよ！！」と、文句を言わ れました。

『(シ研)の人間とパソコンを避難所一ヶ所に一人一台ずつ一年くらい配置できたらな あ・・・』と思わずにいられない私でした。