Errors-To: owner-kobore@iijnet.or.jp Sender: owner-kobore@iijnet.or.jp Status: U  こんにちは、江端です。  昨日もかなり遅くまで仕事をせざるを得なくて、ようやく夜の11時頃に小 田急柿生駅に着きました。  駅前のミスタードーナッツの前を通り過ぎようとすると、お酒(多分ウイス キー)の入った小さな御猪口を持った顔の赤いおじさんが、直立不動のままで 、小さい声でしたがなにやら演説風に語っていました。  私は、常日頃から「こぼれネタ」を探しているので、ゆっくり歩きながら、 このおじさんの声に耳を傾けていました。  『・・だ、だからだなぁ、・・・ちゅ、ちゅ、中国を武田信玄とすれば、ろ 、ロシアはぁ・・・上杉謙信にぃ、為るわけだ・・、ん? 分かるかぁ・・・ 』  と、その頭の薄くなったおじさんは、電車を下車して自宅に向かう人の列が 全然見えないかのように、視線の合わない風にぶつくさと続けていました。  歩きながらでしたので、おじさんの話はそこまでしか聞き取れなかったので すが、早速自宅に帰ってその話を嫁さんにしました。  私の話を聞いた嫁さんは、思い出したように言いました。  「そう言えば、今日ね。駅前のスーパーで小さい子供が『焼き肉の歌』を歌 いながら、スーパーの回りを走り回っていたよ。」  『焼き肉の歌』とは、駅前のスーパー「マルエツ」の牛肉コーナーで、営業 中ずーと流れ続けている曲です。  昔「あずさ2号」を歌っていた「狩人」と言う歌手が歌っているその歌は、  『焼き肉ぅ〜、焼き肉ぅ〜(ここでハモっている)、それが焼き〜にく〜』 と言うフレーズだけを繰り返す、意味不明の焼き肉賛歌の歌で、私自身、心な らずも門前の経文のように覚えてしまいました。  (あんなしょーもない曲を走り回りながら歌う子供かぁ、いやだなぁ)と思 いながら、嫁さんが出してくれた夕食を食べている私でした。