ない、ない、ない。 世界中を探したけど、見つからない。 TCPとUDPのチェックサムの計算方法。 OSのカーネルのソースコードを解析しましたよ(本当) 「この野郎! 数値をハードコーディングするんじゃねえ!」などと、怒鳴 りながら、休日のオフィスで激闘5時間。 本当に、脳が熱暴走で死ぬかと思った。 なに、RFCを読めだぁ。 中華レストランでオーダミスを平気でやって、そのオーナーと出鱈目な英語 で闘う私には(しかも、こっちが悪かった)、コードを読んだ方が早いんだよ! しかし、つい30分程前、私はついに解析に成功しました。 ネットワークアナライザで、サーバが私の手づくりのIPパケットを、飲みこ み、リクエストメッセージを吐き出したのを確認しました。 現在、私は誰もいないオフィスで、高らかに哄笑しております。 わっはっはっはっは。 これで、フレッドベーカーを議長の座から追い落すのも、時間の問題だ。 (・・・30分経過) こうやって、狂っている自分を、あたらめて見るのも興味深い。 上の文章、残しておこう。 ----- それは、さておき。 題記のようなニュースが http://www.asahi.com/ に流れ、HPの侍たちの間 に、秋の風が吹いていたその日の夕方、日本から突然電話が来ました。 嫁さんかと思って、受話機を取り上げてみると研究所の上司。 開口一発 「君、どこの所属になるんだ?」 一瞬血が凍りました。 どこって、私は、もはや、日立のシステム開発研究所の所属ではないのか? 江端:「あの・・・、所属って・・・」 上司:「いや、ポリシー本に謝辞を書くんで、君の現在の所属が必要なんだよ」 ここ2、3ヶ月、上司と仲間が執筆していた、日本で最初のポリシーベースネッ トワーク管理に関する本の校正作業を少し手伝っていたので、私の名前を謝辞 に載せてくれるそうで。 印税でビールをおごって貰う約束で、手伝ったのを思い出しました。 折りかえし、メールで正式な所属名を連絡する旨、上司に伝えて電話を切り ましたが、いや、本当に血が凍りましたね。 そして、所属をたずねられた瞬間、日立を追い出される理由に関して、ポイ ンタリストの参照テーブルのように次々と思い当たることが引き出され、脳の メモリに格納され、インデックスがOSのメモリ空間を差し示し、最後にシステ ムが暴走を開始する、と言う感じを体感できました。 ではでは。