江端さんのひとりごと             「高齢化社会」  私たち夫婦の住む「ベルメゾン柿生」は、小田急柿生駅から歩いて3分のと ころにある、河川沿いのアパートです。  この近くには、小・中・高一貫教育の女子学校があり、ちょうどアパートの 前が通学路となっている為、通学時刻になると、同じブレザーの制服を着た実 に何百人の女子生徒達がアパートの前を通ります。  この風景は実に壮観です(*1)。 (*1)この話しを聞いた、セーラームーン(*2)に詳しい後輩N君は   「そのアパートに引っ越します!」と高らかに宣言した。 (*2)セーラー服を着た少女たちが悪と闘うと言うストーリのアニメ (らしい)  一般的に、女学生が集まると、その人数に「比例」ではなく「指数」的に喧 騒が激化する傾向があるようで、私たちも通学途中の彼女らの尋常ならない大 声に目を覚まされる毎日です。 ---------  昨夜の食後、テレビの前で転がりながら、ふと嫁さんが思い出したように言 いました。  嫁さん:「そういえばね、この前の朝、女の子(女学生)達、なんか      すごいこと言ってたなぁ。」  私 :「ふ〜ん。何て?」 嫁さん:「大ーきな声で、『彼に何人女がいてもいいのよ!最後に私 を選んでくれれば!!』って・・・。」  私 :「・・・・・。」  唖然とすると同時に、大笑いをしてしまった私でしたが、 (これは、まるで、場末の酒場で屋台のおやじに絡んでいる、男に捨てられた ばかりのOLのお姉さんの捨て台詞、そのものではないか・・・・。)  と思ってしまいました。 ---------  この現象は、「早熟」と言う言葉では括れないような気がします。  最近の子供たちは、私たちが考えているよりも、相当「老齢化」しているん じゃないかな、と、ひとりつぶやく、ひとりごとの江端さんでした。 (この「江端さんのひとりごと」は、コピーフリーです。全文を掲載し、内容 を一切変更せず、著者を明記する限りにおいて、自由に転載していただいて構 いません。)