江端です。 日帰りでベイルスキー場に行ってきました。 朝7時くらいにフォートコリンズを出て、2回休憩を入れて、10時過ぎには到 着していました。 ベイルは、Interstate 70(I-70)から車で0分の所にあるので、三百数十キロ あったとしても、3時間で到着できる訳です。 問題は、麻生の託児所の件でした。 キーストーンで、麻生をカーゴに背負って滑っているところを、スキーパト ロールに拉致され、そりで強制的に麓まで連行されてしまって以来、私も心を 入れかえ、麻生が自力で降りてこれるようになるまでは、一切ゲレンデには連 れていかないと決めました。 託児所は、すでに予約が満員で、Waiting Listに入れて貰い、携帯電話の番 号を知らせて、家族でベイルの街をぶらぶらしていました。 午後1時近くになって、電話がかかってきたので、麻生を託児所にあずけて、 半日券を購入後、スキーゲレンデに出たのが午後1時45分。 そこから、託児所のピックアップのリミットの4時15分まで、脇目もふらず、 山頂から麓までを2本滑りきりました。 コロラドのスキー場が素晴しいことは、もはや言うまでもないので、言いま せんが、特に雪質の点で、カナダ(ウイスラーに一回行っただけだけど)に勝っ ていると信じます。 ここのところ、アスペンスキーの本場での訓練のかいがあってか、嫁さんの 上達が著しく、上級コースのコブ斜面も、ゆっくりですがそつなく降りて行き、 結婚以来10年計画でエキスパートに育てるという私のプランは、地道に成果を 上げているのだと実感いたしました。 ----- さて、本題はここから。 アメリカの飯は、ほとんど(西海岸のシーフードと寿司は除く)不味いです。 断言しますが、「口に合わない」と言うレベルではありません。 アメリカ生活での外食というのは、私にとっては苦痛です。 ですから、「ベイルは世界的に著名なスキーリゾートだから食事は旨いんだ」 と書かれていたページ (http://www.goskiamerica.com/JVail/JVailMain/VailGuid.pdf) を読んでも、信じてはいませんでした。 食べるまでは。 スキーのリフトが完全に止る5時から30分以内が勝負!と、混み出す前のレ ストラン探しに、ベイルの街に繰り出しました。 そして、シックな感じの、どうみても高級レストランにしか見えない 「スイートベイジル」を見つけ、予約なしのダメ元で、麻生を載せたベビーカ ごと店に飛びこみました。 しかし、5時30分開店の5分前と言うこともあり、あっさりテーブルが取れて しまいました。 麻生は、託児所で昼寝をしなかったらしく、食事の間ずっとベビーカで落ち 続けていましたので、私達は本当に久しぶりに、夫婦で会話しながら食事を楽 しむことができたのです。 そのレストランで出てきた、スタータの蟹のソース仕立てと海老のスープを 食べた時、一瞬その美味しさにびっくりしました。 「アメリカにしては」ではなく、「素材が新鮮だから」と言うのではなく、 本当に料理自体が信じられないくらい美味しいかったからです。 メインコースも同じ感想でしたが、特に、デザートのプディングを口にした 時、----- 私はすでにローカルビールを2本飲んでいて、かなりできあがって いたのですが ----- 生れて始めて、「デザートの美味しさで酔いが覚めた」 と言う経験をしました。 その後、嫁さんは、イルミネーションが美しい氷点下のベイルの街の中を、 ショッピングに専念しておりましたが、私は麻生のベビーカーを抱えて、階段 を登り、狭い店の中をうろうろしながら息を切らせる、という試練が待ちかま えていたのでありました。 9時20分にベイルを出発し、知る人ぞ知る、恐怖のI-70のホワイトアウトの 洗礼(これについては、いずれ機会があったら書こう)をタップリ1時間半は浴 び、無事、午前0時20分に自宅に到着しました。 ----- さて、今回私が言いたかったことは、ただ一つ。 ベイルに行ったら、なにがなんでも「スイートベイジル」に行き、どのよ うな手段を取ろうとも、デザートの「プディング」だけは食べて来なさい、と 言うことです。 ではでは。