Windowsで翻訳魂を使おう  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ver 0.1 2000/07/20 ver 0.0 2000/02/22 江端智一 E-mail:See http://www.kobore.net/mailAddress.gif http://www.kobore.net/  言うまでもありませんが、本文章は 無保証です。この文章の影響によりどの ような事が起ころうとも当方は一切の責任を持ちません。  本文章は、「WindowsでeWnnを使おう」の後に読まれる事をお勧めします。 0.変更履歴  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ver 0.1 2000/07/20 -Mule版翻訳クライアントをオムロンソフト社のホームペー ジからウンロードすることができることになったことを追 記 ver 0.0 1999/12/22   -初版 1.目的  ̄ ̄ ̄  私は、ある企業の研究所で働く研究員です。研究という仕事上、「英語」と の付き合いは避けられない運命にあります。  ここ数年、研究セクションの予算担当をやっていますが、予算の内訳を見て いつもうんざりするのが「翻訳ソフト」の出費と、その管理です。  研究スタッフのそれぞれのパソコンに、翻訳ソフトを一つづ入れる事になり ますので、その数は相当なものになります。加えて、これにバージョンアップ の費用、ライセンスとスタッフとの対応等の処理を含めますと、事実上、管理 は破綻していると言い切る事ができます。  この問題に対して、オムロンソフトウェアの製品「eWnn」が、辞書引き、英 文作成支援に関して、劇的に解決してくれました。このソフトは、サーバ一台 に置いておくだけで、複数のクライアントにサービスを提供できるものです、  クライアントのPCでは、例えば英語の電子メールを読んでいる時、意味の 解らない単語の上に、カーソルをおいて辞書を引く為のキーを叩けば、たちま ちその意味と、膨大な例文を出してくれます。勿論、日本語の単語の上におく と、今度は英単語と例文が出てきますし、英語で文章を書いていると、今度は その場でスペルミスを指摘してくれます。  このソフトが最も画期的だったのが、クライアント側の「Mule」を使えるよ うに、クライアントコードを提供している事です。MuleはUnixの環境だけでは なく、Windowsでも使う事ができます(「WindowsでeWnnを使おう」参照)。  -----  (辞書引き、英文作成支援だけじゃなくて、翻訳もやってくれたらなあ)と 思ったところに出てきたのが、オムロンソフト社の「翻訳魂」です。  一度、開発者の方とお話する機会を得たのですが、『翻訳速度が遅いです し・・・』などとおっしゃっておられましたが、どうしてなかなか!  なかなか良い翻訳結果を出すし、サーバ側の性能さえ良ければ、クライアン トのPCが非常に貧弱でも、満足な翻訳レスポンスを得る事ができるようです。  満足した私は、早速、ライセンスを5人分買ってしまいました。  ちなみに、オムロンソフトのライセンス管理方式はわかり易いです。  『ユーザが100人いようが、同時に5人までのアクセスはオッケー』  と言う考えかたです。従って、6人目がアクセスしようとすると、  *サーバ* がサービスを拒否してきます。  #これで、ライセンス管理に悩まなくて済む。  -----  本文章では、Windowsでも動くMule,"Mule for win32"を使って、「翻訳魂」 を、Windows環境で使っておりますので、その方法をご報告します。  # と言っても、全然大した事はしていないんだけどね(繰り返し)。 2.What's "翻訳魂" ?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  (省略) 3.翻訳魂サーバの設定方法  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  (省略) 4.Mule for Windowsのインストール  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  最新のバージョンにこだわらないなら、  「便利に使おう Mule for Windows活用入門 (カットシステム)」  で十分です。  CD-ROMもついているし、一から説明してあるので安心です。  Mule2.3ベース(GNU Emacsバージョン19.28ベース)ならeWnnは動きます。 Meadow(GNU Emacsバージョン20.2ベース)も動くらしいです(未確認) 5.翻訳魂クライアントの設定方法  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (Step.1) 翻訳魂サーバからLISPファイルを取得  ※ サーバはLinux Redhat5.2Jとしています。  /usr/local/honyaku/lisp/honyaku.el  をクライアントのPCに持ってきます。  #ただ、ここで文字コードがらみで少しトラブったような気がします。  #(詳しい手順は忘れた)  #PC用のlispコードをホームページから取得できるようにして下さい>オム  #ロンソフトさん -> ご対応頂き、ありがとうございました。 http://www.omronsoft.co.jp/SP/pcunix/honyaku/hon_client.html から、ダウンロードできるようです。  たとえば、C:/win32app/mule2/LISP/honyaku と言うディレクトリに放り込 みましょう。 (Step.2) .emacsの設定  .emacsの最後に、以下を記載します。 ;; 翻訳魂用設定 (setq load-path (append (list "c:/win32app/mule2/LISP/honyaku/") load-path)) (load-library "honyaku") ; "erukan"とは、eWnnが入っているサーバ (setq honyaku-server-list '("erukan")) ;; 翻訳魂用設定終わり  これでMule for windowsを再立上げして、.emacsにエラーが無ければ成功で す。 6.翻訳用infoの設定と使い方  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  (未定)  #オムロンソフトウェアさん。infoを作って頂ければ嬉しいです。  #CD-ROMに入っているhtmファイルでもいいのですが、できればMuleから直接  #読みたいので。 7.使い方  ̄ ̄ ̄ ̄  「とにかく、動けばいい」というスタンスで。 7.1 日英翻訳 (1)ターゲットの文章をリージョンで切る。 (2)[F11]を押す。  翻訳結果が出てきます。 7.2 英日翻訳 (1)ターゲットの文章をリージョンで切る。 (2)[F9]を押す。  翻訳結果が出てきます。  終わり。  勿論、他にも山のように役に立つ機能がありますが、(私の場合)取りあえ ず、これで目的の9割が達成できます。 8.おわりに(私がどこではまったか)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 今回はeWnnでのノウハウがあったおかげで、はまりませんでした。  ではでは。