最近のアニメの設定はかなり難しい、というお話は以前しました。
例えば、神話の世界の話と現実の世界を融合させる作品など、原作者の勉強の度合いが問われるものが多いです。
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私の高校時代の友人の一人に、こういう創作をして、実際に絵まで描いて、フィギュアを造っていた男がいました。
恐ろしい程の先見の明だと思います。
しかし、30年以上も前の世界は、インターネットもなく、コミュニティもなく、そして「オタク」という言葉すらなく、そのようなサブカルチャーの 存在自体が認められていなかった時代です、
このような時代にあって、このような創作を行う者が、どのように取り扱われていたかは、想像に難くありません。
単なる、変人扱いです。
私も、その作品をどのように評価するべきなのか、、その方向すらも分かりませんでした。
彼のお母さんから、密かに相談を受けたこともありますが、私はまともな返事ができませんでした。
今になって思えば、現役の男子高校生に対して、無茶振りもいいところです。
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彼が今どのように過ごしているのか、全く分かりません。
「時代に愛されない」というのは、こういうことなのかもしれません。
そして「時代に愛されない」という生き方は、多分「英語に愛されない」という人生よりも、はるかに辛かっただろう、ということだけは分かります。