明後日の朝は真っ白いゲレンデに立っているのだ、と思うと何だか体が浮いてしまい そうなくらい楽しい気分になり、締切がクリスマスと言う憂鬱な原稿のことなど、すっ かり忘れ浮かれながら仕事をしていた、午後4時30分。
リリリリリーン
電話の声は、その後も払い戻しの手続きやらをしゃべっていたようである。 が、放心状態の私には何も聞こえないのであった。 私の電話のやりとりを聞いていたユニットの人間の笑いが、高らかに響きわた っているのを、遠のく意識の中に聞いた様な気がする。
これで、私の今年のスキーは完全に終わった。
私のできることは天に向かって祈ることだけである。
「気温よ上がれ〜、雨よ降れ〜、日本の雪を全て溶かし尽くすのだ〜〜!!!」
------------------------------------------
ここ2、3年、酷く暖かい冬が続いているような気がします。
これは、地球温暖化現象のせいなのでしょうか?
そのうち、
「おじいちゃんの若い頃はな、日本の中でもスキーができたんじゃ。それはもう
若者たちが狂ったようにスキー場に集ってなぁ。」
「お義父さん!やめて下さい!、子供にそんなデタラメを教えるのは!!!」
なんて時代にならねばよいが。