中二病の範疇とは限りませんが、それでも、中二病の根源的な病巣が、
「世の中が不公平なのは何故だろう」
からスタートしていることに、疑義のある方は多分いないだろうと思います。
そこで、提案なのですが、
2010年に、NHKで一世を風靡した番組「ハーバード白熱教室」を、中学二年生に見せてみたらどうでしょうか。
(リンク→ NHK ハーバード白熱教室)
昨夜、深夜、たまたま、第8回の「能力主義に正義はない?」を見てしまって、本日寝不足で辛いです。
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それにしても、世の中の公平性を、正義(Justice)(「倫理」と言った方が当っていると思うけど)観点から、徹底的に検討し、批判を続けるというスタンスは、
「中二病が投げかけている疑問こそが、人間が求め続けている哲学の根源」であることを、明確に語っていると思います。
■「世の中が不公平なのは何故だろう」→ 「そういうものだ、仕方がないよ」といって、逃げることを「しない大人がいる」
■中二病的観点に対して、一生懸命闘っている大人が存在している
■筋が通って、納得できる理論を提示し、それを批判して別の理論を構築し、真理を求めて格闘している大人がいる
という事実は、若者に大きな安心感を与えるように、思えるのです。
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私は、この番組を中学生の時に「見たかった」と思うのですが、同時に「見なくてよかった」とも思っています。
私が哲学なんぞを専攻したら、人生のどこかで絶対に転んでいただろう、と確信を持って言えるからです。