(Continuation from yesterday)
付き合ってきた彼女達には、私の、その浅学で、狭量で、卑怯な人間性を、直ちに見破られてた ―― のだろうと思います。
とは言え、「浅学」「狭量」「卑怯」は、上書きできない、私の本質的な属性であったし、「優しさ」とか「愛情」やらを、自分の属性だと主張する程、私はずうずうしくもありません。
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『将を射んと欲すれば「将」を射よ』の戦略として、私は
「誠実」
を全面に出しました。
「恋愛における誠実」とは、ぶっちゃけて言えば「恋愛の2トラックを実施しない」。意訳すれば「二股かけない」で、まあ良いでしょう。
# そもそも「2トラック」できるだけの器量もなかったけどさ。
しかし、私の「誠実」戦略ほど「不誠実」なものはなかったと思います。
なにしろ、「誠実」であることのメリットは、誠実そのものではないと思っていましたから。
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私の考える「誠実」のメリットは、以下の通りです。
(1)安い
「誠実」はコストが安いです。嘘をつきそれを重ねることに比べると、高等な技術や知能は不要で、リスクもありません
(2)簡単
また「誠実」はシンプルです。2つめの誠実とか、複数シナリオを必要せず、ただ、どのような場面であれ、誠実であることだけを実施すれば足ります。
(3)長期戦略向け
さらに「誠実」は、長期戦略に向いており、今のトレンドにも会っています。晩婚化がデフォルトになっている以上、姑息な「技」を駆使した短期戦略より、勝率が高いです。
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つまり、「誠実」とは、
○頭が悪くて、
○トラブルに高速に対処する能力もなく、
○学力も知識も乏しく、
○そもそも「愛」という無体物を理解できない、
○浅学で、狭量で、卑怯な
そういう人間に適した、
『最適戦略』
そのものなのです。