二日ほど家を留守にしていて、帰宅したところ、
―― 家族が、百人一首の札を読んでいました。
あきらかに、「ちはやふる」の影響です。
でも、家の中に、和歌が響くのは悪くありません。
たとえ、明らかに「歌の意味を誤解して歌っている」と分かっていても、です。
なんだかんだいって、百人一首は日本人であれば一度は完全暗記させられる(よね?)、日本が誇る美しい短歌ですからね。
# 百人一首とTwitterを絡めた私のコラムは、こちら。
それはさておき。
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―― 出札は狙っていない札へ
―― なんでだ?
―― なんでそんな呼び込める? (「ちはやふる」17巻より)
と、百人一首でさえ、これほどドラマチックに描けるのに、
なんで、「研究者」の熱血マンガが存在しないのだろうか。
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―― 最急降下法のパラメータは狙っていない解へ
―― なんでだ?
―― なんで非線形方程式の多次元初期値が、そんなに上手く配置できる?
という風に、コンピュータサイエンスであっても、そして、他の科学技術の分野であっても、「運」と「才能」が支配する世界のドラマを描くことはできるのです。
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文部科学省は、もう、カリキュムを工夫することは、一時留保しませんか。
技術立国日本の再生には、(サブ)カルチャーと結託して、科学分野の熱血マンガを創作した方が、絶対に早い、と思う。
「宇宙兄弟」も悪くないが、あれはちょっと「遠い」。
皆、気がついていないかもしれないが、あのヒビトは勿論、ムッタでさえも、
■TOEICフルスコアレベルの英語を普通に使っていて
■ロシア語も普通に喋れるはず(宇宙飛行士の必須言語だったと聞いた)
ですし、そのほか、色々、凄いんですよ、宇宙飛行士になる人達の属性は。ちょっと青冷めるくらい。
# 詳しくは言えないんだけど、以前、JAXAにコネのある人から話を聞く機会がありまして。
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という訳で、もっと、手近な科学分野の層を増やすには、「ちはやふる」の科学技術バージョンです。
ネタ出しなら、いつでも手伝います。