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2013-05-26 自分の好きな漢字一字

私の会社の隣には小学校があり、通勤経路からグランドを見渡すことができます。

最近、小学生達が運動会の練習をしているのを見ます。

昨日は、踊りの練習をしているようでした。

色とりどりの原色のコスチュームに、(多分、自分の好きな)一字(漢字)を書き入れた衣装をまとって、いました。

ざっと見たところ、「友」「勇」「信」「義」「誠」「一」「道」「学」「心」・・・などなど。

まあ、小学生の運動会というなら、この辺が妥当だとは思うのですが。

-----

つまらん。

私なら「独」「唯」「我」「卑」「軽」「浅」「蔑」「狭」「孤」「侮」「煩」「雑」 「猥」あたりを出すけどなぁ。

まあ、小学生がこの字を自分のコスチュームに書くに至ったら、まず、教師が止めるでしょう。

また、これで、学校や家庭の問題に気がつかないと失格だろうし、結構な騒ぎになるような気がします。

―― というようなことを考えながら、私は今日も出社しています。


2014-05-26 私、高校1年生の時に、痴漢にあったことがあるのです。

私、高校1年生の時に、痴漢にあったことがあるのです。

When I was a high school student, I was the victim of sexual molestation.

本屋で立ち読みしていた時に、尻を2回ほどなで回されました。

When I browsed in a bookstore, I was fondled my hip about twice.

ビックリして後ろを向いたら、歳の頃にして20歳くらいのニーチャンが、本屋から出ていくところでした。

Watching my back with tremendous surprise, a young man whose age seems to be twenty went out.

―― 一体何考えているんだ?

"What is he thinking on earth?

当時の私は、どのように反応したら良いのか分からずに、頭が真っ白になったことと、あの「恐怖」と「おぞましさ」を良く覚えています。

In the day, I could not understand my response and my mind became a complete blank. And I do remember both the frightfulness and the deformity.

女性ならば、それも若ければなおのこと、その「恐怖」と「おぞましさ」は半端ではないと思います。

If I were women, especially young girls, the frightfulness and the deformity should be overwhelming.

-----

私が「痴漢」を心底から憎悪できるのは、

The reason I can hate molesters, regardless of my sex (man)

ロジックだけではなく、実体験(人生で2秒程度でしたが)を持っているからです。

is not only to have own logic, but also was a victim just for two seconds.


2015-05-26 ―― ブログ実施者自身によって、ブログが自主的に削除された

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

まあ、当然です。

Well, it is natural.

「目標達成による完了」と「目標未達による完了」。どちらの「完了」が多いかは歴然としています。

"The end of the mission complite" and "the end of mission imcomplition". It is clear which is larger.

第一、「目標未達による完了」を、わざわざ声に出して宣言する人がいる、とも考えにくいです。

To begin with, it is hard to image the person who decreare "the end of mission imcomplition".

びっくりするようなケースでは、「ダイエットやります」と宣言したブログが、そのダイエットブログの最終回になっていたりしました。

To be suprised, the blog of declear of "I start diet" became the final round.

このパターン、結構な数ありました。

There are a lot of the above case.

さらに言うと、ダイエットブログで4ヶ月前に開始されたものを見つけることが絶望的に非常に難しい、という不思議な傾向も発見しています。

In addition, I noticed an odd trend that it becomes very hard to find the diet blog that has kept for four months.

確かに、2年間、4年間、そして7年間継続されている方もいますが、2ヶ月以上1年以下で継続中のダイエットブログは、絶望的に少ない。

Certainly, I could find the long term blog , for example, for two years, four years and more than seven years. But it is absolutely difficult to find the blog that has kept, ranges for two month to a year.

これは、

I estimate that this means

―― ブログ実施者自身によって、ブログが自主的に削除された

"the bloggers delete their blog by themselves"

ことが推認されます。

まあ、ここからは、次回の私の連載コラムをご覧頂きたいと思います。

After that, I hope you will read the next my column.

いずれにしても、「ダイエット」は、人間というものを理解する手段としては、最良の題材とであることは間違いなさそうです。

Anyway, I think that "diet" is the most sutable object in order to understand "human being" absoletely.

-----

あ、いかん。本来のお願いを忘れていました。

No-no. I forget my firsr purpose of this diary.

今回のアンケート、

In this questionnaire, I want to know

―― 私たち人類にとって、ダイエットとは何か?

"What is diet for our human being?"

という、哲学的アポリアに解を出す為にも、

To make this philosophical aporia clear,

皆さんからの圧倒的なアンケートのお申し出を、お待ち申し上げております。

I am waiting for overwhelming your applications about this diet.


2016-05-26 麻酔の効果が発動しないことの方が不安でした。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

不安と不安の入り交じった(誤植ではない)気持ちで、クリニックを訪問した私は、まず、結構な数の問診表と同意書へのサインを求められました。

After entering the clinic with feeling of fears and fears ( not typo ), I was asked to write a lot of interview sheet and sign a letter of intent.

ある同意書の内容は、「レアなケースですが、歯を食い縛って、マウスピースを強く噛み過ぎて、後日、歯が欠けることがあります」という、

In one letter, there was a line that "it is a rare case, but your tooth is going to be cracked , because of clenching mouthpiece by yourself."

―― 色々気にすることがあって、大変なんだなあ

"Hash realities are here"

と思わせる内容もありました。

一方、私は、

On the other hand, I was worry about my own background,

「不眠症で、時々、安定剤を摂取していること」や

"I sometimes take tranquilizers"

「アルコールに(比較的)強い」ことで、

"I have a high tolerance for alcohol"

麻酔の効果が発動しないことの方が不安でした。

I feared failure of anesthesia for the above backgrounds.

-----

その後、問診の時にもその話をしましたが、かなりあっけないほど簡単に「分かりました」と言われて、1分後には施術室のベッドの上に横たわっていました。

After that, when a doctor asked me about my condition, I told him about my concerns, however he said just "I understood". After one minute, I was on the bed in the operation room.

小さな紙コップに半分程の液体を飲むように言われてから、二人の看護師の女性が、色々な機械から伸びてきたプローブを、手際良く取り付けていきました。

After being asked to drink half cup of liquid, two nursing women started installing some probes of several measurement machine to my body.

ここまで、3分。

Just three minutes had passed until the above.

(続く)

(To be continued)


2017-05-26 『世界でたった一つの花』ではなく『世界でたった一人ぼっちの私』

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

お尋ねしますが、「ナンバーワン」と「オンリーワン」の違いは何でしょうか?

I want to ask for the difference between "number one" and "only one".

私は、

I think

(1)「オンリーワン」というのが、定量的または定性的な評価基準が存在しない、主観的な思い込み

(1) "Only one" is just a subjective illusion that doesn't have quantitative or qualitative assessment criteria.

―― つまり、自分が「世界で一つの花」と信じている『だけ』の「花」のことであり、

That means, the flower that only he/she believe "one flower in the world"

比して、

On the other hand,

(2)「ナンバーワン」とは、社会通念において、定量計測が可能な評価基準であって、その上で、その最高位にある、と誰もが簡単に理解できるもの

(2)"number one" is just an objective reality that enable quantitative or qualitative assessment criteria possible, and everyone can admit that it is a supremacy.

―― つまり、世界が「世界でたった一つの花」と認めている「花」である

That means, the flower that the world recognizes as "one flower in the world"

ということです。

もし、(1)の「オンリーワン」が社会通念上の価値として認識されているのであれば、そのような「オンリーワン」は、全て「ナンパーワン」です。

Even if "only one" of the above (1) is recognized as social values, all of the "only one" are "number one".

-----

となると、こういう反論がくるはずです。

In this situation, this controversy is coming soon.

『「オンリーワン」とは、自分の主観のみに基づく評価基準に基づく「ナンバーワン」で良いのだ』

"We can use the word "only one" by the evaluation criteria based only on our own view."

と。

なるほど。

That may be so.

それなら、最初からこう言えば良いのです。

Then, it is better to say the followings from the beginning.

『ナンバーワンよりオンリーワン』ではなく『他者評価より自己満足』

NOT "Be "only one" than "number one"" BUT "Be more self-satisfied that Evaluation of others"

『世界でたった一つの花』ではなく『世界でたった一人ぼっちの私』

NOT "only one flower in the world" BUT "I, who are alone in the world"

と。

(続く)

(To be continued)


2018-05-26 私は、「ボランティア」という言葉が、あまり好きではありません。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

他の人ことは知りませんが、私は,

I do not know other people, but I

■毎日、自分のパフォーマンスの限界まで働く、企業エンジニアで

- am a company engineer who works to the limits of my performance everyday,

■さらに週末であっても、最悪18時間、パソコンと格闘している週末ライターです。

- am a weekend writer who is struggling with a personal computer for 18 hours a day, even on weekends.

ですから、「3通のメールで済むことを、月1回、2時間以上のミーティングで時間を奪われること」に、―― 心底から困っているのです。

So, I really feel trouble from the bottom of my heart, that "To be deprived of time at meetings of once a month, 2 hours or more, instead of three times mail exchanging"

自分のできることだけを、最短時間でとっとと終わらせてしまいたいのです。

I want to finish only what I can do in the shortest possible time.

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今の私は、もう、町内会を、一般社団法人として、ちゃんと登録して、サービスを提供する利益団体としてしまえばいいのに(そしてギャラも貰えるようにする)、とさえ思っています。

I am thinking that the NA should be registered as a general incorporated corporation, and make it as a profit organization that provides the service (and I will be given a money).

私は、「ボランティア」という言葉が、あまり好きではありません。

I do not like the word "volunteer" very much.

どんなに少額であれ、金のからむ組織は、分かりやすくていいと思います。

Whatever the small amount, I think that the organization of gold narcotics should be easy to understand.

ただ、町内会などの場合は、簡単に「馴れ合い」とか「癒着」とか発生しそうな気もします。

However, in the case of NA etc., I also feel that it seems to happen easily, such as "familiarity" or "adhesion".

そう考えると、私の考えは、一概に「良い」とは言えないかもしれません。

If so, my opinion may not be totally "good".


2019-05-26 では、くだんの「AIボタン」は、本当は、何と呼ばれるべきなのか?

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

第二次AIブームの時、「AIボタン」などという厚顔無恥なインタフェース名を回避する為、各社が努力した跡が見受けられます。

At the time of the second AI boom, in order to avoid thick-faced shameless interface names such as "AI button", I could see the trace that each company made an effort.

■おまかせボタン

- "Automatic button"

■これだけボタン

- "Only button"

■これっきりボタン

- "Limited button"

■ファジィ/ニューロボタン

- "Fuzzy/Neuro button"

何を目的としていて、何を実装しようとしていたのかが、一目瞭然の素晴しいネーミングだったと ―― 今になってつくづくと思います。

I think the above names were wonderful, because of what they were trying to do and implement.

-----

『「AIボタン」なるリモコンを具備したクーラー』を、世間に登場させてしまったことについては、色々な人が、色々な人に責任をなすりつけているでしょう ――

Different people are putting responsibility to different people about the fact that "air conditioner equipped with remote control with "AI button".

―― といって逃げるのも、ちょっと卑怯だと思うので、今回は、一つ「特定」してみましょう。

However, I think that I am coward to run away, so this time, let's "specify" the target.

私は、この主犯は、「NHKの夜7時のニュース」であると思っています。

I think that the main offender is "NHK 7 o'clock news".

腐っても天下のNHKが、最適化問題アルゴリズムと、データ解析手法に基づくソフトウェアを、"AI"と言い始めたのであれば ――

NHK, even if it's off, started to call "AI" easily, about Software based on optimization problem algorithm and data analysis method.

そりゃ、他のマスコミ、あるいは知識人と言われる人々が、検証することもなく、安心して"AI"を使い始めると思います。

Well, I think that other media or people who are said to be intellectuals will start using "AI" with confidence without verification,

しつこいですが、AIとは、"人口"の"知能"の略称です。

Although persistent, AI is an abbreviation of "intelligence" of "population".

では、今のソフトウェアの一体どこに、"知能"があるのか ―― もういい加減に、誰か私に説明して下さい。

Well, please explain to someone where on earth do I know "intelligence".

After reading this all.

-----

では、くだんの「AIボタン」は、本当は、何と呼ばれるべきなのか?

So, what should we really call the "AI button" ?

「室内または室外の温度湿度を検知して、過去の事例から目標とする室内の温度湿度に短時間で追従する制御アルゴリズムと、人間の人数または行動パターンを推論するアルゴリズムと、その人間のアクティビティに適した室内状況を推測するアルゴリズムと、ユーザのリモコン等の操作状況を学習して、そのユーザの室内状況の嗜好を推測するアルゴリズムからなる、制御プログラムを起動または停止インターフェース(ボタン)」

"Start or stop control program interface (button) with detecting the temperature and humidity inside or outside, a control algorithm that follows the target room temperature and humidity in a short time from the past cases, an algorithm for inferring the number or behavior pattern of human beings, an algorithm for estimating room conditions suitable for the human activity, learning the operation situation of the user's remote control etc, and consisting of an algorithm to infer the preference of the user's indoor situation"

と言われるべきです。

will be correct.

少くとも"知能"は1mmも入っていないので、"AI"は誇張表示です。

Because at least "intelligence" does not contain at all, so "AI" is exaggerated.

消費者庁が、行政指導しないのは不思議です。

It is strange that the Consumer Affairs Agency does not provide administrative guidance.

まあ、上記のような長いネーミングがダメなら、素直に「これっきりボタン」にしておけばいいんですよ。

Well, if not the above long naming, they should be honest and use "limited button"

無理せず。

Do not overwork themselves.


2020-05-26 実際に、歴史の教師は「歴史が重要だ」と言い続けていますが、はっきり言います―― 「古代エジプトのファラオが誰であろうか、その国が滅びようが、それが何だと言うのか」

米澤穂信さんの氷菓シリーズ外伝(?)「ふたりの距離の概算」より抜粋

Excerpts from Honobu Yonezawa's "hyouka" series outside story "Estimating the Distance Between Us"

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「黒い猫でも白い猫でも菓子をくれるのはいい猫だ」

"Black cat or white cat, it's a good cat to give me candy."

大日向はきょとんとした顔になった。

Ohinata frowned.

「えっと、周恩来」

"Let's see, Zhou Enlai"

「李登輝だろ」

"It's Li Teng-hui"

横から伊原が口を挟む。

Ihara speaks from the side.

「蒋介石じゃなかったけ」

"It wasn't Chiang Kai-shek, was it?"

やりとりを聞いて、千反田が無理に笑うようなひきつった表情になった。

Hearing the exchange, Chitanda got a twitchy look that made her laugh unreasonably.

「ええと、その、ホー・チ・ミンですよね」

"Um, it's, uh, you know, Ho Chi Minh."

なんとかボケようとしている。悪いことをした。ちなみに俺は本当に忘れていたのだが、話をしているうちに思い出した。トウ小平だ。("トウ"は、登におおざと)

Somehow she's trying to blur. I did something wrong for her. Incidentally, I had really forgotten about it, but as we were talking, I remembered it. This is To Kohei.

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という話に登場してくる歴史上の人物について、次女(高校3年生)が全く知らなかったので、正直、青冷めました。

My second daughter, a senior in high school, had no idea about the historical figures featured in the above story. I went out of the blue, to be honest.

江端:「おい、『氷菓』の登場人物は、全員、高校2年生だぞ」

Ebata: "Hey, the characters in Hyouka are all 2nd year high school students.

次女:「『氷菓』の登場人物はフィクションだよ。あんな知識を日常的に持っている高校生はいない」

Second daughter: "The characters in "Hyouka" are fiction. No high school student has that kind of knowledge on a daily basis.

江端:「当時の私は、全部答えられたぞ」

Ebata: "I could have answered all of those questions back then!

次女:「それは、パパが偏った知識を持っていたからだ」

Second daughter: "That's because you had biased knowledge.

江端:「そんなことはない。ママだってちゃんと答えられる」

Ebata: "It's not like that. Even your mom can answer that question properly.

と、この話題を、嫁さんに振ったら、

And when I mentioned the subject to my wife, she said

嫁さん:「もちろん、それらの名前は全部知っている。ただ、その人が、何をした人かを忘れただけ」

Wife: "Of course, I know all those names. I just forgot who and what they did.

江端:「それを『答えられない』というんだ」

Ebata: "It's "I cannot answer".

と、ツッコんだところに、さらに、次女がツッコんできました。

In addition, the second daughter interrupted me.

次女:「というか、パパ、その人物の名前を知っていたからといって、何だというの?」

Second daughter: "Well, Dad, just because I knew the person's name, doesn't make it any less important.

江端:「何だか、それくらいのことを知っていないと、めちゃくちゃヤバい気がするんだが」

Ebata: "Somehow, I feel like I'm in deep serious if you don't know that much about it.

次女:「それは、パパの思い込みだ。そんなことより、『お菓子のレシピ』の内容を知らない方が、私達の世界では遥かにヤバい。パパは、お菓子について論じることができる?」

Second daughter: "That's what you think. It's far worse in our world to not know the contents of the "cake recipe". Dad, can you argue about sweets?"

江端:「1mmも論じることができないな」

Ebata: "I can't argue it at all"

次女:「歴史上の人物よりも、お菓子のレシピの方が有用性があり、有用性があるものが正解でしょう」

Second daughter: "There's more utility and usefulness in a cake recipe than in a historical figure, and something useful would be the right thing to do.

Ebata: "Certainly, I think I've been arguing that

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どの教師も、『自分の教えている教科こそが重要だ』と言います。

Any teacher says, "It's the subject I am teaching that's important."

それは、教師たちの自分の存在意義と尊厳を守る為の、「矮小な自己防衛」とも言えます。

It can also be described as "petty self-defense" to protect the teachers' sense of existence and dignity.

実際に、歴史の教師は「歴史が重要だ」と言い続けていますが、はっきり言います―― 「古代エジプトのファラオが誰であろうか、その国が滅びようが、それが何だと言うのか」

In fact, history teachers keep saying "history is important," but let's be clear "Whoever the pharaohs of ancient Egypt were, whether their country perished or not, what does it matter?

つまるところ、嫁さんの名言「リトマス試験紙が何色になろうが、それがどうだと言うの」と同じ話です。

In short, it's the same story as my wife's famous quote, "It doesn't matter what color the litmus test paper is.

知識に有用性を求めるのであれば、「実学に基づく利益回収モデル」が唯一の正解です。

If you want usefulness in knowledge, a "profit-recovery model based on actual learning" is the only correct answer.

長女:「自分の知っていることを、世の中の基準のように論じることは、"暴力"なんでしょう?」

Eldest: "It's violence to argue what you know as if it's the world's standard, isn't it?

と、纏められてしまいました。

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I was thinking about this story...

『間違っているのは、私なのか?』

"Am I wrong?

と、暫くの間、深い懐疑の闇に沈んでいました。

For a while, I sank into a deep darkness of skepticism.


2021-05-26 ―― うるさい!『イノベーションの作り方』なんぞどうでもいいから、お前の考えた『イノベーションそのもの』を教えろ!

I did a lot of research on iPS cells before.

ですので、iPS細胞の応用技術については、並々ならぬ興味を持っています。

Therefore, I have an extraordinary interest in the applied technology of iPS cells.

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The results of an experiment using iPS cells showed that a drug for Parkinson's disease may also be effective for ALS patients.

ここで重要なのは、「患者に直接投与した」ではなく、「患者のiPS細胞を使って確認した」という点にあります。

The important point here is not that the drug was administered directly to the patient, but that it was confirmed using the patient's iPS cells.

最終的には、実際の患者にも投与して効果が確認された訳ですが、この技術の凄さは、「マウス」でもなく「他人である被験者」でもなく、「患者本人のiPS細胞を使って確認した」という点にあります。

Finally, the effect was confirmed by administering it to an actual patient. The greatness of this technology was the fact that it was confirmed using the patient's own iPS cells, not mice or other people.

つまり、「効果が現われなかった場合は、投与をしなくて良い」 ―― という、極めて安全度の高い投与が可能となることです。

In other words, it is possible to administer the drug with a very high level of safety: "If it does not work, you do not have to administer it.

こうした、患者のiPS細胞を使って、薬を探す研究は「iPS細胞創薬」と呼ばれているそうです。

This kind of research to find drugs using patients' iPS cells is called "iPS cell drug discovery".

『One to One マーケティング』ならぬ、『One to One 投薬』です。

It's not "One to One Marketing", but "One to One Medication".

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―― 新薬を開発することだけが、創薬ではない

"Developing new drugs is not the only way to create new drugs"

という、目からウロコが落ちるような話で、かつ、「難病であるALSに効果がある」という話を聞いて、その日は、私はいい気分でした。

I was in a good mood that day when I heard about the wonderful and "effective treatment for ALS," which is an incurable disease.

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『イノベーション』を連呼し、『イノベーションの作り方』などという本の表題を見る度に、

Every time I see the word "innovation" and the title of a book like "How to make Innovation",

―― うるさい!『イノベーションの作り方』なんぞどうでもいいから、お前の考えた『イノベーションそのもの』を教えろ!

"Shut up! I don't care how you create innovation, just tell me your idea of innovation itself!"

と、叫びたくなる私には、こういう、素晴しい応用(アプケーション)事例を聞くと、嬉しくなってしまうのです。

That's why I get so happy when I hear about such wonderful applications.


2022-05-26 『江端さんの、出世に対する無関心が、このような事態を招いたのです』

私は、ずっとヒラの研究員です。

I've been a flat researcher of a company for a long time.

ですので、基本的に、強い発言力がありません。

So basically, I do not have a strong voice.

以前、とある制御システムについての提案をしたのですが、不採用となりました。

Previously, I propose about a control system, but it was rejected.

その2年後に、「採用されたシステム」がコケました。

However, the "accepted system" was down two years later.

(これは、たまたま、です。私も結構な頻度で、予想を外します)。

(This happened by change. I also miss predictions quite often)

ただ、その時に、その事を、後輩から叱責されたことがあります。

At that time, I was accused of that thing from a junior colleague.

『江端さんの、出世に対する無関心が、このような事態を招いたのです』

"This tragedy occurred because of an indifference about your promotion"

と。

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「権力とか名声とかに無欲であることは、美徳である」という思い込みを持っていた私は、ブン殴られたようなショックを受けたのを覚えています。

I remember that I was pretty shocked to hear his opinion, because I believe that "being selfless against power and prestige is a virtue."

この世の中には、『責務としての出世』という考え方があるようです。

There seems to be a thought of "promotion as a duty" in the world.

皆さんは、後輩に迷惑をかけない程度に、出世するようにして下さい

You all should try to promote, avoiding troubles for your juniors.

私は「もう手遅れ」ということで、免責として下さい。

I am "too late" for this, so please excuse me.


2023-05-26 "―― だが、その時までは世界は君達のものだ。それまでは存分に楽しむがよい"

最近、アニメなどを見ていて思うのですが、

Recently, when I watch animations on TV,

―― 『異世界』に転生しないと、『のんびり』すらできんのか

-- Can't we even "relax" without being reborn in "another world"?

と。

「そうかもしれない」と、私も思うことはあります、

Sometimes I agree with my opinion.

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本日、往復4時間かけて大学に行き、1人の学生の15分間のゼミ発表を聞いて、帰りました(6人中5人が発表をキャンセル)。

Today, I went to college through four houses round trip and heard a student's 15-minute English seminar presentation, and left for home (because 5 out of 6 students canceled their English presentations)

『ここは異世界、ここは異世界、ここは異世界、ここは異世界・・・』と心の中で何度も唱えて、帰宅しました。

I went home repeatedly chanting in my mind, 'This is another world, this is another world, this is another world, this is another world....'

社畜化したシニア社会人の常識や価値観を、若者の学び舎に押しつけるべきではありません。

I should not impose the common sense and values of senior working adults as corporate enslaved people on young people's learning centers.

なにしろ、社会人になれば、洗脳を完了するのに一ヶ月もかからないのですから。

After all, once they become business persons, it takes less than a month to complete the brainwashing of their company.

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"―― だが、その時までは世界は君達のものだ。それまでは存分に楽しむがよい"

"-- However, now, the world is yours. Until then, enjoy it to the fullest."

Excerpt from "The Tragedy of Shibuya Station" by Mr.Ebata's Small Talk