最近、午前8時頃に、あの有名な「奥様は魔女」が再放送されているようです。
これほど再放送を繰り返す番組も珍しい。
1960年代の、あのパナックスアメリカーナを、地で体現している、あの能天気ソープオペラ(日本でいう「ドラマ」)です。
しかし、あれが50年前の作品かと、思えるほど素晴しい作品です。
-----
私が小学生の頃、寸劇の演出で使い倒していたのは、
■8時だよ全員集合
の作風と、
■奥様は魔女
のギャグ
だったりします。
-----
昔、相模原にある在日米軍の居住区の家族に、英語を教えに貰いにいっていた時のこと、ソープオペラの話題になりました。
Tomの好きなソープオペラは何か、と尋ねられたので、この「奥様は魔女」と、もう一つ、
―― えっとね、二人の非常にファニーなお嬢さんというか、おばさんというかが、どたばたの喜劇をするものだったのだけど・・・
それは「アイ・ラブ・ルーシ」だな。そうそう、そんな題名だったよ、と、随分盛り上がったものです。
-----
えっと、本日の話題はそこではなくてですね、この「奥様は魔女」の原題の話です。
"Bewitched"
直訳すると、
「魅惑された」です
まあ、このニュアンスを生かすとすれば、「魔法をかけちゃうぞ!」という感じの邦題になっても不思議ではなかったのです。
これを、
「奥様は魔女」
という、歴史的に著名な題名に翻訳した、凄い日本人がいたことに感動します。
-----
それと私は、米国で購入した、"Bewitched"のDVDもいくつかもっているのですが(後輩にも協力してもらって、沢山録画もしてもらった)、
「奥さまの名前はサマンサ。そして旦那様の名前はダーリン。ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でもただ一つ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです」
という、あのオープニング。
本家には、あのセリフありません(音楽だけです)。
私は今、著作権の27条(翻案等)、28条(二次的著作物)あたりで、技術コラム書いているのですが、こういう作品を見ると、その意義がよく分かります。