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2013-05-06 うつ病製造歌唱曲 [長年日記]

テレビで昭和ソングのヒット曲のランキングがされていました。

「元気を出して」「愛は勝つ」「それが大事」等が、高位ランキングされていました。

なつかしい。

黙っていても、研究室のゼミや、京都の街中のどこにいても聞こえてきた曲です。

学会発表や卒論の終盤、体力の限界の佳境の時に、良く聴いて、気力を振り絞ったものです。

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「それが大事」の歌詞は、

『負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事 駄目になりそうな時 それが一番大事』

で、始まります。

歌というのは、人間の非日常を歌うからこそ、人を感動させるものであることは十分承知の上で申し上げますが、

―― この曲、「鬱(うつ)病製造歌唱曲」

と名付けてもいいかもしれないなぁ、と思ってしまった私がいます。

『負けちゃう事 投げ出しちゃう事 逃げ出しちゃうこと事 疑うこと事 駄目になりそうな時 それが一番大事』

として、歌を作り直すと、多分、今の時代でもう一度、当てることができると思う。

歌手のさだまさしさんが、この辺りの振舞いが上手いです。

あの大ヒット曲「関白宣言」の、応答歌(?)といっても良いのかもしれませんが、

「関白失脚」という歌を作っています。あのセンス(バランス感覚)は抜群です。

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ついでに、今「愛は勝つ」の歌詞も見ているのですが、私かなり長い間、歌詞を勘違いしていたようです。

『心配ないからね 君の想いが誰かにとどく明日がきっとある』

「誰かに届く」です。

大切なことなので、もう一度言います。「誰かに届く」です。

「誰か」とは、「不特定の第三者」のことです。

主体を「私」に変えて、再度解説を試みます。

―― 私の想いが、不特定の第三者(×好きな人)に届く未来がある

こんなことを「心配ないからね」と保証されることに何の意味があり、

どういう文脈で「愛は勝つ」という結論に至るのだろうか?

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繰り返しますが、「歌というのは、人間の非日常を歌うからこそ、人を感動させる」ものですので、そこに論理的な一貫性を求めるのは、ナンセンスというものです。

ちょっと、昔の思い出で、遊んでみました。

それはさておき。

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今日の結論は、上記の内容ではありません。

私が「歌謡曲」を知っていたということに、家族全員が一斉に驚愕の声を上げたということにあります。

私が、「生まれた時から、今の私のままである」という思い込みを、そろそろ、修正してくれないかなぁ、と本気で思います。