今度の寄稿コラムの為、長女の為に「ゴルゴ13」を購入しました。
ゴルゴ13とは、超一流のスナイパー(狙撃手)である国際的テロリストの活躍をベースとして、世界の国際的な政治・経済・宗教・宗教は勿論、軍事、最先端技術を分かりやすく解説する劇画漫画です(江端解釈)。
まあ、正直に言うと、私の国際問題に関する勉強のきっかけは、この「ゴルゴ13」から始まっていることが多いです。
例えば、メジャーな国際問題である「パレスチナ問題」の全体像を把握したければ、「ゴルゴ13」だけで十分でしょう。
もちろん、何もかも正確に記載されている訳ではありません(特に、コンピュータとネットワーク関連では、私でも誤記を指摘できる箇所もある)。
しかし、全体としては、驚異的な知識と学習がベースになければ、到底可能とは思えない程の、素晴しい作品です。
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ゴルゴ13は、自分の依頼を完遂する為に、それぞれの専門家(武器商人、コンピュータエンジニア等)に、色々な機材を発注するのですが、私に言わせると、
―― ゴルゴ13、その発注方法ではだめだ。
と突っ込みたくなることがあります。
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(例1)
技術者:「ということは、ネットワークに過負荷を与えて、通信を不能にするということですか?」
ゴルゴ13:「俺の質問だけに答えろ」
(例2)
武器商人:「あなたは、我が国の権力基盤の一端を破壊しようとしているのか」
ゴルゴ13:「余計な詮索はするな」
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これでは駄目ですね、ゴルゴ13。
背景、趣旨、目的、そして詳細な計画案、問題点、それらを開示することによって、より良い提案がされて、計画が具体化し、作戦の成功率が高まるというものです。
このような秘密主義が、プロジェクトを頓挫させることは、歴史を見るまでもなく明かなことです。
まあ、それでは、劇画漫画としてしては面白くないし、大体テロリストが他人に作戦を開示した段階で計画としてはアウト、ではありますけどね。
それはさておき。
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なぜ、私が「ゴルゴ13」を長女に買い与えたかは、あと2週間程で分かると思います。